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2023年5月15日から10月2日までにアップしたTEDトークを紹介する記事、20本をまとめました。
生産性向上、セルフ・エフィカシー、食品の無駄をなくす方法、ゼロ・ウェイスト、ストレス管理など、幅広いジャンルのトークを取り上げていますが、毎回、シンプルライフの実践に役立つものや、自己成長のヒントになるものを意識して選んでいます。
2023年半ばに書いたTEDの記事
タイトルは、The benefits of writing by hand(手で書くことの恩恵)。
リーダーシップを教えている Katie McCleary(ケイティ・マックリアリー)さんの講演です。
手書きには、思考を整理し、集中できる効果があり、効率が求められるビジネスシーンにおいても、手書きは有効だ、という内容。
私も手書きが好きで、毎朝30分、手書きでモーニングページを書いています。脳が活性化されるのは本当で、書いているうちにいろいろなアイデアを思いつきますよ。
タイトルは、Does Working Hard Really Make You a Good Person?(熱心に働く人は、本当に善良な人間なのか?)
社会心理学者の Azim Shariff(アジム・シャリフ)さんのプレゼンです。
努力が必ずしも成果を生むわけではないけれど、人々は、努力する人を職業倫理が高い人だと自動的にみなしてしまうという内容。
ただ努力すればいいわけではなく、意味のある成果や目的に向かって働くことの重要性に気づかせてくれます。
仕事に対する考え方を見直したい人、働き過ぎや完璧主義に悩んでいる人、そして「頑張ること」に対して無条件に価値を感じている人におすすめです。
タイトルは、Tackling Food Waste: A Recipe for Savings(食品の無駄を出さない取り組み:節約のレシピ)
フードライターで、自らを「節約好きの家庭のシェフ」(frugal home cook)と名乗る Bryan Suddith(ブライアン・スディス)さんの講演です。
食品廃棄を減らして、簡単かつ効果的に節約する方法を教えてくれます。
家庭で食品のむだを出さないコツは、計画、食事、記録にあります。何も考えず、買ってきて食べているだけだと、無駄が出ます。
ブライアンが実際に自分と家族でした取り組みを教えてくれるので、真似しやすいと思います。
節約に興味がある人、家庭の食品廃棄を減らしたい人、シンプルライフやエコロジーに関心がある人におすすめ。
タイトルは、The value of asking questions(質問することの価値)。
教育者の Karen Maeyens(カレン・メーヤンス)さんの講演です。
質問をすることが、人とのつながりや自己発見、問題解決に役立つと伝える内容。
今、わからないことがあると、多くの人は検索して調べたり、AIに聞いたりします。最初の質問が間違った方向に向かっていると、自分がほしい回答を引き出せません。
したがって、質問力を磨くのはとても今も今後も重要なスキルです。
質問することは、相手を知るだけでなく、自分を知るための大切なツールになるので、自分がしている質問について、時々考えてください。
コミュニケーションスキルをアップしたい人、もっと深く自分を知りたい人、ちょっとした疑問から大きな発見を得たい人におすすめです。
タイトルは、Why Perspective Beats Empathy to Change Minds (気持ちを変えるには、共感より視点が重要)。
法廷弁護士のHeather Hansen(ヘザー・ハンセン)さんのスピーチです。
誰かの問題を解決する手助けをしたり、その人の意識を変えたいとき、共感よりも、相手の視点を理解するほうが重要だと教えてくれます。
共感に傾くと、ときに、相手の感情に強い影響を受けてしまうからです。
確かにそういうことってありますよね。相手と一緒に泣いているだけでは、何も解決できません。
人間関係に悩んでいる人、感情的になりすぎてしまう人におすすめのトークです。
タイトルは、How to protect your brain from stress(脳をストレスから守る方法)。
科学ジャーナリスト、Niki Korteweg(ニキ・コートヴェッグ)さんのトークです。
ストレスが脳に与えるダメージを防ぐための具体的な方法を説明しています。
具体的には、運動、睡眠、食事、瞑想が重要ですが、多くの人は、情報としてはすでに知っていることだと思います。
でも、日々、忙しくてなかなか実行できないかもしれません。
無理なく続けられるシンプルな習慣(毎日の散歩など)から始めるといいでしょう。
運動や瞑想は長時間やる必要はないので、日常に取り入れ、うまくストレスマネジメントしてください。
タイトルは、Why Self-Efficacy Matters(なぜ、セルフ・エフィカシーが重要か?)
