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これまでに書いたTEDの動画に関する記事のまとめ、その2です。TEDはさまざまな分野で活躍している人による15分~20分ぐらいのプレゼンです。
オリジナルのTEDの講演は英語で行われていますが、今は独立イベントとして、いろいろな国で講演が開催されています。
独立イベントが増えるにつれて、質もばらついてきたとは言え、素晴らしいプレゼンが山のようにあります。いろいろな人のプレゼンを聞くことで、自分の思い込みを手放すことができます。
今回も古い記事から20本集めました。
傑作TEDの記事のまとめ
What exactly is a ‘tiny house’? (タイニーハウスとはいったい何であるのか?)Amy Henion(エイミー・ヘニオン)
近年、話題になっている小さな家、タイニーハウスとはどんな物か、タイニーハウスに住むメリットは何か、を若いエイミーさんが紹介している動画です。
小さな家に住むと、より自分の夢が叶いやすくなる、というところが大きなポイントです。
A recipe for cutting food waste (食品ロスを減らすためのレシピ)。Peter Lehner (ピーター・レナー)
サードワールドでは、充分食事を取れない人がいるのに、先進国では、毎日食べものが廃棄されています。
余った食べものを有効活用するアイデアを、環境保護運動家のレナーさんが伝えてくれます。
農場、スーパーマーケット、家庭それぞれの場所でできることがあります。
A life built on experiences, not stuff (物ではなく、体験に基づいた人生)Sean Bonner (ショーン・ボナー)
昔はいろいろなガジェットやおもちゃを集めまくっていたボナーさん。物を捨てて、体験にお金を使い始めたら、とても楽しくなりました。
TEDらしからぬ、ゆるいプレゼンです。彼は、日本の放射線量を測定しているネットワーク、セーフキャストの共同創立者です。
A rich life with less stuff (少ないものでより豊かな暮らし)ミニマリストのライアン・ニコディマスとジョシュア・フィールズ・ミルボーン
年収1千万円以上の仕事をやめてミニマリストになった2人が語る、ミニマルライフのいいところ。昔はお金はあったものの、全く満たされない生活をしていたそうです。
2人はこんな本も書いています⇒『minimalism 〜30歳からはじめるミニマル・ライフ』の感想~50歳のおばさんにも使える方法
TEDの詳細は、「まとめ その1」をごらんください⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に
Forget multitasking, try monotasking (マルチタスキングはやめて、モノタスキングを試して)Paolo Cardini(パオロ・カルディーニ)
デザイナーのカルディー二さんが提案する、1つの機能しかない物たち。3分ほどのユーモラスなプレゼンです。
人生を味わいたいなら、1つのことをじっくり楽しんだほうがいいです。マルチタスクをすればするほど忙しくなり、脳も疲れます。
Looks aren’t everything. Believe me, I’m a model.(ルックスはすべてじゃない。信じてください、私はモデルですから)Cameron Russel (キャメロン・ラッセル)
スーパー・モデル、キャメロン・ラッセルの語る、「美しさ」の正体。きれいな人も、いろいろ苦労があるのですね。
Don’t regret regret(後悔を後悔してはいけない)Kathryn Schulz(キャサリン・シュルツ)
若い頃、刺青を入れてすぐに公開したシュルツさんによる「後悔」に関するプレゼン。後悔とはいったい何か、人はどういうことを後悔するのか?
後悔に関して、いろいろ学んだシュルツさんが出した結論は、後悔しない生き方にフォーカスするのではなく、「後悔している自分」を憎まないことです。
Is the obesity crisis hiding a bigger problem ? (肥満問題は、より大きな問題を隠しているのではないか?)Peter Attia(ピーター・アッティア)
「不摂生な生活をしたから太りすぎて、糖尿病になってしまった」そう思ってある患者を軽蔑した医師、アッティアさんは、数年後自分が間違っていたことに気づきます。
自分がメタボになり、インスリン抵抗性という病気にかかったからです。健康でいられるよう、食事に気をつけ、運動もしていたというのに。
彼は、肥満はインスリン抵抗性の原因ではなく、インスリン抵抗性だから、肥満になるのではないか、と語っています。
肥満は原因ではなく、ある結果なのかもしれないのです。
The art of stillness(静寂の技術)Pico Iyer(ピコ・アイヤー)
紀行家のアイヤーさんが、もっとも行きたい場所は、なんと今いるその場所。どこにも行かないのが1番いい、と彼は語ります。
忙しい現代を楽しく生きるコツは、ばたばた動きまわることではなく、その場所にたたずみ、静かな時間を持つこと。
人生には余白が必要なのです。
New Year’s Resolutions(新年の抱負)Mike Evans (マイク・エヴァンズ)
TED-EDの動画です。新年に目標を立てるのは、ほかの時期に目標を立てることより効果があるのでしょうか?目標を達成できる人とできない人の違いは何でしょうか?
