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断ることが苦手な読者からメールをいただきました。
断ることができなくて、もやもやするそうです。
返信希望とあるので、この記事で回答しますね。
まず、メールをシェアします。差出人はうらんさんです。
断れない…
件名:モヤモヤします
以前捨てられないハンカチやミスドのおまけの件でメールしましたうらんです。
ハンカチはいまだ手付かずですが、今は実家の片付けをがんばっています。
今日は、片付けの事ではないのですが、聞いていただきたくメールしました。
私の勤め先によくいらっしゃるご常連さん(女性80代)におにぎりをもらいました。
知り合いから美味しいから食べて!と、もらったのだけど一口食べたらご飯がやわらかすぎてまずくてとても食べれたものじゃなかった、こんなものを人様に食べさせるなんて!!と言って私によこすのです。
まずくて食べられなかった、しかも食いかけを赤の他人の私に食べろと言うのです。
あまり深く考えずにもらってしまいましたが、後からだんだん腹が立って家族に話したのですが、そんなものいらないと断ればよかったじゃないか!!と言われてしまいました。
私はよくこんなことがあります。
職場の先輩に全く逆方向なのに送って行けと言われたり、私がすることなのかな? と思うようなことを押し付けられたり、
でも、断れないのです。
そんな自分に腹が立ちます。
もういい年ですから今更自分は変われないですが、とてもモヤモヤします。
みんなに好かれようとか思っていないし嫌いな人は嫌い!!って思いますが、なぜそういう目に合うのかわかりません。
さて、私は今年度で仕事を辞め念願の専業主婦に戻ります!!
働くことは嫌いではありませんが、私は不器用なので仕事をしながらの家事はとても大変でした。
若い頃はまだ体力があったのでがんばれましたが、もう還暦もすぎると働くだけでヘトヘト。
なのに、たった6時間のパートのくせになどと心ないことを夫に言われたりしてもうがんばるのも馬鹿らしくなりました。
これからは美味しいご飯を作って、快適な環境を作って、楽しく暮らしていこうと思っています。
65才までに家中のものを30%処分も目標です。
まだまだ、捨てることにはちゅうちょしてしまいますが、捨てないために買わない!!
本当に必要か、本当にほしいのか、処分するとき自分の手に負えるのか? など自問自答しながら買い物するようになりました。
これからも筆子さまの記事をしっかり読んでがんばります!!
最後までお読みいただきありがとうございました。
うらんさん、こんにちは。お便りありがとうございます。
今年度で仕事をやめるということは、来月退職ですか? あと少しですね。
おにぎりの件ですが、日本はもう、新型コロナウイルスの感染防止に、そこまでピリピリしてないのでしょうか。
まあ、ふだんでも、食べかけのものは、人にあげませんよね。家族とか、よっぽど親しい間柄でない限り。
求められたら、差し出してもいいかな、とは思いますけど。
日本では、大皿にもったおかずを、複数の人間が取り箸で自分の皿に取って食べる、ということをするから、食べかけのものでも、人に差し出す人がいるのかもしれませんね。
断りましょう
とりあえず、うらんさん、これから嫌なものは嫌だとはっきり断ってください。
「なぜそういう目にあうのかわかりません」とのことですが、断らないから、理不尽なお願いをされることが多いのではないでしょうか?
何を頼まれても、断らないから、「この人は断らない人」という理解が会社の中で成立しているか、もしくは、上司の頭の中で、そういうイメージができあがっているのだと思います。
物事を頼みやすい人と、頼みにくい人っていますよね?
頼みやすい人は、親しみやすく、人気があったりするので、頼みやすい人でいることが、一概に悪いとは思いませんが。
「人に好かれようと思っていないし、嫌いな人は嫌いだと思っている」そうですが、そう思っていることと、何かを頼まれたときに、はっきり断ることは、全然べつのことです。
それは、「ハンカチを捨てなくちゃ」と思っているのと、実際に捨てることが全く違うのと同じです。
ハンカチを捨てる話⇒どうしたら、いらない物を捨てる勇気が出るか?
とはいえ、これまでずっと断らないできた人が、断ろうとするのは、むずかしいのも事実です。
以下のように考えると、断わりやすくなると思います。
成長型マインドをもて
うらんさん、「もういい年だから、いまさら自分は変わらない」と書いていますが、この考え方を変えてください。
確かに、コアの性格は変わらないような気がします。
でも、人は、成長がすることができます。年齢は関係ありません。
「自分は成長できるんだ」と信じていないから、変わらないんじゃないですか?
