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ふと気付けば、もう11月も終わりです。日本では12月から2月のバレンタインデーあたりまで、何かと出費が多い時期ではないでしょうか。
「年末だから仕方ない」とか、「今年1年がんばったしね」と言いながら、野放図にお金を使っていると、あとでクレジットカードの明細が来たとき、「お金がない!」と心臓がバクバクしてしまいます。
そんなことにならないために私が心がけているごく簡単な5つの方法をお伝えします。
コツを一言で書くと、「不用な物にお金を使わないよう努力する」となります。
1.計画的に買い物する(自分なりに)
計画的に買い物するなんて、あまりにも当たり前のことですが、これができないから、お金を使いすぎてしまうし、家の中に不用品がたまるわけです。
この点を肝に銘じて、計画的に買い物をするとは、具体的にどうすることなのか、自分なりに考えて実践することをおすすめします。
あるいは、なぜ、これまで計画的に買い物できなかったのか、その理由を考えてもいいでしょう。
年末、どういうことにどれぐらいお金を使うか、リストアップしてはどうでしょうか? どのぐらいお金を使うのか、予算もたてると効果的です。
私は、もともとどんぶり勘定で、計画的な買い物ができない、というか苦手なタイプです。
このような人が、緻密な予算管理をしようとすると、たぶん失敗します。
挫折してやけになり、「まあいいか、買ってしまえ!」となる恐れあり。だから、あまり難しいことをしようとはせず、現状より、ほんの半歩か一歩すすんだ管理をめざしてください。
自分がどのぐらいのお金を使えるのか知らないと、予算を立てられませんので、今からでも、月々の収入と支出を記録してください。
私も日々の支出をノートに書いています。よく、「家計簿をつけているだけじゃ、意味がない」と言われます。
確かに、無駄を洗い出して、節約するためには、つけたデータを検討する必要があります。けれども、これまで自分のキャッシュフローを全く知らなかった人は、記録するだけで、お金の流れに意識が向くので、ログをとるのはいいことです。
とにかく、買い物に意識を向けることが重要なのです。
記録をとらなくても、お金を使ったあと、それがどこに行ったのか、わかるようにしておけばOKです。
会社も毎年決算をします。なぜこんなことをするのかというと、究極の目的は、事業を存続するためだと思います。
家計もこれと同じで、大きくマイナスにしたくなければ(破綻させたくなければ)、大雑把でいいので、ある程度、日々の数字を把握しておいたほうがいいですね。
予算を立てたら、できるだけ予算内でおさまるようにつとめます。
2.ポイントをしぼってお金を使う
メリハリをつけた買い物をすると満足感が大きいし、だらだらと際限なくお金を使うこともありません。
一口に年末の出費といっても、用途はさまざまです。
帰省のお金、クリスマスプレゼント・お歳暮などのギフト代、生活費の補てん、年越し代(料理、年賀状、お飾りのお金、お年玉etc)など、使いみちはいろいろ。
どこに、もっともお金とエネルギーを注ぎたいのか考えて、ポイントをしぼって予算をたてたほうがいいです。
自分が一番大事に思っていることに、リソースを使います。
リソースはお金だけとは限りません。お金を使えないところは、時間を使って、望みの結果を手に入れることがきます。
クリスマスプレゼントは、時間や労力を使ったほうが、相手にも喜ばれたりしますね⇒クリスマスプレゼント考:あげないことが最高の贈り物だと言いたい理由。
こちらもおすすめです⇒買わない人の贈り物。ミニマリストのクリスマスプレゼント選び
今年、私は日本に1ヶ月帰省したため、ふだんよりお金を使いました。しかし、4~5年に1度しか帰らないので、帰る年は帰省にそれなりにお金を使っています。
3.時間的余裕をもって買い物する
クリスマスプレゼントにしても、お正月の準備にしても、時間に余裕をもって準備をしたほうがいいです。
ギリギリになって買い物をすると、買う場所やアイテムの選択肢が減るからです。
先日、空港で高価なお土産を買って、どんより罪悪感を感じた話を紹介しました⇒買い物したあと、罪悪感や後悔にさいなまれる気分を切り替える方法。
このケースなど、事前に、町中の店でお土産を買っておけば起きなかったわけです。
それでなくても年末は何かとあわただしいので、どうせやらなければいけないことは、先延ばしせず、前倒しするぐらいの気持ちでやっておいたほうが、よけいなストレスをかかえずにすみます
かつての私は、ぎりぎりに動く人間でした。夏休みの宿題の着手がいつもギリギリで、大人になってからも、「8月の終わりにあせる夢」を何度も見ました。
そんな私でしたが、長年生きているうちに、なんでも早め早めにやっておくほうが、結局は苦しみが少ない、という結論に至りました。
やらなければならないことを、後回しにしていると、「ああ、まだやってない。やらなきゃ、やらなきゃ」と感じて、それがストレスになるし、ギリギリになって始めたら、始めたで、「ああ、もう時間がない、急がなきゃ間に合わない、早くやらなければ…」と別のストレスを感じます。
