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2週間前に「今度こそ物を減らすコツ」という記事を書きました。これを読んで、断捨離を始めた人の中には、すでに、疲れてしまい、やる気がなくなったり、立ち止まったりしている人がいるかもしれません。
今回は、片付けることに対して、ひどく疲れてしまったときの立ち直り方を5つ紹介します。
1.やることをすごく減らす
断捨離のスケールを大幅に縮小して、継続します。
もしかしたら、いきなりたくさん捨てようとがんばりすぎたのかもしれません。
洋服ダンスから衣類をひっぱり出したら、想像以上にたくさんあって、すっかり気持ちがくじけてしまったのかもしれません。
捨てても、捨てても、たいして部屋の様子が変わらないので、「やっても無駄だ」とあきらめの気持ちが出てきたのかもしれません。
がんばって捨てても、家族がどんどん物を家に持ち込むので、無力感にとらわれているのかもしれません。
こういうことは、片付けをしている人にはよくあることです。自分だけがだめなわけではありません。
そもそも、これまで、何年も「ためこむ生活」をしていたのですから、いきなり、そのへんのダンシャリアンみたいに、ボンボン捨てて、スッキリ暮らすことは期待しないほうがいいのです。
現実的な期待をもつことが重要です。
1日15分捨てるのができない人は、1日1個だけでも捨てることを続けましょう。
私は1000個捨てチャレンジをやっていますが⇒持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。、その日捨てるべき2個のものが見つからないこともあります。
そういうときは、クラウドに入っている、もういらない写真やデータを捨てています。データを捨てたところで、部屋の中のスペースはあきませんが、そうやって捨てる流れや勢いをと切らせないにしています。
2.別の面からシンプルライフを追求する
暮らしをシンプルにする方法は、物を捨てることだけではありません。
ほかにもやることがいくつかあります。物が家に入ってこないようにしたり、心の整理をしたり。
「きょうは捨てられない」と思ったら、物が家に入ってこないための行動をとってください。
たとえば、
●不用なメルマガを止める
●不用な会員サイトから退会する
●不用なカタログを止める⇒カタログを止めることから始めるシンプルライフ。
●放置している銀行口座を解約する(まとめる)
●財布に入れっぱなしのポイントカードを捨てる
●半端に残っているポイントや割引券を意図的に失効させる
●買い物の回数を減らす
●買いすぎないようにする
●年賀状を書くのをやめる⇒年賀状を出すのをやめる方法。無理に出すのはおかしくないですか?
●贈り物をくれすぎる人に断りの電話を入れる⇒プレゼントをくれすぎる義理母にうまく断るには?
ほかにも、いろいろあります。
やらなければならないのに、なんとなく先延ばしにしていことを片付けると、心の中を片付けることになります。
たとえば、
●たまっているちょっとした仕事を片付ける
ボタン付け、電球を変える、ガスコンロにこびりついた焦げをとる、など。
●やるべきだ、と自分ではわかっているのに、さまざまな理由からやらずにそのままにしていることに直面する
課題や問題が大きすぎて、すぐにはできないときは、細分化して、少しでも、完了に近づくようにしてください。
3.こだわりすぎていないか見直す
細かいことにこだわりすぎて、片付けが進まず、疲労を感じることがあります。
ささいなことにこだわり、完璧にやろうとがんばりすぎていないか振り返り、もし、そうなら、そのくせを改めてください。
たとえば、物の分別にすごく神経質になり、長々と時間をかける人がいます。
洋服を捨てるとき、カテゴリーごとにやろうとして、そのカテゴリーを考えるのにすごく時間をかける人もいます。これはアウター、それともジャケットなの? というように。
ひとつの引き出しを片付け切らないと、となりの引き出しに行けない人もいます。
毎朝、起きたら15分捨てる、と決めたから、寝坊して片付けができないと、もうその日は、まったく片付けられない、とか。
不用品をメルカリに出品しようとして、写真の撮影や加工に異様に時間をかける、とか。
物の捨て方(断捨離をする順番)や、作業の仕方(どこに不用品を置き、どこに寄付する物を置くか等)にこだわりすぎて、進まない人もいます。
