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汚部屋で現状維持に甘んじている人が、スッキリした部屋に近づくために今日できることを3つ紹介します。
何年も『筆子ジャーナル』を読んでいるし、ほかの片付けブログや断捨離本も愛読している。
しかし、部屋はずーっと汚いまま。
私の家は物がありすぎるので、どこから片づけたらいいのかわからない。忙しいし、明日(週末、暇になったらetc.)からやればいい。
こういう人は、思いのほかたくさんいます。
1.自分と向き合う
一番おすすめなのは、自分の心と向き合うことです。
心の中と部屋の様子は連動しているから、ある程度心の中の整理がつけば、誰にも何も言われなくても、流しを磨き始めたり、1000個捨てを始めたりします。
「物がありすぎて大変そうだ」と思っている人は、実際は、そんなにたくさん物を持っていません。
物がたくさんあるからスタートできないのではなく、自信がないからスタートしないのです。
汚部屋を片付ける自信が。
人は自信がないと、やりたいことでもどんどん先延ばしします。
次から次へとうまくいかない理由や、始めない理由を思いつきます。
片付けに関する情報ばかりを取り入れて、それだけで、前に進んだ気になって止まっているのです。
自分の心としっかり向き合って、いまはまだ自信のない自分を受け入れてください。
特に考えたほうがいいことを、3つ紹介します。
1)恐怖
不用品を捨てることは、ただ単に物を捨てることではありません。
これまでの生活習慣、アイデンティティ、考え方、不安や恐怖も捨てる行為です。コンフォートゾーンから出ることなので、恐くて当然です。
コンフォートゾーンとは?⇒断捨離しているのにイライラします~断捨離に好転反応はあるか?
けれども、恐いからと言って、前に進まないとずっと汚部屋ですよ。
恐いのはあたりまえと思って、最初の一歩を踏み出してください。
2)ゴール
連日書いていますが、なぜ自分は部屋を片づけたいのか、その理由をしっかり考えてください。
その理由(ゴール)が、自分の求めているもので、大事だと思えることで、説得力のあることなら、前に進むことができます。
ゴールについて⇒成功の秘訣は正しいゴール設定にある(TED)
3)完璧主義
完璧主義にとらわれすぎないようにします。
不用品を捨てることは、スキルなので、これまでやったことがない人は、うまくできなくて当然です。
やっているうちにうまくなります。
捨てることが上手になるベストの方法は、それを何度もやることです。
ところが、完璧主義の人は、「いきなり、うまく、完璧にやりたい」と思います。
きのうまで、筋金入りのタメコミアンで、部屋がぐしゃぐしゃだったのに、「今朝、突然、ミニマリストになって、何もない部屋にしたい」と思うし、「そうでなきゃだめだ」と思い込んでいます。
だから、ちょっと障害があってつまづくと、がっかりしてやめてしまい、結果的に前に進みません。
2.これ以上、問題を大きくしない
片付けを始めることができないのなら、せめて、これ以上、問題を大きくしないでください。
汚部屋になるのは、外からいろいろな物をたくさん、家に持ち込むからです。
今、部屋にある物が、いつ、どのようにして、家の中に入ってきたのか考えて、今後、どのようにしたら、そういうことが起きる頻度を減らせるか考えてください。
もちろん、考えた対策は実践します。
物が増える最大の理由は、買い物です。
本当はいらないのに買ってしまう、必要以上に大量に買ってしまう。だから、部屋の中で物があふれるのです。
ためしに、過去1ヶ月、どんな物を買ったのか振り返って、今後、変えていきたいことを見つけてください。
買い物について考え直したい人におすすめの本⇒筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付中です。
いくら不用品を捨てても、これまでと同じように物をどんどん買っていたら、部屋は片付きません。
そんなこと、誰でもわかることだし、汚部屋から抜け出したいと思っている人は、「買いすぎなんだよね」とうすうす気づいています。
しかし、「楽しい買い物や消費をやめたくない」という気持ちがあるから、入ってくるほうは止めずに、部屋を片付けようとします。
このブログでも買い物習慣の記事は、全部スルーします。 読んだとしても、読みものとして楽しんで、読者のメールも文字通り人ごとです。
「私は、こんなにひどくないわ」なんて思いながら、買い物を100%肯定している記事や雑誌を渡り歩き、大量消費生活を続けます。
本当に汚部屋を解消したいなら、一度、しっかり腹をくくって、買い物習慣を見直すべきです。
もらい物が多くても物は増えますよ。
特に、コンスタントに何かをもらっている場合は。
買い物やもらい物を見直すとき、「これは例外」と、アンタッチャブルのカテゴリーを作ることがあります。
すべての物を平等に見直してください。
3.すぐに終わる片付けプロジェクトを始める
自分の心に向き合う作業をし、入ってくるほうを止める方策をある程度したら、すぐにできる小規模な片付けプロジェクトを1つだけ選んで始めます。
心に向き合う作業も、買い物習慣の見直しも、1日や2日では終わりません。たぶん一生続きます。
ですから、1番と2番の最初の数ステップがすんだところで、片付けプロジェクトに入ってください。
どんなプロジェクトがあるかは、過去記事にたくさん書いていますし、これからも書きます。
10分で、散らかった部屋をふつうの部屋に見せる片付けのやり方。
何を捨てていいのかわからないときは、こんな物から捨ててみては?:プチ断捨離のまとめ、その2。
ポイントは、1つだけ選んで、それをやりきること。
それが終わったら、別の小さなプロジェクトに取り組みます。
これを3ヶ月ぐらい毎日続けてください。
たぶん、これだけで、あなたの部屋はかなりきれいになるでしょう。
毎日、いらない物を捨てているうちに、スキルがついて、捨てることがうまくなります。
自信や達成感も生まれるます。
何かを捨て始めて、壁にぶちあたったら、もう少し小さな作業にしてください。
1日でクローゼットの中を片付けようとするのではなく、小さな作業に分けて、何日かかけて片付けていきます。
現状と、到達したい状態のギャップを埋めることを意識して、作業を細分化するといいでしょう。
細分化について⇒これならさくさく片付けが進む。断捨離を先延ばししない10の方法 『3.難しそうな場所はタスクを細分化』の箇所をお読みください。
3ヶ月ぐらい毎日、小さな片付けプロジェクトをやっていると、うまくいかないときもあります。そんなときは、うまくできそうな方法を考えて、試行錯誤しながらすすめます。
ちょっとうまくいかないからといって、簡単にあきらめないように。
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明日から片付けをがんばろう、と言って片付けない人に伝える今日から始める方法。
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自分の心に向き合う作業は、片付けの基礎の基礎なので飛ばさないでください。
いったん片付けを始めて、停滞したときも、やってください。
「心に向き合え」なんて書いてある片付け本はないかもしれません。
ですが、物を捨てることや、自分の環境を整えることは、これまでの生き方を振り返り、これからどういう生き方をしたいか考えることです。
片付け本や片付けブログで、人がわーっと物を捨てているのを見て、やる気になったときだけ片付ける。
片付けのプロにたのんで、一気に片付けてもらう。
こんなやり方でも、部屋は片付きます。
しかし、外的刺激だけに頼って、不用品を捨てるのは、底の浅い片付けにすぎません。
ちょっと問題にぶつかると、いともあっさりやめてしまい、長続きしないのです。
自分の中に、確固たる炎(理念やポリシー)を燃やして、それをパワーにして片付けてください。
そういういものは、誰でももっています。今は、ガラクタの堆積におおい隠されているだけ。
ぜひ、心の中を整理して、魂の源泉のような、キラキラしたものを掘り起こしてください。
応援しています。