目標を達成したかったら、意志の力に頼ってはいけません。
Why dieting doesn’t usually work(なぜ、ダイエットは通常うまく行かないのか)Sandra Aamodt (サンドラ・アーモット)
人の体重は脳が調節しているので、無理にやせても元に戻るだけ、という話。
「おなかがすいた」と感じるかどうかも脳が決めています。
多少太っていても、4つの健康習慣さえ気をつければ、健康でいられます。
How to stay calm when you know you’ll be stressed(ストレスにさらされると知っているとき、冷静でいる方法)Daniel Levitin (ダニエル・レヴィティン)
ストレスを感じていると、人はふだんのように冷静に判断をすることができません。強いストレスがかかる状況は誰にでも起こります。
先に最悪の事態を予測しておけば、致命的なミスを避けることができる、プレモータム (pre-mortem 事前検死、死亡前死亡分析)という考え方を教えてくれるプレゼンです。
Adventures with Minimalism and Happiness(ミニマリズムの冒険と幸せ)Marty Stano(マーティ・スタノ)
ミニマリストのスタノさんは、ミニマリズムのおかげで、自分は幸せだと語っています。
ミニマリスト的ライフスタイルを送るうえで、大切なのは、自分で自分の持ち物を決めること。人に決めてもらってはいけません。
スタノさんの想いがあふれているプレゼンです。
How to retire by 20(20歳までにリタイヤする方法) Kristen Hadeed(クリステン・ハディード)
大学在学中に、掃除の会社を作って成功したハディードさん。ずいぶん小さなときから自分のビジネスプランを練るのが好きでした。
プランニングだけでなく、実行力もあるハディードさん。「自分がこんなふうになれたのは、好奇心を育んでくれた両親のおかげ」と語ります。
Got a meeting? Take a walk(ミーティングがあるの?歩きながらやってみて)Nilofer Merchant(ニロファー・マーチャント)
3分半の短いプレゼン。
生活習慣病が増えたのは、ひとえに人が座りっぱなしだから。現代人は寝ている時間より座っている時間のほうが長いのだとか。
歩きながら仕事のミーティングをすると、いいことばかり、とマーチャントさんは語ります。
確かに、体を動かすと脳も活性化されるので、よいアイデアがわいてきます。
The 100 things challenge (100個チャレンジ)Dave Bruno (デーブ・ブルーノ)
行き過ぎた大量消費社会のせいで、世界経済が崩壊寸前だとずっと考えていたブルーノさん。ところが、自分もしっかりたくさんの物を持っていることに気づき、所持品を100個にするチャレンジを始めました。
「シンプリシティは充分、実践可能。1年間だけ、シンプルライフをやってみてほしい」と観客に呼びかけています。
Want to be Happier? Stay in the Moment(より幸せになりたいの?今、この時にフォーカスしなさい)Matt Killingsworth (マット・キリングワース)。
「幸福度」を測るアプリを作って、人々がどんなときに幸せを感じているのか調べたキリングワースさん。
人は、その瞬間にやっていることに集中していると、より幸せだという結論を得ます。私たちの脳は、ほっておくと、全然関係ないことを考え始めてしまいます。
The Power of Habit (習慣の力)Charles Duhigg(チャールズ・デュヒッグ)
きっかけ⇒ルーティン⇒報酬という、習慣の3つのループを意識すれば、どんな悪習慣でも変えることができるというデュヒッグさん。
人生を決めるのは人の意志の力ですが、それすらも習慣で変えることができます。
同名の本もオーディオブックで聞きましたが、ひじょうに説得力がありました。
Should you live for your résumé … or your eulogy?(あなたは履歴書のために生きるべきか、それとも追悼文のために生きるべきか?)David Brooks (デイヴィッド・ブルックス)
追悼文に出てくるような「徳」こそ価値があると、多くの人は思っているのに、ふだんは履歴書に書ける自分のメリットばかり追い求めています。
それはいったいなぜでしょうか?
1人の人間には二面性があり、ふだんは社会的成功ばかり追い求めているからです。社会的成功ばかり追いかけていても、人は幸せになれません。
Why you will fail to have a great career(なぜ、あなたは素晴らしいキャリアを手にすることができないのか?)Larry Smith(ラリー・スミス)
ラリー・スミス先生のシニカルなユーモアが炸裂するプレゼン。同時に先生の学生への愛が込められています。
言い訳しそうになるたびに、見たいプレゼンです。
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いかがでしたか?
最近「TEDの記事が好きです」というお便りをいただくことが増えました。英語の勉強にもなりますので、気に入ったプレゼンがあれば、ぜひ何度も見てください。