ページに広告が含まれる場合があります。
人間関係に関する質問をいただきました。
家族とのいい関係を、このまま続けたいが、どうしたらいいのかわからない、という内容です。
この記事で回答しますね。
まず、メールをシェアします。ここももさんからいただきました。
家族関係に関する悩み
ありがとうございます。
大事にしているものと、どういうふうにつきあっていけばいい関係をずっと続けられるのか考えています。
私も娘や一人暮らしの親がいますが、これから皆離れたところに住むとき、いい関係が続くのか心配になっています。
どれくらいの頻度で会えばいいのか、電話などすればいいのか考えたりして、気持ちが落ち着きません。
同居の夫と上手くやっていけるかも不安です。
勝手なのですができましたらアドバイスをお願いします。
ここももさん、はじめまして。
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
さて、ここももさんの質問は、
「娘や親と、今後どういうふうに付き合っていけば、いい関係を続けられるか?」
「夫とうまくやっていく方法は?」
この2つですね。
メールを拝見して、いろいろな疑問が浮かびました。
・娘さんは、いくつなんだろう。
・ご主人とは、いつ同居を始めたのか? 娘さんがいるから新婚じゃないよね。
・今後、家族が、ばらばらになる予定でもあるのかな?
・それとも、これからばらばらになるかもしれない、とここももさんが、勝手に心配しているだけなのか?
率直に言って、状況がよくわからず、何を悩んでいるのかも、あいまいですが、一言で返信すると、
「そんな先のこと、いちいち心配せず、今の生活に意識を向ければいいんじゃない?」
こうなります。
その他、思ったことを4つ書いておきますね。
1.状況をコントロールしようとしない
人間にはコントロールできることとできないことがあります。
人間関係の構築や維持は、自分だけでなく、相手があることなので、必ずしも、自分の思い通りにはいきません。
人の思考や行動はコントロールできませんから。
何もかも、自分の思い通りにしようとすると、ストレスがたまる一方です。
「大事な関係だから、これからも大事にするためベストを尽くそう、だけど、先のことはわからないな、なるようにしかならないね」
ぐらいに思っておけば、心配になったり、そわそわしたりすることはないと思います。
それと、何ごともいつか終わりがくるので、「ずっとこのままでいたい」と、思いすぎないほうがいいですよ。
そのままでいられるわけはありませんから。
人は変わり続ける。未来の自分に対する心理:ダン・ギルバート(TED)
2.離れることが悪いこととは限らない
離れることが必ずしも悪いことではありません。
親と子どもが離れて住むのは当然ですよね?
いつまでもべったりくっついているほうが変です。
それに、同居していれば、よい関係が保てる、というわけでもありません。
母親と住んでいたとき、私は母とよくケンカしていましたが、離れて住むようになってから、ケンカしなくなりました(ケンカをするのは物理的にむずかしい)。
私の娘はとても生意気ですが、18才のとき、ひとり暮らしするようになってから、私のありがたみがわかったようです。
娘は、朝起きるのがすごく苦手で、一緒に住んでいるときは、毎朝、私が起こしていました。
なかなか起きないので、何度も起こしていました(寝起きもとても悪い)。
娘がひとり暮らしすることになったとき、真っ先に私が言ったのは、「あんた、朝、1人で起きられるの?」です。
ですが、自分1人しかいないときは、人間、なんとかして1人で起きるものです。
そもそも、1人で起きることは、そんなに難しいことではありません。親がそばにいると、「1人で起きる」という、ごく簡単なことすらできないままでいます。
娘はもともとしっかりしているほうですが、ひとり暮らしするようになってから、ますます、いろいろなスキルを身に着け、精神的にも成長しました。
ここももさんのメールには、「これから、皆、離れたところに住む」とありますが、それは確定事項なんでしょうか。
離れて住んでいても、今は、インターネットがあるから、時や場所を問わず、簡単にメッセージを交換できます。ビデオ通話をすれば、密な関係を保つことができるでよう。
確かに、対面で会ったほうが、取得できる情報量が多いし、スキンシップも取れるから、絆は深まります。しかし、文通だけで、深い人間関係を構築する人もいます。
一緒に住んでいても、すごく冷たい関係の家族もいます。
同居していればいいってものではありません。
3.今の関係をよくすることに注力する
ここももさんのお便りには、「いい関係を続けていきたい」とあるから、きっと、今は親御さんや娘さんといい関係なのでしょう。
その関係を楽しむほうに意識を向けたほうがいいと思います。
自分の将来を決めるのは、今日の自分です。
自分が今日(今、この時)を、どんなふうに過ごすかで、明日とその先が決まります。
今日、娘さんと仲良く、楽しい時間をすごして、絆を深めておけば、将来、離れて暮らすことになったときも、その絆は残っています。
というか、親子の縁はそう簡単に切れません。
私は、母親とめったに会いませんが、会えば、何の問題もなく、昔どおりの会話をしています。
娘は、わりと近くに住んでいますが、こちらも、めったに会いません。
去年の12月から、娘は仕事を2つしているため、忙しくて、家に来ることがないのです。
日頃の連絡には、アイ・メッセージとスナップチャットを使っていて、よほど何か重大なことがあったときしか、電話で話すことはありません。
それでも、娘と私は仲がいいです。
いったん構築した絆がなかなか切れないのは他人でも同じです。
幼なじみや、昔、仲がよかった友だちと何十年ぶりかで会うと、すぐに、昔にもどって話がはずみますよね?