教育者のコーチをしている Mamie Morrow(マミー・モロー)さんのプレゼンです。
セルフ・エフィカシーは、「自己効力感」と訳されますが、自分は成功できるという信念です。
言うまでもなく、セルフ・エフィカシーがあるほうが成功しやすいので、高めるべきですが、その方法を教えてくれるトークです。
モローさんの実体験が語られており励まされます。
「失敗しても、不安を感じても、自分ならできると信じて行動することが大切なんだ」。この言葉を信じられる人におすすめします。
The key to a good life is simple and closer to home than you think(いい人生を送る鍵はあなたが思っているよりシンプルで、家のそばにあります)
シンプルな暮らしの専門家、Tanya Slater(タニヤ・スレイター)さんの講演。
日々、ものを片付けて、不用品を手放すことが、心の健康を改善し、バランスの取れた生活につながるという内容。
このブログを継続して読んでいる人には、なじみのあるコンセプトでしょう。
身の回りをシンプルにすることは、心の平和につながるのです。
家の中が物であふれて困っている人、ものに支配された生活から抜け出したい人、シンプルライフやミニマリズムに興味がある人に特におすすめします。
タイトルは、Freedom from Self-Doubt (自信喪失からの解放)。
薬物濫用とそれに関連する精神疾患を治療する機関のディレクター、B.J. Davis(B.J. デイビス)さんのトークです。
B.J.自身、かつてはひどい薬物依存で、刑務所に入ったこともありますが、信頼できる人と出会ったことで、自分の価値を信じられるようになりました。
過去の過ちが未来を決めるのではなく、自分を信じて行動することが新しい人生を切り開く鍵です。
自信がない人、過去のできごとに囚われ続けている人、新しい人生に挑戦したい人、自己成長に関心のある人におすすめします。
タイトルは、3 habits that kill your confidence(自信を殺す3つの習慣)。
リーダーシップのコンサルタントの Shadé Zahrai (シャデ・ザーライ)さんの講演です。
自信を失わせる3つの習慣(行動を起こせない、途中で止める、ゴールばかり追い求める)を紹介し、それぞれを克服する方法を提案しています。
シャデさん自身がとても明るいエネルギーの持ち主なので、見ているだけで自信が回復するかもしれません。
自信を持ちたいけれど、行動に移せない人や、新しいことを始めても、毎回、途中であきらめてしまう人はぜひ見てください。
必要なのはまずは行動、自信はあとからついてきます。
タイトルは、The Unexpected Key to Boosting Your Productivity(生産性をあげる思いがけない秘訣)。
起業家のDan Shipper(ダン・シッパー)さんのトークです。
生産性を上げるためには、機械のように完璧を目指すのではなく、自分の感情を理解して上手に扱うことが大切だと伝えています。
人に警戒心を抱かせないダンさんの風貌も手伝って、親しみやすく、ユーモアのあるプレゼンです。
人間は感情で動くので、何をするときにも、いかに自分の感情と向き合うかが問題となります。
一見、クールで感情が顔に出ない人も、絶対感情があるので、自分の感情に意識を向けるのを忘れないでください。また、身近にそういう人がいる場合も、その人の感情について想像してみましょう。
タイトルは、Flex your cortex — 7 secrets to turbocharge your brain 大脳皮質を動かす–脳を活性化する7つの秘訣。
認知神経科学者のSandra Bond Chapman, Ph.D. (サンドラ・ボンド・チャップマン教授)さんの講演です。
脳をフル活用して、生活の質を高めるための7つの方法を教えてくれます。どれも科学的な裏付けのある方法です。
たとえばシングルタスクや、情報を制限することは、脳のポテンシャルをあげるために効果的です。
忙しくてマルチタスクが当たり前になっている人、集中力を高めたい人、脳の健康に興味がある人におすすめします。
脳を鍛える方法は、そのままシンプルライフの実践法にスライドできます。
Why we should embrace aging as an adventure なぜ私たちは、年を取ることを冒険として歓迎すべきなのか?