私は成長できる、という考え方は「成長型マインドセット」(growth mindset)と呼ばれ、過去記事で、何度か取り上げています。
改めて、読んでください。
自分の能力を自分で見限ることの恐ろしさ、できると信じることの素晴らしさ(TED)
上手になりたいと思っていることをきっちり上達させる方法(TED)
断わることはスキル
最近の私は、断わることはスキルの1つだと考えています。
スキルなので、練習すればうまくなります。
運動や音楽、美術の技術やセンスと同じように、生まれつき、断わるのが得意な人、弁舌にたけた人、人を説得するのがうまい人がいますし、断わるセンスがある人もいるでしょう。
ですが、そうでない人も練習次第で、うまく断れるようになる、と私は信じています。
私たちは、幼いころ、ノーと言わないように、親や先生に言われます。
イエスと言ったほうが、親が喜ぶ局面が多いため、とりあえず、イエスと言っておく習慣が身につきます。
ある程度、大きくなってからも、「人の和を大事にしよう」とか、「空気を読みなさい」、という社会的圧力があるので、ますますノーと言えません。
きのうの記事にも書きましたが⇒こうやって私は雛人形を捨てた(読者の体験談)。
いらない物をもらったあとで多大なストレスをため、苦しむ人がたくさんいますが、ノーと言わないように育成されて、ノーと言いにくい社会に生きているせいだと思います。
ノーと言うことは、これまでのやり方と逆なので、すごく抵抗が大きいのでしょう。
だからこそ、日々、小さなことから、練習することが重要です。
練習の仕方は過去記事に書いています。
上手に断わる方法
シンプルに、「いりません」「できません」「無理です」と断わることができない場合は、断り方を一工夫するといいでしょう。
パターン1:真実を言う
本音を言うと説得力が出ます。だって、本当のことなのですから。
今回のおにぎりを断わるとき、私なら、
「あ、私もやわらかいご飯、苦手なんで、遠慮しておきます」と言います。
実際、私は、やわらかいご飯が嫌いです。
パターン2:説得力のある理由を添える
「いりません」とつっけんどんに断わるのではなく、相手が納得できる理由を添えて断ります。
たとえば、「あ、でも、いまコロナが心配だから、食べかけのものをやりとりしないほうがいいですよね。遠慮しておきます」と断ります。
パターン3:共感を示す
よく「相手の立場に立て」と言われますが、どんな人も、自分のことに興味を持ってもらうとうれしく感じます。
相手に興味があるところを見せると、冷たい断り方になりません。
「そのおにぎり、いったい誰から、もらったんですか?」と、おにぎりに興味を示せば、相手にフォーカスが当たります。
「それがね、こんなところで、こんなふうにもらったのよね」と相手が説明したら、「あ~やわらかいおにぎりって、困っちゃいますよね。気持ちわるいですよね」と続けるといいでしょう。
おにぎりをくれたその女性は、起きたことに対して、「けしからん!」と思っているわけですから、その気持ちによりそって、「ひどいですよね」と共感を示したうえで、「お気持ちはとってもうれしいのですが、私もやわらかいご飯、苦手だから、遠慮しておきます」と言えばいいですね。
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では、うらんさんが、うまく断れることと、片付けが進むことを祈っています。
断わり方、たくさん書いています
いらない物や自分の意見を押し付ける人とうまくつきあう5つの方法。
ミニマリストはNo(ノー)と言うことを知っている~シンプルに暮らしたいあなたへ
もらい物を断れない性格を直せば、シンプルライフが加速する。その方法とは?
何度もいらないプレゼントをくれる夫に困っています←質問の回答
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読者のメールに返信しました。
いらないのに、もらってしまったとき、自分に腹がたつこともあるでしょう。
そんなときは、深呼吸をして、気持ちを落ち着けてください。
モーニングページなどに、今回のできごとの反省ポイントや、今度、同じようなことがあったら、どんなふうに対応するか、心づもりを書いておくと学びを得られます。
うらんさんは、そのおにぎり、捨てたのでしょうか?
もらってしまったおにぎりは、おかゆや雑炊にして、さらに柔らかくして、原形をなくして食べるといいかもしれません。
ライスプディングなんかにもできますかね。塩気がきつすぎるときは、ご飯を増量すれば、おいしいプディングになるでしょう。
ともに加熱するから、消毒できます。
それでは、あなたも、質問や感想などありましたら、お気軽にメールください。