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日常をシンプルにするための方法を紹介します。今回は、ストレスが多い人を想定して考えました。
年末年始はいつもより忙しいし、お金が出ていくし、親戚づきあいも増えるので、ストレスでいっぱいいっぱいになる人がいます。
こういうときこそ、生活をシンプルにするチャンスです。
気疲れしやすい人でも、シンプルライフにすれば、もっと楽になります。
どうしたらいのか?
前編の今回は、簡単なコツを6個紹介します。
1.大事なものを書いておく
人生や生活で、これが大事だ、これだけはキープしておきたい、と思う大事なものを5つ書いておきます。
目に見える物でも、見えないものでもかまいません。
家族、子供、マイホーム、愛車、仕事、3年前に買ったコート、自分の健康、ふるさと、などなど、いろいろあるでしょう。
スケジュール帳や日記帳に書いておき、何か予期せぬことが起きて、気持ちに余裕がない時や、悩みごとでもんもんとする時、このリストを見てください。
いま、自分があれこれ思い悩んでいることは、大事なものに大いに関係のあることでしょうか?
「関係ない」、と思ったら、くよくよ悩むのはやめましょう。
2.時間を大事にする
お金より時間を大事にすると暮らしがシンプルになります。
1番の「自分の大事なもの」に、「お金」「貯金」と書く人もいるかもしれませんね。ですが、多くの人は、「お金よりも大事なものがある」し、「お金とは違うものを大事にしたほうが、気分がおだやかになる」ことを知っています。
この世にはお金では買えないものがあり、どこにも売っていないそういうもののほうが人生の充実度に影響を与えます。
特に私が大事だと思うのは、時間です。
お金はもともと人間が開発したものだから、人間の都合で、お札を刷って増やしたり、景気を変えたりすることができます。
けれども、時間を増やす方法はどこにもありません。時間は、私たちが生まれたときに与えられた命そのものです。
過ぎ去った時間はもうかえってきません。
時間を大事にすれば、「これ、買ったけど全然使ってない。でも手放すのはできないわ。だって、高かったんだもん」などと、何度も同じことをぐるぐる考えることに、エネルギーを費やさずにすみます。
3.ソーシャルメディアの使用を制限
「SNSをやめろ」とは言いません。ただ、使い方に気をつけてください。
1日のうちの、自分がもっとも元気な時間、生産的な時間、リラックスしたい時間を、SNSに捧げないほうがいいです。
家の中で一番日当たりのいい部屋を、物置部屋にすべきではないのと同じです。
特に、朝起きてすぐの1時間と、夜寝る前の1時間は、SNSのタイムラインやニュースメディア、メールチェックをしないほうがいいでしょう。
1日の過ごし方は、その人の一生の過ごし方の縮図だと思います。1日、1日を大事にすることが、一生を大事にすることにつながります。
以前も書きましたが、私は、自分の人生は、自分がプロデューサー、監督、脚本家、主演を務める映画だと考えています。
小説や映画の冒頭とエンディングはとても大事ですよね? もちろん、全体的な筋運びや、ドンデン返しなど、他にも重要な要素はありますが。
先日、玄関を片付けることをおすすめしましたが⇒新年が来る前に片付けたい3つのガラクタゾーン。気分転換におすすめです。
入り口と出口は重要です。両方ともなくてはならないもの。
朝起きてすぐの1時間はその日の入り口で、寝る前の1時間はその日の出口。この時間を、他人の生活のアップデートや、世間のニュースのあれやこれやをチェックするなんて、ありえません。
そんなことをすると、朝起きて、せっかく頭がクリーンなのに、人と自分を比べて、ゴミ的思考がたまります。
これから静かに死んでいくというのに(実際は寝るのですが、いったん死んで、寝ているあいだに再生する、と考える)、その直前に、人のどうでもいい写真(自分の人生にとってはどこまでも重要度の低い写真)に「いいね」を押すのに忙しかったりするなんて、変ですよね?
それはもはや自分の映画(人生)ではありません。
入り口と出口、始まりと終わり、出会いと別れ、すべて、大切にすべきではないでしょうか?
