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くつろげる部屋を作るための7つの法則を紹介します。
「おしゃれな部屋」をめざすと、物が増えますが、落ち着ける部屋をめざすと、生活しやすい、より居心地のよい空間になります。
1.部屋を倉庫にしない
まっさきに言いたいのは、自分の生活する部屋を物置き場にしないことです。
「物がたくさんあってごちゃごちゃしている部屋が理想です♪」「収納家具で壁が埋め尽くされ、見るたびに息苦しくなる部屋で、猫のように丸くなって眠りたいんです^^」なんて言う人は、いないと思います。
部屋に物を入れれば入れるほど、清潔感のない、暗くて圧迫感のある部屋になります。
部屋の倉庫化を阻止する。
たったこれだけで、かなりくつろげる部屋になりますよ。
素敵な物を置こう、使いやすい収納にしよう、統一感をもたせよう、間接照明を取り入れよう、などと考える前に、部屋を倉庫にしないことに意識を向けてください。
2.飾りすぎない
なごむ空間を作るために、飾りものを置く人も多いと思いますが、くれぐれも飾りすぎないでください。
飾りすぎるぐらいなら、何も飾らないほうがましです。
私の夫は、リビングルームに、テイストが違う絵が入った、額縁の色もばらばらの額を3つかけています。
このようなものがあると、よけいな刺激が発生し、脳が疲れます。
3.そこそこ好きなテイストのものを置く
部屋には、自分がそこそこ好きなもの、そこにあっても抵抗のないものを置きます。
積極的に嫌いな物、見るたびに不快感を感じるものは、置かないでください。
よく、「大好きな物だけに囲まれたい」と言う人がいますが、「大好きな物」や「一番好きな物」をめざしてしまうと、完璧主義に陥って、弊害のほうが大きいのでおすすめしません。
完璧主義とは?⇒完璧主義すぎるといつまでたっても部屋が片付かない理由
大好きな物を求める弊害について⇒物に対する強いこだわりを手放す方法。
4.余白も仲間に入れる
余白は居心地のいい部屋に必要なものです。
これまで、すべての空間を、すきま家具やふつうの家具、飾りもので埋め尽くしていた人は、何もないスペースをもうけると、さびしいと感じるかもしれません。
空間の無駄遣いだ、何か置くべきだ、と思うかもしれません。
そこをじっとこらえて、そのまま、空間と、数ヶ月暮らしてください。
以前より穏やかな気分でいる自分に気がつくでしょう。
余白の重要性について⇒シンプルに暮らすために余白を取ることを意識したい7つのもの。
5.自分の気持ちを優先する
自分が使ってみて、気分がいいと感じるものを置きます。
インテリアショップの店員が強力におすすめしようと、ちまたでどんなに流行っていようと、親が、「これはとってもいい物なのよ」と言おうと関係ありません。
大事なのは、自分がどう感じるかです。
いま、あまり居心地のよくない部屋にいるとしたら、自分の本当の気持ちではなく、ほかのことを優先して、物を部屋に入れたからです。
6.積極的に不用品を捨てる
もう使わない物、使うとしても1年に1回あるかどうか、なんて物は、積極的に捨てます。
不用品がありすぎると、部屋が倉庫になります。
しまい場所に余裕があっても、手放してください。
その理由⇒しまい場所があるからべつに捨てなくてもいいよね:服を捨てない理由とその対策(その6)。
7.少しずつ改善する
いきなり家や部屋にある物を全入れ替えしてはいけません。
作業が大変になり、落ち着くどころか、ストレスが増えます。
断捨離と同じで小さなコーナーから少しずつ攻略していくといいでしょう。
一番にとりかかるといいと思うのは、寝室です。ここが倉庫化していると、しっかり休息することができません。
寝室全体を一度にやる必要はなく、ベッドの上、枕元、サイドテーブル(ベッドの横に置く小さなテーブル)、こんなところから、スッキリさせてみてはどうでしょうか?
寝室にあるごちゃごちゃした物を捨てて快眠を得る:プチ断捨離22
番外:おしゃれな部屋をめざさない
最後に、おしゃれな部屋をめざす弊害について書いておきます。
いま、汚部屋の人も、最初は、「おしゃれな部屋にしたい」「センスのいい部屋にしたい」「素敵な部屋にしたい」と思っていたのではないでしょうか?
まあ、何も考えていなかったかもしれませんが、少なくとも、「汚部屋にしたい」とは思っていなかったでしょう。
物が増えすぎ、汚部屋になるのは、「おしゃれな部屋」「素敵な部屋」をめざすからだと思います。
たいていの人が、なんとなく「素敵な部屋」を目指していますよね?
そして、気づくと、物をたくさん所有して、断捨離しなければならなくなります。
だから、最初から、おしゃれな部屋を目指さないほうがいいのです。
おしゃれな部屋にしたいと思うと、雑誌、映画、スターの家、インテリア関係の店のディスプレイ、最近であればユー・チューバーの見せるもの、インスタグラムで流れている他人の部屋の写真などをお手本にします。
そして、その部屋にあるのと似たようなものを買いそろえます。
おしゃれな部屋をめざすと、どうしても人真似になってしまうのです。
基本的に、「おしゃれな◯◯」は、自分以外の誰かが、「おしゃれだね」と言うことで成立します。
最初から他人軸よりで、自分の心地よさがないがしろにされます。
見た目ばかり整えるこことが主眼になり、生活のしやすさや自分らしさへの配慮がなくなるのです。
しかも、部分的な真似に終わるため、なんだかちぐはぐで、お金をかけたわりには、満足できない仕上がりになります。
実は、私もおしゃれな部屋にしようと思っていたことがあります。35年前ぐらい前の話です。
「私の部屋」という大きくてやたら重い雑誌(ムック?)をよく見ていました。
「オリーブ」や「an・an」にのっていた、パリジェンヌの屋根裏部屋の写真も見ました。
オリーブは雑誌の名前です。詳しくはこちら⇒2015年、断捨離してよかったもの(古いもの編)~捨てるからこそよみがえる思い出
屋根裏部屋といえば、「赤毛のアン」の部屋とか小物とか、そういうものを見せている本も買いました。
そのような雑誌や本を見て、それらしい部屋にするために買った物が、ことごとくガラクタになった話は、「ミニマリストへの道」を読んだ方は、よくご存知でしょう。
「それは、筆子にセンスがないからだろ?」とあなたは言いたいかもしれません。
ですが、「おしゃれな部屋」路線をやめて、シンプルに暮らすことにしたら、ガラクタの発生度は減り、そこそこ落ち着ける環境になったのです。
人がいいという部屋を目指すのではなく、自分が居心地のいい空間にしようと考えたほうが、満足のいく環境になります。
部屋を整える・過去記事もどうぞ
センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール
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落ち着ける部屋を作る7つの法則をお伝えしました。
いま、物があふれた部屋で苦労している人が多いのは、「おしゃれにしたい」「素敵にしたい」と、物をたくさん買うからです。
この発想をいったんリセットして、自分が穏やかでいられる環境をめざしてください。
もっと楽になります。