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何冊も片付け本を読み、ネットフリックスで配信されている近藤麻理恵さんのお片付けのショーも見て、やっとの思いで部屋をきれいにした。
だけど、また散らかってきて、ふと気づいたら、元の汚部屋に戻ってる。
こういうことを繰り返す人がいます。いわゆるリバウンドです。
私も、いったんたくさん捨てたのに、また物が増えてしまった、という事態を何度か経験しました。
今は全然リバウンドするふしがありません。
なぜか?
一言でいうと、何度かやっているうちにさすがの私も学習したのです。以下の5つのことを学びました。
1.やりすぎない
リバウンドの最大の原因は、やりすぎにあります。
ブランコを思いっきり、後ろにこぐと、びゅーんと前に行きます。勢いがつきすぎると放り出されます。
汚部屋に戻るのは、後ろに引きすぎて、前に放り出された状態だと思います。
その途中、自分でコントロールする余地がありません。
何かに突き動かされて無我夢中で物を捨てるのではなく、自分のコントロールできる範囲で片付ければリバウンドしません。
ものを捨てるとスッキリするから、ドーパミンが出て、捨てるのが癖になり、どんどん捨ててしまうことがあります。
自分の物じゃない家族の物をやたら捨てたくなるのは、何でもいいから捨てて、手っ取り早く快感を味わいたいからではないでしょうか?
自分の物を捨てるのはつらいから、ゴミみたいな物を捨てて残った物はもう捨てません。ですが、家族の物なら平気で捨てられるので、そっちを捨てていい気分を味わいたいのです。
これは、コントロールできていいない状態です。
私が、1日15分だけ、少しずつ確実に捨てることをおすすめしているのは、こんな理由からです。
このペースなら、途中でいくらでも自分でコントロールできます。
2.身の程知らずの行動に出ない
人間、それぞれ性格も生活環境も違うので、自分の性格に合った片付け方をしてください。
それがリバウンド防止になります。
今、SNSがあるから、「こんなふうに捨てるといいんだ」「こういう部屋にしたい」「所持品は100個にしてタイニーハウスだ!」などなど、モデルとしたいライフスタイルはいくらでも見つかるでしょう。
ですが、そこに出ている生活は、あくまで他人の暮らしだし、ソーシャルメディアにあるのは、演出をほどこされた生活だったりするので、全面的に真似しないほうがいいのです。
人真似しようとすると、自分らしくないことを無理にすることになり、あとでその反動が来ます。
私は、不要品は新品だろうがなんだろうが寄付しますが、「ただで誰かにあげるなんて、もったいなくてできない」という人もいるでしょう。
そういう人は、売ればいいのです。
私の娘は、けっこう寄付もしていますが、ブランドものは、Facebookと、poshmark.ca で売っています。ネットで他人にものを売るのはマーケティングやコミュニケーションのスキルアップにつながるから、それはそれでいいでしょう。
私は、そんな時間があったら、他にやりたいことがあるから売りませんが。
・・・以上2つ片付けている最中に考えることです。残り3つは、いったん片付け終わったあとの心がけです。
3.ストレスをためない
一番おすすめしたいのは、ストレスをためないことです。
ストレスがたまると、いわゆる人間脳(理性的な思考をする部分)と言われる部分が、シャットダウンします。
本能や感情のままに動く脳が優位になるわけです。
自分の行動を振り返ってみるとこのことを実感できるでしょう。私も、ストレスがあるときは、ナッツを食べすぎます。
ストレスといっても、そんなに大きなストレスではありません。たとえば、「ブログの記事の書き出しでつっかかって言葉が出てこない」なんていうささいなことです。
「う~~~ん」と考えているその時、ふと無意識に、キッチン(すぐ隣)に行って、棚をあけて、ナッツの袋をつかんでいたりします。
大急ぎで不用品を片付けた人や、手っ取り早く誰かに片付けてもらった人は、汚部屋を作り上げてしまう習慣がまだ残っています。
物を出して使ったあとそのまま放置するとか、まだ家にシャンプーがたくさんあるのに、安売りでたくさん買ってしまうといった望ましくない習慣です。
汚部屋になる理由は1つだけ。すぐできることを後回しにしていませんか?