作家のCarl Honoré(カール・オノレ)さんのプレゼンです。
年配者に対するよくある偏見があげられています。こうした偏見をもって対象を見るのは「年齢差別」です。
私たちは自分自身に対しても、年齢差別をしています。すると、できることもできなくなります。
年齢で、いろいろなことを制限してしまう人に見てほしいプレゼンです。
タイトルは、6 tips for better sleep(よりよい睡眠のための6つのコツ)。
脳科学者で睡眠の専門家、Matt Walker(マット・ウォーカー)さんのプレゼン。
タイトルどおり、睡眠の質をよくする方法を教えてくれます。
布団に入って、いつまでたっても眠れないときは、起き上がって歩くほうがいいそうです。
5分30秒の短いプレゼンなので、睡眠をないがしろにする傾向がある人はぜひ見てください。
タイトルは、Body Language: The Key to Your Subconscious(ボディランゲージ:潜在意識への鍵)。
ボディランゲージと行動の専門家、Ann Washburn(アン・ワッシュバーン)さんのトークです。
アンさんによれば、姿勢が、自分がどんな人なのか、他の人だけでなく、自分にも語っているそうです。
確かにボディランゲージは、人によって違いますね。
タイトルは、Before You Decide: 3 Steps To Better Decision Making(決める前に:よりよい意思決定のための3つのステップ)
リーダーシップの専門家、 Matthew Confer(マシュー・コンファー)さんのトークです。
何かを決めるとき、あえて制限や障害だと感じていることにチャレンジするといいそうです。
このトークは意思決定だけでなく、プレゼンの組み立て方の勉強にもなります。
タイトルは、3 lessons on decision-making from a poker champion(ポーカーのチャンピオンが伝える意思決定の3つの教訓)
プロのポーカープレイヤーのLiv Boeree(リヴ・ボエリー)さんの講演です。
6分で終わる短いトーク。とても英語が聞き取りやすいし、構成もしっかりしているので、英語の勉強素材におすすめです。
もちろん、内容もためになりますが。
直感に頼りすぎないほうがいい意思決定ができますが、これは、捨てるものを決めるときも同じです。
直感に従っていたら、すべて「ときめくもの」や「大事なもの」に思えてしまいます。
タイトルは、Applying behavioral economics to real-world challenges(実生活のチャレンジに行動経済学を応用すること)。
行動経済学をベースにしたビジネスコンサルティングの会社の創設者、Kelly Peters(ケイティ・ピータース)さんのトーク。
行動経済学は、人々が経済的な意思決定をする際に、感情や心理的なバイアスにどんな影響を受けるか研究する学問です。
従来の経済学では、私たちは常に合理的で、自分にとって最も利益のある選択をすると仮定されていますが、行動経済学では、人間は必ずしも合理的に判断しないことが多いと考えます。
というより、非合理な決断をすることのほうが多いですね。
タイトルは、One Less Thing: Living Without Trash(1つだけ少なく:ゴミのない暮らし)
持続可能な社会をめざす暮らしについて発信している、 Manuela Baron(マヌエラ・バロン)さんのトークです。
タイトルからわかるようにゼロ・ウェイスト(極力ゴミを出さない生活)について語っています。
特に、ゼロ・ウェイストについて何も知らない人や、ゴミをたくさん出しても「それがあたりまえ」と思っている人におすすめです。
タイトルは、Brain Hack: 6 secrets to learning faster, backed by neuroscience(脳のハック:科学的に裏付けられたより早く学ぶ6つの秘訣)。
脳科学者の、Lila Landowski(リラ・ランドウスキー)さんのトークです。
脳科学に裏付けられた方法を6つのうち1つは、睡眠、もう1つはあえて間違えること。
学び方について学べるので、学ぶことが好きな人や教育者におすすめのプレゼンです。
これまで書いたTEDの記事のまとめ
過剰な思い込みをなくしたいあなたへ。TEDの記事のまとめ(7)
自分で問題を解決する力をつけたい人へ:TEDの記事のまとめ(8)
マインドセットを変えるヒントにどうぞ:TEDの記事のまとめ(10)
欲張るだけの人生をやめたいあなたへ:TEDの記事のまとめ(11)
脳の仕組みを知って、充実した人生を送る~TEDの記事のまとめ(13)
行動を変える秘訣を知りたいなら:TEDの記事のまとめ(15)
変化を恐れない! 常に成長したいあなたへ~TEDの記事のまとめ(19) | 筆子ジャーナル
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このまとめで紹介したトークには、日常生活を改善し、シンプルライフを実現するための多くのヒントが詰まっています。
手書きのメリットや、生産性を上げるための意外な秘訣、食品廃棄の減らし方など、どれもすぐに実践できる具体的なアドバイスが豊富なので、あなたの実情に合うものがあったらぜひ取り入れてください。
さて、ようやく去年の今頃のトークまでたどり着きました。
あと2本まとめ記事を書けば追いつきます。引き続きがんばります。