ページに広告が含まれる場合があります。
娘さん(19歳、宅浪中)の就寝時間が遅いので、もっと早く寝てもらいたい。参考になる過去記事を教えてください。
こんな質問をいただきました。そんな過去記事はありませんので、この記事で回答します。
まず質問をシェアしますね。質問に関係のある部分だけ紹介します。Sさんからです。
娘に早く寝てほしい
件名:はじめまして
今年の6月あたりよりこちらのブログを読ませていただいています。
3人のむすめがおります。
長女、次女が起立性調節障害という病気になりました。
症状としては、主に、朝、体が動かない、頻脈、動悸、極度の疲れ、ふらつき、めまい、などです。
高1の次女は喘息の既往症がまだまだありますが、何とか今は通えています。長女は高校をぎりぎりで卒業して今は浪人生で、大体、昼前に起きる毎日です。
長女も次女もきっかけは熱中症、パワー不足、長女は+ストレス、次女は+喘息かな、と感じています。
わたしは以前、マクロビオティックを主に食事を作っていて、また、三女にアトピー性皮膚炎の既往症もあり、かなり神経質になっていました。そういったところも大きい要因かも、と思うと反省してもしきれません。
特に長女は、長子ということもあり、こちらも親初心者で何かと口を出しすぎていたと思います。
長女、19歳です。私の言うことは多分心から受け入れられないクセができているようです。納得いく様な伝え方をわたしができていないから、というのが一番かも、と思うと凹みますが。
筆子さんのブログで、この文章読んでくれたら、絶対ためになる、と思うことが度々で、何度か長女のLINEに貼り付けたりしているのですが、おそらく開いていません。
小さい時は、新聞を切り取ったものを渡していたこともありますが、そちらも多分、読んでいません。
片付けに関しても、「邪魔だと思う人がやればいい」、
エコなこと関しては、「考える人が考えたら、上手く解決するんよ(広島弁)」、
(今の長女の最重要課題の)睡眠に関しては、わたしが「日が替わるまでには寝てね」というと、「12時が遅いと思わんかった」、
スマホの使いすぎも、「良くないっていう根拠、証拠は何?」と…。
とにかく、小さい頃から聞き続けた私の言うことは聞かないようです。
考え方のクセはともかく、睡眠についてだけは、と思って試行錯誤しています。
何か妙案のヒントになる過去記事あれば教えていただけたら嬉しいです。
Sさん、お便りありがとうございます。
ブログを読んでいただき、うれしく思います。
お嬢さんが3人いらっしゃって、全員、なんらかの病気にかかっているということですね。
それは、何かと気苦労がたえないでしょう。
子供を早く寝かせる基本的な方法
子供を夜早く寝かせることに関してですが、相手が小中学生なら打つ手はあります。
たとえば
・家族全員が早く寝てしまう(夕食も早い時間にとる)
・夜8時以降はテレビ・パソコン・タブレット・スマホは禁止(家族全員そうすることが望ましい)
モニターの光のせいで、メラトニンが分泌されず、寝付きが悪くなります。これは、ある程度リサーチで実証されていることです⇒睡眠障害を引き起こすブルーライトとうまくつきあう方法
私自身、寝る前にパソコンやスマホの画面を見ると、寝付きが悪くなります。
・夜間、ワイファイの接続を制限する(ペアレンタルコントロール機能を使う)
・門限をもうける
・朝起きないとできない仕事を与える(朝食の支度を当番制にするなど)
・早くお風呂に入れる
・部屋をすっきり片付けて、眠りやすい環境にする
ただ、Sさんのお嬢さん、もう子供じゃないですよね? 19歳ですから。
しかも、持病もあります。朝、たたき起こすわけにはいきません。
娘が、17歳~18歳のころ、毎朝、私が、娘を起こしていました。
起こすように頼まれていたのです。起こせと言われたから、起こしているのに、毎回さっと起きず、起きても不機嫌で、なんと理不尽なことか、と思っていました。
朝起きたいと思っている人間でもそうなってしまうのに、早起きしたくない人間を、朝、起こしても、うまくいかないでしょう。
以下に考えられる方法を3つ書きますので、どれか1つ(または複数を組み合わせて)試してください。
1.ほっておく
いま、お嬢さんは宅浪で、何時に寝ているのか知りませんが、昼前に起きているとのこと。
たぶん、睡眠時間は確保できているでしょう。ただ、ちょっとずれているだけです。
もう19歳なのだから、体調管理や生活の仕方は本人に任せ、放置します。
LINEに、私のブログの内容を貼り付けるのもやめます。読んでないなら、それは娘さんにとってはスパムです。
ほかのことも、口出し・手出しは極力控えます。本人の自主性にまかせてください。
2.病気を治す観点から説得する
起立性調節障害という病気について詳しいことはわかりませんが、自律神経の疾患だそうですね。
症状を改善するために、日中は寝転がらないほうがいい、という記述を読みました。
また、生活リズムを整えることも改善につながるそうです。
それならば、朝、ふつうに起きて、夜一般的な時間に寝るほうが、病気の回復につながるのではないでしょうか?
