ヒステリー

断捨離テクニック

最終更新日: 2019.08.23

こうすれば何でも捨てられる。執着を手放す5つの現実的な方法。

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断捨離をするときにしばしば障害となる「物に執着してしまう気持ち」を捨てる方法をお伝えします。

ようは、さまざまなことへのこだわりを少なくすればいいのです。

仏教を信仰して執着しない生き方を選ぶ道もあります。

しかし、今の生活を維持したままでも、少し考え方を変えれば、こだわりの少ない人になれます。

まず、人が物事にこだわってしまう理由からみていきましょう。



なぜ人は物に執着するのか?

執着とは、辞書によれば、「1つのことにとらわれてそこから離れられないこと」です。

人が物ごとに執着する理由は、人間だからです。私たちはそういうふうにできているのです。

人は「オキシトシン」というホルモンを持っています。オキシトシンは主に、人が人に対して愛情や信頼を感じたり、親密になる行動をコントロールしています。

「愛情ホルモン」や「抱擁ホルモン」と呼ばれます。

これがあるから、人は人を好きになったり、全く知らない人なのに、ちょっと話しただけでいきなりその人に親近感をもったり、ただのポリエステルの塊であるぬいぐるみを可愛いと思ったりするのです。

そうやって、ある物や人、状態を好むようになった人は、今度はその状態を維持しようとします。

先の見通しのついていないことに遭遇すると、脳はよけいな仕事が増えるので、基本的に人は現状維持が好きです。

そのほうが安心感を得られるからです。

この現状維持にこだわりすぎることが、執着だと私は考えています。

ある程度執着があるのはふつうです。執着がなかったら、何ごとも達成できません。

ただ、執着していると、そこから離れられないので、成長や進歩、進化、発展、向上は期待できません。

前に進めなくなってしまいます。

だから執着は手放したほうがいいのです。

先日紹介した、2度とお気に入りの靴に出会えないかもしれないと心配し、靴を買いだめするのは、お気に入りの靴に執着しすぎています。

こちらの記事です⇒買えなくなるのが怖くて買いだめする人へ。ストック癖を治す5つの方法。

完璧主義の人、心配性の人は、執着が強すぎると言えましょう。

物を減らす過程で、自然と執着心も減っていくものです。

ですが、もともと執着心が強く、捨てるときに強い抵抗を感じてしまう人は、以下に紹介する考え方をしてください。

1.自分が何かに執着していることを認める

誰でも物事に執着します。

たとえば、断捨離しているのに運気があがらない、とストレスをかかえている人は、「断捨離して運気をあげること」に執着しています。

まずは、自分が何に執着しているのかそこに気づくことが大切です。

今、大きな悩みがあるなら、そのほとんどは執着心から起きています。

●お金がなくて困った⇒お金を得ることに執着している(理由は何であれ)。

●夫が断捨離の邪魔をする⇒自分のペースで断捨離することにこだわっている。あるいは、人を自分の思い通りにすることにこだわっている。

●夫と夫婦喧嘩中⇒自分の正しさを証明することにこだわっている

こんな具合です。執着さえ手放せば、解決することはたくさんあります。

誰でも何かにこだわっているし、必ずしもそれが悪いわけではありません。こだわりのバランスをとることが大切ではないでしょうか?





2.なぜ執着しているのかその理由を考える

執着の理由を考えてみると、執着しているのは、あまり望ましいことではない、と気づいたり、執着してもしかたがない、という結論に至ることがあります。

ここに、愛情が冷え切っているのに、「離婚しないこと」にこだわっている奥さんがいるとします。

相手が「別れよう」と言っているのに、なぜ自分は別れたくないのか?

理由があるはずです。

●なんとなく情が残っている。

●離婚すると世間体が悪い

●子供によくない影響がある

●経済的な理由で離婚したくない

●めんどくさい(現状維持のほうがラク)

●親に申し訳ない

こんな理由があって、離婚したくないのですが、夫は離婚したがっており、早く、離婚届に判を押せとうるさいのです。食卓では何の会話もないし、毎日が全く楽しくありません。

