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ミニマリストになるために

最終更新日: 2023.07.15

捨てなければならないほどたくさん物を買うのをやめた:シンプルライフにするのに役立ったこと(その12)

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いらない物をたくさん所有する生活から、あまり物を持たない生活に変えるのに役立ったことを紹介しています。

今回は、物をたくさん買うのをやめた話です。

このシリーズのその5で、不用意に物を家に入れないために、買い物を控えたと書きましたが、この記事では、買い物習慣を変えるために、何をしたか、具体的に7個紹介します。



1.いわゆる断捨離

買わない生活に変えるのに、もっとも効果があったというか、影響を及ぼした行動は、不用品の断捨離です。

私はそれはもうたくさんの物を捨てました。

自分から使うのをやめた商品もありましたが(たとえば、シャンプー)、それ以前に、買ったけど、ろくに使わず、ただしまっていただけの物がそれはたくさんあったのです。

特に多かったのが、衣料品、書籍、調理用の雑貨(食器、お菓子を作るための道具など)、文房具です。

連日、そのような物を捨てながら、以下のことを思い知りました。

・どう考えても必要以上に買っていた

・買っても使わない物に、時間とお金、エネルギーを大量に費やした

・今また、時間とエネルギーを費やして、使わなかった物を捨てている

たとえて言えば、バケツで風呂桶に水をためて、しばらくしてから、またバケツで水をすくって、風呂桶の中をからにするような行為です。

その間、まともにお風呂に入れません。

「私、バカじゃないの?」と本気で思いました。

このような不毛な行為を繰り返したくない、そのためには、あとで不用になる物を買うべきではないと、さすがの私も気づいたのです。





2.買い物を全部記録

ろくに使わずに捨てる結果になる物を買わないために、数年間、買い物状況をモニタリングしました。

具体的には、何か買ったら、ブログに写真と文字で記録しました。

写真で記録しておくと、あとで見返したとき、「あ、これ使ってない」とよくわかるので、何かと便利です。

買った物の記録はずっと続けていて、今は、Googleのスプレッドシートで一覧できるようにしています。

買い物を記録することによって、自分の買い方のまずいところが浮き彫りになりました。

– 衝動買い

– 予算を立てずにする買い物

– おまけにひかれてする買い物

– 送料無料にするために無駄な物まで買うこと

– 買っただけで満足して、使わないことが多いこと

– 買ったものに難を見つけ、短期間にべつのもっとよさそうな物を買い直したり、追加したりしてしまうこと

– 1個だけ買えばいいのに、複数買ってしまうこと

30日間チャレンジを利用して、まずい買い方のくせを1つずつ直していきました。

マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)

3.買い物する理由を検討

本当は必要ないのに、買い物してしまう理由を考えて、解決するよう試みました。

過去に洋服をたくさん買いましたが、若い頃はたぶん、現実逃避のため。

仕事のストレスや、先の不安や閉塞感、社会への幻滅などなど、いろいろなものが混ざりあって、うつうつとしていたので、買い物で気分転換しているうちにクセになったのだと思います。

40代以降は、昔のような買い方はしませんでしたが(そもそも、お金がない)、やはり現実逃避やストレス解消、つまり現実の生活に対する不満が原因です。

すぐにゴミになる物を買ったところで、現実の生活は何も変わらないし、むしろ悪化していました。

現実の生活に対する不満は、買い物しても、まったく解決できないというあたりまえのことに気づいたのは、ここ15年ぐらいの話です。

4.お金の使い道の見直し

経済的に余裕がなかったので(今もないけど)、お金を使う優先順位の見直しをしました。

50歳の頃、私がもっともお金を使うべき(というか使わざるを得ない)ところは、

・生活費
・娘の学費(大学の授業料)
・自分の歯医者代
・多少は貯めておきたい老後資金

この4つでした。

その頃は、自分の収入はほとんどなかったので、すぐにゴミになる物を買うのにお金を使うのは気違い沙汰です。この現実に向き合い、受け入れました。

5.買い物の誘惑を排除

人間は感情で動くので、「ガラクタ予備軍を買っている場合じゃない」と頭でわかっていても、うっかり買ってしまうことはよくあります。

そのような、「うっかり買い」や、「今日ぐらいはいいか、明日から気をつければいいわね買い」を防ぐために、買い物の誘惑をできるだけ断ちました。

具体的には以下のことをしました。

・ショッピングモールで待ち合わせない

・人と出かけるときは、ショッピングエリアをさける

モールをぶらぶらするのではなく、動物園へ行ったり、相手の家へ行ったりする

・ネット、リアルにかかわらず、買い物で気分転換しない、必要なときだけ店舗に行く

・インターネットで会員登録しているサイトや店を、1つずつ徹底的に退会

以前、ネット懸賞に応募していた時期があったので、会員登録しているサイトがたくさんありました。その話はこちらに書いています⇒筆子の物を増やした3つの危険な習慣とは?~ミニマリストへの道(10)