それに、物ごとを先延ばしにしているとますます忙しくなります⇒なぜそんなにいつも忙しいの?~忙しさを生む7つの理由と忙しくなくなる方法 「3.やるべきことをギリギリまでほっておくから」をお読みください。
するとまたよけいなストレスを感じます。
精神衛生のためにも、準備は早めにやっておいたほうがいいです。
4.体調を整えておく
どんな買い物もある程度体調がよく、平常心でいる時にするのがベストです。
疲れているとき、ストレスを感じているとき、さまざまな理由で自分のエネルギーレベルが低いとき、平常心でないときは、買い物の失敗が増えます。
自分にとって、まずい意思決定をする可能性があがるからです。
まずい意思決定が起きる例⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
買い物の失敗は、感情的なことが原因で起きます。私の場合は、こんな理由から暴走していました⇒何があなたを買い物に走らせるのか?私の買い物が止まらなかった5つの理由 5番のクレジットカードの使用以外は、全部感情的なものが原因で無駄遣いしていたのです。
これは私だけではないと思います。
怒りやイライラがつのって、買い物でいやしたり、喜びすぎて、気が大きくなり、ふだんは買わない高価なものをぼんと買ってしまうことだってあります。
今から25年前ぐらい前、勤めていた会計事務所の慰安旅行先の温泉で、マッサージチェアを買ったことがあります。
温泉からあがって、血行がいい状態で試したら、とても気持ちがよかったのです(このときは、自分の血行がどうこうなんて、何も考えていませんでした)。その当時、私はひどい肩こりに悩まされていました。
旅行先という、ふだんの状況とは違う環境だったので、買ってしまったのかもしれません。平常心ではありませんから。
このチェア、私の記憶では8万円ですが、母は、「そうじゃないよ。もっと高かったよ。25万ぐらい」と言っていました(お金は私が払いました)。
幸い、このチェアは、いまも、ふつうに動き、母が便利に使っているので、無駄な買い物とはなりませんでした。
いずれにせよ、機嫌がよすぎても、悪すぎても、平常心でないときは、無計画な買い物に走ってしまう恐れがあります。
エネルギーレベルをあげて、心を整えることができていれば、不本意な買い物をせずにすむのです。
意識的な買い物をするためには、日々の感情の管理が重要、というわけです。なお、食品を買うときは、空腹のときは避けてください。
5.買う前にしっかり考える(自問自答せよ)
「買わない」カテゴリーの記事で、何度も書いていますが、買う前に、一呼吸おいて、考えてください。
基本の質問は、「本当にいるの? 本当に本当にいるの?」です。必要か否か、今一度、自分に問うわけです。
このほかにも、
・いつ、どこで、どんなふうに使うの?
・買うお金あるの?
という質問もあります。もっと質問を見たい方はこちらをどうぞ⇒それ、本当に必要なの?買い物にゴーサインを出す前に自分に聞きたい7つの質問。
洋服バーションはこちらです⇒服を買う前に自問自答したい10の質問。無駄なお金を使うのはもう卒業。
また、その買い物が、自分だけでなく、社会にどんなインパクトを与えるのか、考えてみるのもおすすめです。
すなわち、こんな質問が考えられます。
●これ、どこで、誰が、どんなふうに作ったの?
●私はこの会社/ブランドを応援したいの?
●このお店、ずっとあるといいと思っている?
このように自問しながら、エコフレンドリーな製品、持続可能な社会を意識して開発されている製品、地元産のもの、職人さんが作っている手作り品、ゴミが出ない製品を選ぼうとすれば、それはおのずと意識的な買い物になります。
持続可能な社会の話はこちらをどうぞ⇒「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?
そういえば、私の友だちのご主人が運輸関係の仕事をしているのですが、「みんながアマゾンでばかり買い物をしていると、そのうち、近所には店が1件もなくなる」、と言っておられたそうです。
まあ、そういうことだと思います。
☆意識的な買い物に関する過去記事もどうぞ☆
年末年始に財布のひもがゆるむ人はプレゼントの買い過ぎに気をつけるべし。
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今回は、年末に無駄遣いしない方法を5つ提案しました。
そういえば、歳末はセールもありますね。セールでの注意事項はこちらに書いています⇒初売りセールで無駄遣いをしないための7つの心得。
いまは、娯楽やレクリエーション、気分転換として買い物している人が多いです。そういう人は、予算内で買うゲームと見立てて、買い物をするといいかもしれません。
大昔、「がっちり買いまショウ」というTV番組がありました。3万円とか5万円以内で、買い物をするゲームです。厳密にはスタジオに並んでいる品物から選びます。
予算内で買えば、すべてもらえるし、1円でも超えると、何ももらえない、という番組でした。