人間は、朝起きて、夜寝たほうが、体調がよくなると思います。
サーカディアンリズムについて⇒ブルーライトとは?この光の正体とその影響をわかりやすく説明
一度、お嬢さんの主治医に相談し、生活上のアドバイスをもらい、「病気が治って、元気になりたかったら、夜はもっと早く寝たほうがいいんだよ」と説得してはどうでしょうか?
朝起きて、ジョギングなんかすれば、体力もつきますしね。
これからの長い人生、体力があったほうが、何かと便利です。
3.大学合格という観点から説得する
宅浪中の人の中には、夜型の人、昼夜逆転生活をしている人は、少なからずいるでしょう。
朝早く起きる必要がないからです。
しかし、入試に合格するという目的を達成するには、朝早く起きたほうが有利ではないでしょうか?
なぜなら、試験はたいてい午前中に始まるからです(違いますか?)
試験中に一番頭が冴える状態にするには、試験が始まる数時間前に起きたほうがいいですよね。
ふだんから、入試当日と同じ生活リズムにしておいたほうが、合格につながる、あんたが本当に合格したいなら、もっと早く寝るべきだ、と伝えてはどうでしょうか?
合格に向けて努力するつもりがないなら、浪人する意味はない。試験を受けるのはやめて、働きなさい。そして、家にお金を入れなさい、それがいやなら、1人で暮らしなさい、と言ってみては?
~~~~
いずれにしても、お嬢さんとじっくり話し合い、早起きする気があるのかないのか、そのあたりを確かめてください。
早起きしたくないんだったら、べつに夜早く寝る必要もないですしね。
Sさんの質問(解決したい問題)は、睡眠にまつわるものというより、親子関係や子育てに関するものではないでしょうか?
睡眠の情報を集めるのもいいですが、それより、親子関係の改善を考えたほうがいいと思います。
親子関係については、私にできることはないでしょう。親と子供の性格や家族のダイナミクス、生活環境など、さまざまな要因が作用しあって、現在の親子関係になっているのですから。
ただ、あまりうるさく言わず、お嬢さんを1人の大人として扱ったほうがいいとは思います。
人のことはコントロールできないし、コントロールすべきでもありません。
生活も勉強も本人にまかせ、手伝えることがあったら手伝う、というスタンスのほうがいいでしょう。
「これからは、みんなあなたに任せるけど、もし手伝えることがあったら言ってね」と提案してみては?
そのほうがうまくいくと思います。
睡眠に関する過去記事
まとめ記事⇒睡眠不足や不眠に悩むなら読んでほしい眠りに関する記事のまとめ。
寝室にあるごちゃごちゃした物を捨てて快眠を得る:プチ断捨離22
なぜみんないつも睡眠不足なの?人が夜しっかり寝ない6つの理由。
寝られない夜はこれで解消。寝る前によけいなことを考えない6つの方法。
*****
私の夫は、夜、寝られないことが多いらしく、私のiPhoneのWi-Fiの接続時間を勝手に制限することがあります。
本人は電磁波を制限したつもりでいるのでしょう。
そのわりには、iPadやノートパソコンのWi-Fiは制限していません。
人のスマホの使用時間を制限するより、自分が夜寝る前にテレビを見るのをすっぱりやめるべきなのに、不思議な行動をする人です。
まあ、人間誰でも、自分の行動を省みるより、人のせいにしがちではあります。