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片付けや家事をやりとげたあと、悲しいようなイライラするようなネガティブな気持ちになります。
そうならない方法を教えてください、という質問の回答、後編です。
前編では以下の3つをおすすめしました。
1.自分の感情の正体を調べて根本的な解決を試みる
2.それぞれの家事の終わりを自分で設定する
3.家事をやりすぎない
相談者のまみこさん、実際に何かやってみてくれたでしょうか?
後編ではさらに4つアドバイスします。
4.自主的に取り組む
家事にしても仕事にしても、誰か/何者かにやらされていると思ってやっていると、やる気も出ないし、終わってもぐったり疲れます。
そこで、自主的に取り組むようにしてください。
掃除や片付けは、生きている限りついてまわる、ごく基本的な仕事です。
使用人を雇ったり、100%仕事を外注する方法もありますが、それができないなら、楽しんでやったほうが自分のためです。
無理してハッピーになる必要はありませんが、苦しむより、せめて淡々と行ったほうが精神衛生にいいです。
自主的に取り組む方法
以下のことをすると、もっと主体的になれます。
・自分が家政の担当者だと意識する(基本的に自分がボス)
・自分が望むことだけをやる(いやなことまで無理してやらない)
・目標を立てて行う
・自分なりにいろいろ工夫する
創意工夫して行えば、自分が状況をコントロールしていると思えるので、達成感も生まれます。
とりあえず、以下のことをしてください。
1.家事として、毎日やっていることと、やるべきだと思うことをすべて書き出します。
2.やらなくていいことと、人に頼めることを見つけます(それらはもう自分ではやりません。人に頼むことは、監督する必要はあります)。
3.どうしてもやらなければならないことが残るから、それをどんなふうに回していくか考えます。
参考記事⇒仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。
まみこさんは、パートの仕事と育児も行っています。
仕事と育児は、思い通りにならないことが多いでしょうが、家事は、自分の好きなように行えるし、単純作業なので、気持ちが落ち着くため、主体的に行えば、いい気分転換になるでしょう。
私は、仕事で頭が疲れたら、床をぞうきんがけすると(ウエスを使用)、気分転換になりリラックスできます。
5.長期的な目標、ゴールを見つける
人生の目標、自分が向かいたい方向、人生のテーマみたいなものを見つけて、そちらへ進むことを意識して毎日生活します。
目的意識があって、自分がそこに確実に近づいていると思えるなら、むなしさや無力感は感じません。
目標は何でもいいです。
いつかこんな生活をしたい、こんな仕事をしたい、こんな世界にしたい、こんな人間になりたいなど、人それぞれいろいろあると思います。
自然と調和して生きていきたい、いつか、こんな学校をつくりたい、田舎の家族を呼び寄せて一緒に暮したい、こんな物を作りたいなど。
何でもいいので、人生をかけて叶える夢、到達したいゴールを見つけて、そこへ行くにはどうしたらいいの考え、小さな行動目標を作って、生活していきます。
小さな目標を達成するには、30日間チャレンジがおすすめです⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
6.よいことに意識を向ける
ふだんからネガティブなことではなく、ポジティブなことに目を向けるようにします。
ポジティブなこととは、よいこと、楽しいこと、できたこと、すでに持っているもの、うれしいこと、感謝できること、美しいと思えること、おもしろいと感じることなどです。
足りないもの探し、できないこと探し、人の欠点探しをする傾向があるなら、少しずつ改めていってください。
なぜ私ばかりが(怒)、と思う人は『足りないマインド』を『たっぷりあるマインド』に変えればよい。
物ごとはいろいろな見方ができて、どこに光を当てるかで、全く逆の解釈も成り立ちます。
「毎日、同じことの繰り返しだし、誰もほめてくれないし、お金は1円も稼げないし、むなしい」と思うかもしれませんが、毎日同じことを繰り返せる、その平穏は、とても貴重なことでもあります。
この世の中、よその国に出稼ぎに行っていて、自分の幼い子供と一緒に暮らせない、お父さんやお母さんもいます。
前向きな見方をする方法
以下のことをすると、物の見方が前向きになります。
・感謝ノートを書く⇒心が満たされない、むなしい時にやってみてほしい5つのこと。、
・人のよいところを見つけてまめにほめる、感謝できることに対してお礼を言う(お世辞ではなく、心から)。
・自分のいいところを見つけて、「私も捨てたもんじゃない」と思う
・結果ではなく、プロセスを重要視する⇒なぜ、結果より、行動(プロセス)にフォーカスしたほうがいいのか?
7.マインドフルネスの実践
日常的に、気持ちがふさぐ傾向があるなら、マインドフルネス(いま、この瞬間に意識を向けること)の実践をおすすめします。
年末にマインドフルネスに関するTEDの動画を紹介しました。
落ち着いて、注意を向けて、ありがとうと言う、その方法(TED)
この動画で紹介されている、
・マインドフルブリージング(呼吸に意識を向ける)
・マインドフルリスニング
・感謝する
のどれかをやってみてください。
お金も時間もかからないので、今すぐ始められます。
その他の参考記事:
マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。
マインドフルネスのパワー:いつもやっていることが育つ(TED)
番外:睡眠をしっかり取る
睡眠時間が少ないとネガティブ思考になるので、たっぷり寝てくだあし。
まとまった睡眠時間を確保できないときは、昼寝で補ってもいいと思いますが⇒疲れの取れる昼寝の方法。睡眠不足ぎみの人は試す価値あり
できれば、夜、しっかり寝たほうがいいです。
そのために、やらなくていいことはもうやめます。
睡眠中、自分は活動していないので、寝る時間を惜しむ人が多いのですが、脳は睡眠中にメンテナンスをしています。寝ることをあまりおろそかにしないほうがいいです。
睡眠と日中の生産性の関係(TED)夜しっかり寝ることは昼間の生産性をあげること。
前編はこちら⇒終わりのない家事にむなしさを感じるときの解決法(前編) 質問メールも引用しています。
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家事が終わったとき、ネガティブな気持ちにならない方法をお伝えしました。
片付けが終わったあと、無理に達成感を感じる必要はありません。私は、掃除をしたあと、「ああ、きれいになった」とは思いますが、「やった~!! ハイファイブ!!」という気持ちにはなりません。
※ハイファイブ:うれしいとき、2人の人間が手をあげて、タッチする動作。
私は感情に波がないほうで、強烈な幸福感はあまり感じないし、逆に、不幸のどん底だといった大きな絶望感も感じません。
感じ方は、人それぞれなので、「家事が終わったら、達成感を感じるべきだ」という考えがあったら、それは捨ててください。
そうすれば、「達成感がないから悩む」という現象は起きません。
今回8個アドバイスしましたが、一度に全部やろうとせず、自分にとって重要だと思うもの、やれそうなこと、ピンときたことを1つだけ選んで、やってみてください。
一度にたくさんのことに手を出すと失敗します。