・登録しないとひじょうに困るサイトにのみ登録する。懸賞応募はきっぱりやめる

・snsの利用は最低限

私はもともと、ソーシャルメディアはあまり好きではないので、これはわりと簡単にできました。ソーシャルメディアは広告だけでなく、人が持っているものや生活ぶりが流れてくるので、買い物の誘惑が多いと思います。

YouTubeはふつうに見ていたので、こちらももっと制限していれば、無駄に塗り絵グッズを買うことはなかったと反省しています。

・ネットショップから届くメルマガは全部停止

・リアルで届くカタログも全部停止・請求しない

・買い物欲を刺激するサイトは見ない

たとえば、自分が買った物を見せるブログや、おすすめ品や新商品の紹介するページなど。

最近は、こういうものを見ても、欲しいと思わないので、特に制限していませんが、見ないことが習慣になってしまったのであまり見ません。

6.時間の使い方の見直し

これまで、買い物に時間をたくさん使っていたので、時間の使い方を見直し、買い物に使う時間を制限しました。

これはとても効果があったと思います。

買い物に時間を取らない

過去記事にも書いていますが、今、ネットがあるので、何も意識していないと、買い物するためのリサーチ(商品をえんえんと見比べたり、安いところを探したり、レビューを読んだり)にものすごく時間を使ってしまいます。

これを防ぐため、ふだんは買い物に使う時間は取らないようにし、どうしても買わなければならないものが発生したら、その買い物用の時間を見積もって、スケジュールに入れました。

買い物じゃないことをする

50歳ぐらいまでの私の人生は、お金とコンテンツの消費に終始していたと思います。

その結果、物が増えてしまったので、消費することはやめて、作るほうを心がけました。

コンテンツを作成する活動に力を入れるようにしたのです。

ブログを書き始めたころは、読者に読んでもらうつもりはありませんでしたが、その後は、読んだ人が、「時間を無駄にした」と思うことがないコンテンツ作りを心がけています。

コンテンツの制作は時間と労力を要するので、買い物するほうに回す時間と気力がなくなりました。

7.美術館方式の採用

何かを買って所有するのはメリットもありますが、デメリットもあります。

昔、物をたくさん買っていたころは、「買うと起きる悪いこと」は、お金が消えていくことぐらいだと思っていましたが、冷静に考えてみると、それ以外にもリスクがあります。

私にとって大きなリスクは、管理の手間とそれを失う恐怖を背負い込むことです。

私は、親からもらったシールや雑誌の付録についてきたシールが、もったいなくて使えなかったので、物を失う恐怖を強く感じるほうだと思います。

くさらない物も賞味期限を過ぎればガラクタ~もったいなくてシールが捨てられなかった愚か者の独白

そういう人間は、物を所有すればするほどストレスが増えます。

そこで、どうしても必要な物は手に入れるけれど、そうでない物は、自分では所有せず、どこか別のところに存在してもらうことにしました。

独り占めはせず、他人と共有すればいいと思ったのです。

美術館で絵を見るのが楽しくても、その作品を所有したいとはふつうは思いませんよね?

美術館に置いたままで十分です。アートではないほかの物についても、この美術館方式を採用することにしました。

素敵な物でも、所有してしまうと、面倒を見きれず、その価値を最大限に引き出すことができません。

実際、私は、価値を引き出さないまま捨ててしまった物がたくさんあったのです。

しかし、美術館に置いておけば、係の人が、細心の注意を払って管理し、いつでも楽しめる状態にしておいてくれます。

そのほうが、物にとっても、自分にとってもいいと考えるようにしました。

■このシリーズを最初から読むなら⇒シンプルな生活にするために役立ったこと(その1)~不用品を捨てる。

******

買い物習慣を変えるためにやったことを7つ紹介しました。

私が物をたくさん買っていたのは、就職してから10数年でそこまで長くないのですが、買い物が簡単すぎるせいか、本当に無駄な物をいっぱい買ってしまいました。

買わない生活にしてから、時間と気持ちにかなり余裕が生まれたので、ゆったり暮らしたい人には買わない生活をおすすめしたいです。





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