ちゃんと捨てることができているのに、「もっと効率のいいやり方があるんじゃないの? 私、なんだか損してるんじゃないの?」と考えてしまうのです。
自分の最終的な目的の達成に関係のないところに、あまりこだわりすぎると、貴重な時間と体力が奪われてしまうので注意してください。
完璧主義のデメリット⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由
4.よかったこと、できたことに目を向ける
断捨離が行き詰まっている人は、たいてい、よくないこと、できないことに目が向いています。よいこと、できたことに目を向けてください。
部屋の中を片付けると暮らしはたいていよい方向に向います。
しかし、どんなによい方向に向かっても、なんの思いわずらいもない、バラ色のような人生に変わるわけではありません。
物を捨てようが、捨てまいが、人は病気になるときは病気になるし、事故に合うこともあるし、家族と喧嘩することもあるし、学業や仕事で失敗することもあるし、周囲の人ともめることもあるし、思い通りにいかないことがたくさんあります。
これはどんな人の日常にもある、人生の要素です。
断捨離したから悪いことが起こった、縁起が悪い、バチが当たった、という発想をしがちな人は、もともと、よくないできごとに目を向ける傾向が強いのではないでしょうか?
これを機会に、よいできごとに目を向ける練習をしてください。
手始めに、今回の断捨離プロジェクトをやったおかげで起こったよいできごとや手に入ったものについて考えてください。
絶対何かあるはずです。
常日頃から、モーニングページなどに、よかったこと、すでに手にしているもの、できたことを書き出すクセをつけておくと、後ろ向きな思考をする時間が減るでしょう。
モーニングページとは? ⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
5.自分にとってのガラクタを再確認する
片付けは物をすべて捨てることではなく、不用なものを捨てることです。
あたりまえですよね?
しかし、この「あたりまえ」を見失ってしまうせいで、どんなに片付けてもスッキリしない人がいます。
ちゃんと断捨離したのに、まだまだ家の中にはあれもある、これもある、と焦ってしまうのです。家に残っているものは、もしかしたらガラクタではなく、いまの自分に必要なものなのかもしれません。
あるいは、生活上(生きる都合上)、持たざるを得ないものかもしれません。
順調に捨ててきて、部屋がきれいになっても、満足しない人がいます。まだ、子供/夫/その他の家族の物があるから、と。
けれども、家族の物は人の物なので、自分のガラクタにはなりえません。なりえないのに、自分のガラクタだと思ってしまうからストレスがたまるのです。
家族の物は自分の物ではないから、勝手に捨てることはできません。捨てることができるのは、持ち主のみ。こうした物は、自分のガラクタではない、と考えたほうがいいです。
家族との関係そのものが、自分の人生のガラクタである、というケースもあるかもしれません。その場合は、自分のガラクタになりうるから、自分で処分を考えることができます。
人の問題と自分の問題をごっちゃにしていると、ものすごくストレスがたまるので、しっかり線引きをしてください。
「今度こそ減らす」初回の記事はこちら⇒今度こそ物を減らすコツ(何度も失敗した人向け):行動開始編。
断捨離疲れの対処法を書いた過去記事
何年も断捨離しているのにいまだに物があふれている現状を打開する7つの方法。
行き詰まりを感じている人は要チェック。断捨離をめぐる5つの誤解とは?
何をやっても捨てられない、どうしたらいいの?という人へ7つの提案。
近頃、中だるみでやる気が出ない。そんな時、片付ける生活に復活するには?
断捨離が中だるみ中で、ちっとも片付かない人が再スタートする4つの方法(前編)
片付ける気がおきないあなたに贈る、断捨離スランプからの脱出法(後編)
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今回は、行き詰まったときの対処法をお伝えしました。
物だらけの部屋にいて、食べるところや寝るところを確保するのがやっと、なんて状態だと、「今さらどうしようもない」と思ってしまったり、問題を見て見ぬふりをしたりします。
けれども、そんな部屋にしてしまったのは自分です。自分が変われば、部屋も変わります。
今度こそ減らす、次回は、きれいを維持編です。