自分では、こういうことはしないほうがいいとわかっているし、人間脳が元気に動いているときはちゃんとそうできています。
しかし、仕事で疲れていたり、悲しいことや不満があったりすると、本能に負けます。
物をそのへんに出しっぱなしにし、買わなくてもいい物をネットで大量に買ったりするのです。
だから、ストレスをためないことを心がけてください。
きょうからすぐできるのは、睡眠をしっかり取ること、適度に運動すること、ジャンクなものを食べないことです。
もし、大きなストレスのもとがあったら、その問題を解決するか、解決に向けて動き出してください。
おすすめのストレス解消法:
ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
4.最大の問題を改善する
部屋が汚部屋になってしまった最大の要因を見つけて、それをクリアしてください。
たぶん、それは、「よくない生活習慣」です。
物の買いすぎとか、年に1回しかそのへんを片付けないとか。
私の場合は買いすぎでした。
「捨てなさすぎ」という問題もありましたが、いったんはたくさん捨てたのですから、それ以降、買いすぎなければ、捨てるほうは十分追いついています。
最近あまり書いていませんが、私は「80対20の法則」をわりと信じています。
結果の80%は、原因の20%が作るという法則です⇒80対20の法則を利用してミニマリスト的な生活をする方法
汚部屋になる原因はいっぱいあります。
・物の買いすぎ
・物のもらいすぎ
・捨てなさすぎ
・収納スペースがなさすぎ
・逆に収納スペースがありすぎ
・家具が多すぎ
・家が狭い
・物を出したあと片付けない
・夫や子供が散らかす
・ずっとコレクションしているものがある
・大きな家具が場所を取っている
・人の物を預かっている
・家族が多すぎ
・ペットが多すぎ
・仕事が忙しくて片付けや掃除が後ろ手に回る
・親の遺品をたくさんもらってしまった
・物に執着しすぎ
いろいろあるわけですが、その中で、汚部屋を作り上げるのに、もっとも影響を及ぼすもので、自分がコントロールできる要因を見つけて、その習慣を変えてください。
そうすれば、他の問題が手つかずでも、かなりの部分を改善できます。
何も思い浮かばないときは、こちらのシリーズに物がたまる理由を詳しく書いています⇒なぜ家の中にうんざりするほど物があるのか?(その1)~買い物のしすぎ
5.捨て続ける
断捨離が終わり、「ああ、きれいになった。終わった、バンザーイ!」と成功を祝ったあとも、不用品を捨て続けてください。
大々的に捨てる必要はありませんし、毎日捨てる必要もありません。
週に1度、部屋をリセットしたり、月に1度ぐらいは、シンプルに暮らすことについて考えたりするだけでOKです。
生きている限り、物は家に入ってくるから、片付けはずっと必要です。
私は今でも、毎日何かしら捨てています。今月は、もういらない古いメールを削除したり、ブログのリンク切れを直したりしています。
厳密に言うと、リンク切れの修正は捨てることではありませんが、リンク先のページへのリンクを完全に捨てることです。
場合によっては、リンクそのものを取ってしまうこともあります。
私は、物を捨てることがテーマのブログを書いているから、よく捨てることを考えています。
そうじゃない人も、暮らしをシンプルにすることは、いつも頭の片隅に入れておいてください。
「もう私には、断捨離なんて関係ない」と考えると、またあとでがっつり断捨離するはめになります。
リバウンド防止に関する過去記事
なぜ死蔵品が家の中にたまるのか?:今度こそ減らす、リバウンド防止編
ひととおり断捨離が終わったあと、きれいな空間を保つために私が気をつけていること。
物をためこむ暮らしから抜け出す5つの具体的な方法(汚部屋改善)
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せっかく片付けたのに、また汚部屋に逆戻り。
こんな事態にならないための心がけを紹介しました。どれもごくシンプルなことですが、ちゃんと抑えておくと、あとで苦労しなくてすみます。