頻繁に会っていなくても、すぐに、前のようにリラックスして、楽しく、話ができます。
今、よい関係を作っておけば、将来、離れても、その関係はなくなりません。
4.人間関係の構築に関する一般的なアドバイス
ご主人との関係については、人間関係に関する一般的なアドバイスを書いておきます。
私が一番大事だと思うのは、自然体でいることです。
自分自身をそのまま出すことをおすすめします。
正直でいてください⇒心の中にゴミをためない方法(後編)。正直は最善の策。
自分をそのまま出す、つまり、心を開いていれば、相手も心を開くので、関係を作ることができます。
あとは、
・相手に関心を持つ(好きで一緒になった相手なら、ここは大丈夫でしょう)。
・相手を信頼する
・相手の話すことに耳を傾ける
・相手の立場になって考えてみる
・やってもらうことばかり求めない
・相手の存在や、相手がしてくれることを、「あたりまえだ」と思わない
・感謝の気持ちを持つ⇒幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果。
・コミュニケーションをとる、コミュニケーションのスキルをあげる
・1日1回、一緒に食事を食べる(食事を一緒にすると、人間は仲良くなります)
・自立する(自分の世界をもつ、相手にべったりくっつかない。適度に距離を保つ)
・柔軟に対応する
こんなことを心がけておけば、大丈夫でしょう。
まあ、これは理想で、なかなかその通りにはできません。私もできていないことは、たくさんあります。
なんとなく、ぎくしゃくしてきたら、「できているかな?」と確認するぐらいでいいと思います。
人間関係については、もう何度も書いていますが、この本を読んでください。
タイトルが、「人を動かす」とあるから、「人をあやつる方法が書いてあるのかしら」と思うかもしれませんが、「どうしたら、人とうまくやっていけるか」書いてあります。
あと、これも何度も書いていますが、心配ごとがあって、気持ちが落ち着かないときは、モーニングページを書いてみてください。
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
人間関係に関するほかの記事
聞き上手になる。よく聞くための5つの方法・ジュリアン・トレジャー(TED)
人に話を聞いてもらいたいなら必見。人を惹きつける話し方(TED)
他人とうまく会話する10の方法:セレステ・ヘッドリー(TED)
人との会話がうまくできているか不安です、というメールに回答。
友達が欲しいけどできない。だって傷つきたくないから←質問の回答。
不満やぐちをLINEしてくる友人と距離をおきたい←質問の回答。
子離れする方法。成人した子供にあれこれ口出しするのは害でしかない。
******
読者の質問に回答しました。
結婚するとき、「仲良くやっていけるかな?」と不安になることは誰でもあります。
人によっては、「夫が浮気したらどうしよう」なんて、先のことを取越苦労をするでしょう。
人間関係がまだ構築できていないと、こんな不安を感じるものですが、ここももさんの場合は、すでに関係ができていると思いますから、「この先、続くかな?」なんて心配は不用です。
未来のことも、自分にはコントロールできません。
いったん、関係ができると、人は、それを「こわしたくない、失いたくない」と思います。相手が物でも人間でも、同じです。
関係を解消したほうがいい時ですら、ずるずるとすがりつくのが人間です。
離れたほうがいい時や、こわしたほうがいい時もあるので、繰り返しになりますが、「ずっとこのままでいたい」と思いすぎないほうがいいですよ。