こんなときは、離婚したくない理由を1つずつ解決して、離婚してしまったほうが、自分や子供にとって幸せなのかもしれません。

物に執着している場合は、人や状況に執着してい時よりずっと簡単に解決できます。

自分ひとりの裁量で決められるのですから。

リビングルームに置きっぱなしの誰も弾かないピアノを捨てたいけれど、捨てられない。その理由は

●捨て方がわからない⇒ネットで検索すれば解決

●重くて自分ひとりで運べない⇒業者に頼めば解決

●もしかしたら孫が弾くかも⇒客観的な未来予想をし、今にフォーカスすることで解決

今この時にフォーカスする方法⇒マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。

●高い買い物だったから捨てるなんてもったいない⇒サンクコストは無視したほうが結局得をする

サンクコストとは?⇒高かったから断捨離できない?埋没費用はどのみち回収できません

ピアノに執着している気持ちをこんなふうにばらしてみると、執着している理にかなった理由なんて何もないことがわかり、すんなり捨てられます。

☆こちらにも執着心を捨てる考え方を書いています⇒物に執着してなかなか捨てられないあなたに。執着心を捨てる方法はこれです

3.自分のゴールに近づいているのか考える

多くの人は、失いたくないい何かがあってそれに執着しています。

ですが、はたして、その執着は自分の本当のゴールに近づくのに役立ってくれるのでしょうか?

2番で書いた離婚を例にします。この奥さんの究極の目的が、家族4人で楽しく暮らすことなら、執着は果たしてそのゴールに近づくことに役立っているでしょうか?

離婚しないことに執着していることは、自分の理想の暮らしに到達するのに貢献していないかもしれません。

ご主人は離婚したがっているのですから。

楽しく暮らすどころか、逆にとても暗い暮らしをしています。

自分の執着が自分をどこに連れていってくれるのか、考えてみてください。

執着とは、失うのが怖い気持ちです。

何かに執着している限り、楽しくて安心感のある生活にはなり得ないのです。逆に、不安や心配が多い、ストレスでいっぱいの不幸な暮らしになってしまいます。

人は物ごとに無意識に執着してしまいますが、執着しないことを選んで、もっと楽しく生活する道を進むこともできます。

中学生の子供が、保育園のときに使った、節分の鬼のお面が捨てられないとします。

鬼なんだけど、トラに見えて、可愛いからです。

しかし、押入れはほかのものでいっぱい。いいかげん、保育園の物は処分しなければ、収納する場所がありません。

こんなとき、鬼のお面をとっておきたい自分の執着心が、自分や家族の幸せにつながるのかどうか考えてください。

もちろん、とても大事で特別なものなら、捨てなくていいです。

ですが、子供の作品を全部とっておいても、みんなガラクタの構成分子なってしまいがちです。

☆思い出の品に対する執着心について書いています⇒写真や古い衣類など執着のある物をさくっと捨てる4つの方法。

4.執着している対象から焦点をずらす

「離婚は絶対しない」「鬼のお面は何が何でも捨てない」。こんなふうに執着していると、身動きできなくなります。

執着とは、1点から離れないことですから。

そこで、執着している対象から、ほかのものに視点を向けてください。

何かに強い執着を持っていると、その瞬間は執着している対象が自分の暮らしの優先順位の1番になっていますが、それは本当に優先すべきことでしょうか?

それよりも、自分のことに目を向けてはどうでしょう?

最近体調はどうなのか、夜はよく眠れるのか、毎日楽しく暮らしているのか?

執着しているときは、たいていあまり楽しくないものです。もっと楽しく暮らすためには何をしたらいいんだろう?と考えてください。

多くの人にとって、もっとも優先順位の高いことは、自分が心穏やかにそこそこ楽しく生活することだと思います。

ストレスの少ないハッピーな生活をしようと考えてみると、執着していたものを手放すことができるかもしれません。

何枚もある使っていないシーツやタオル、お客さん用の布団や座布団、旅館を開けそうなぐらいある食器。

そんなものより、自分自身が心身ともに良好な状態でいることのほうが大事ではないでしょうか?

5.この世は無常だと受け入れる

この世の中、変化しないものは何もありません。その事実を受け入れてください。

人間は、生まれてから死ぬまで、しばらくの間この世に生きているだけ。きょうは昨日より死に近づいています。

いつも少しずつ変化しているのです。

何かに執着してずっと同じところにいようとすることは、とても不自然なことです。世の流れにさからっています。

だから、いろいろなことに執着すればするほど、つらくなってきます。

心穏やかに生きるためには、変わり続けることを受け入れなければ叶わないのです。

常に変化しているから、悲しいことがあっても、また楽しいできごとがやってきます。

何かを手放すことを迫られたときは、より良い暮らしへのチャンスだと考えてください。

========
どんなことをするときも、こだわりすぎないようにすることが、楽しく生きるコツです。

いくらシンプルライフを目指しているからといって、ミニマリストのような何もない部屋にすることに強くこだわったり、徹底的に捨てることにこだわっても、あまり楽しくありません。

完璧主義を捨てることにこだわりすぎたり、執着心そのものを捨てることにこだわるのも同じです。

こだわればこだわるほど、自分の周囲に高い壁ができて、息苦しくなります。

時々、「本当は自分はどんな生活をしたいと思っていたんだっけ」と思い出すと、自分で自分の周りに壁を作ることがなくなります。





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