ソーシャルメディアについて:
ソーシャルメディアはやめなさい:カル・ニューポート(TED)
4.毎日、ちょっとだけ運動する
人間は高度な思考ができますが、動物の一種です。
動物はその名のとおり、「動きまわるもの」。ちょっと動いておくと、調子がいいし、全然動かないと、体調が悪くなります。
1時間も2時間も運動しろとは言いません。毎日、5分か10分ぐらいは、身体を動かすようにしてください。
運動不足の弊害⇒運動をしないとどんなことになるのか。運動不足の6つの弊害
運動する時間がない人へ⇒少しの工夫で運動不足を解消。職場で簡単にできる運動6選。
今年は在宅勤務が増えて、運動不足気味の人も多いかもしれませんね。
仕事と仕事の合間に、散歩をするといい気分転換になりますよ。
運動する時間が「もったいない」と感じる人もいるかもしれませんが、人間である以上、睡眠が大切なのと同じくらい、運動タイムも重要です。
ウォーキングを開始して楽しく歩く4つの工夫:メリットとコツを知り継続する
5.1日10分の断捨離
1日10分とって、10個、不用品を捨てます。これを毎日やってください。
1日15分、27個捨て、というのを提案していますが⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
15分は長い、27個、数えるのが面倒だ、という人がいます。
10分、10個なら、短いし、覚えやすいし、数えやすいです。
実際は、物を10個捨てるのに、10分も必要ありません。ですが、ふだん物を捨てない人は、すごく迷ってしまうかもしれないので、ハードルを下げて、10分、10個としました。
これならできるんじゃないですか?
1日10個でも、毎日続けると、ずいぶんスッキリします。
何を捨てていいのかわからない人はこちらをどうぞ⇒これで捨てまくる。「プチ断捨離シリーズ」記事の目次。
6.スケールダウンを意識する
もっと、よくしよう、もっといい物を買おう、もっとたくさん集めよう、もっと便利にしよう。
こんなふうに、上に向かって拡大するのではなく、下に縮小することを意識します。
「小さな暮らし」という言葉がありますが、大きくすることを考えず、小さくすることを考えると、シンプルライフになります。
スケールダウンしたいとき、もっとも効果的なのは、物理的な制限をもうけることです。
スケールダウンの例:
・アウターを6着持っているなら、3着捨てて、残りの3着を使う。
・毎日、お金を使っているのなら、1日おきにする。
・いつもボディシャンプーを2回プッシュして、洗浄剤を出しているなら、ワンプッシュにしてみる。
・10時と3時におやつを食べているなら(大人でそんな人はいないかな?)、どちらか1回にする。
・買おうと思った車のワンランク下の車種を選ぶ。
・スマホや携帯電話のオプション契約を全部はずす。
・いつも1時間残業しているなら30分にする。
・大きな食器棚の半分だけのスペースに、食器を入れる。
・今住んでいる半分のスペースの家に引っ越す。
・カツ丼の竹を食べているなら、梅にする。
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松竹梅がある、丼ものやお弁当で、いつも竹を食べていたとします。「たまには、がんばった自分へのごほうびに松を注文しましょう」と、すすめる雑誌や記事が多いでしょう。これを、梅にしてください。
松を注文しようと思えば、そうできるけれど、あえて、ワンランク落として梅にするのです。
これがスケールダウンです。
「梅にすると貧乏くさい人間になる」とか、「お金がなくてもファーストクラスに乗って、ファーストクラスに乗る人の経験を体験してみよう」、「お金持ちのように生活しよう」、とすすめる自己啓発セミナーがあるかもしれません。
ですが、このように、もっと、もっと上へ行こう、という上昇志向が、ストレスやガラクタを生みます。
「もっと、もっと」という欲望全開の生き方にはきりがありません。
欲しいもの、食べたいものを満腹になるまで食べると苦しいですよね?
☆この続きはこちら⇒ストレスが多い人用、日常をシンプルにする13のコツ(後編)
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人の集まりが苦手ならこうしよう:年末年始のストレス対策その2
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年末年始に財布のひもがゆるむ人はプレゼントの買い過ぎに気をつけるべし。
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心が疲れている人に、シンプルライフにするちょっとしたコツを紹介しました。
特におすすめなのは、スケールダウン(抑制)です。いつもより、減らすことを意識してください。