娘の汚部屋

断捨離テクニック

最終更新日: 2017.05.12

断捨離しても3ヶ月後にはくしゃくしゃの部屋に逆戻り。進歩がない人用の対策7つ。

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ある汚部屋の主(主婦の方)から、「がんばって断捨離しても3ヶ月後にはまたダイニングテーブルの上が物でいっぱいになります、まったく進歩がありません、どうしたらいいでしょうか?」という質問をいただきました。

今回はこの質問に回答します。

いったんきれいになっても、そのうち物があふれるのは、根本的な解決をしていないからです。

あるとき、ガーッと捨ててきれいにしても、それは一時的、かつ表面的な解決にすぎません。そこまで物を増やしてしまったライフスタイルを変えない限り、時間が経過すれば、また物があふれるのです。

「どうして私の部屋は汚部屋なのか?」その理由をご自身で考えることが有効です。汚部屋になる理由はその人によって違いますが、今回は7つの解決策を提案します。



1.物をさわったら最後まで面倒をみる決意をする

汚部屋になる一番の理由は、何かを使うために物を出したあと、そのままそこに放置することです。何か1つ放置すると、ほかの物もどんどん集まってきます。

最初の1個が肝心です。

物を出したらしまう、外から物を入れたらしまう、使ったらしまうということを強く意識してください。

付箋やホワイトボードに「出したらしまえ!」と書いて、ダイニングテーブルやキッチンのカウンターなど、自分が物をちょい起きしてしまうところに、リマインダーとして貼ってください。

貼ったままにしておくと、そのうち風景の一部になってしまうので、週に1度ぐらいリマインダーを書き換えて、できるようになるまで貼り続けます。リマインダーを書くときは、「今度こそ、出したらしまうぞ」と念を入れながら書いてください。

結局、覚悟というか、本気度の問題です。

今度こそ本気スイッチを入れてください。

「私、出したらしまえない人なんだよね。ははは…」などと言う人は、「私は物を出したらしまわない人生を自分で選択し、その結果である汚部屋に住み続けることに甘んじます」と宣言するようなものです。

2.出したらしまいやすい環境を作る

物を出したあと、所定の場所にしまうことは、通常の家ならばそんなに難しいことではありません。

外出から帰ってきて、ジャケットをクローゼットのハンガーにかけることなんて、30秒ほどで完了できます。

ところが、世間にはとても物を片付けにくい家があります。

こんな家です。

●すでにクローゼットが満杯

●しまい場所がすごく遠くにある

●しまい場所はすぐ近くだけど、床に足の踏み場がないため、そこまで辿りつくのが一苦労(ソファに放り投げたほうが簡単)。

こんなふうに、物理的な理由で、使ったあとすぐにしまうことが難しいなら、しまいやすい環境に変える努力をしてください。

クローゼットが満杯なら、引き続き衣服を断捨離します⇒3月は服を捨てるタイミング。新しい自分になるために服を減らす9つのステップ。

しまい場所が遠いときは、近くに作ってください。玄関に段ボール箱を置いて、その中にジャケットでも何でも放り投げるようにすればいいでしょう。見た目は悪いですが、部屋の床の上に服を放置するよりずっとましです。

床に足の踏み場がないときは、通路を作ってください。通路の確保の仕方はこちらに書いています⇒片付けができないと悶々とする人が、今度こそ片付け始める5つのコツ。 「1.優先順位を決める」のところです。

3.きれいな場所を一箇所だけ作る

どんなに忙しくても、どんなに疲れていても、ここだけは物を置かない、という場所を一箇所作り、そこはずっと綺麗なままキープしてください。

どこでもいいです。

玄関の下駄箱の上、ソファの上、サイドテーブルの上、ワゴンの上など。何も置かない場所を一つ、すぐに作ってください。

片付けにくじけそうになったら、そのきれいな場所を見つめて、英気を養います。

「そんなの、効果あるの?」と疑いの気持ちを持つかもしれません。ですが、台所のシンクをきれいにするようにしたら、その周囲もだんだんきれいになっていった、という証言を読者の方からたくさんいただいています。

シンクをきれいにする話⇒流しをピカピカに磨くことが家全体の片付けにつながる~ミニマリストへの道(26)

シンクをきれいにした効果⇒効果的な片付けの始め方~シンクを磨くと生活が一変する

4.しまうのがめんどくさい理由を探してみる

出したらしまえない人にその理由を聞くと、「だってめんどくさいんだもん」という答えがかえってきます。

「めんどくさい」とは「わずらわしい」ということですが、なぜ、出したものを元の場所にしまうことが、そんなにめんどくさいのか、めんどくさく思ってしまう理由を全部紙に書いて、どうしたら、それが面倒じゃなくなるか、考えてください。

一口に、めんどくさい、と思っても、そう思う理由は多種多様です⇒子供の「めんどくさい」という言葉の裏にあるもの。

確かに、服をハンガーにかけるより、床やベッドの上に放り投げるほうが簡単かもしれません。ただ、私は、床に服を放り投げて放置しろ、と言われてもできません。あまりに見た目がだらしなく、視覚的なノイズになるからです。

私の夫は、椅子の背にジャケットやコートをかける癖があり、かつてはキッチンの椅子の背によくかけていたものです。そのたびに私が、ハンガーやフックにかけ直していました。「椅子は服置き場ではない」と言いながら。

今、「めんどくさいから」という理由で、毎日やらずに放置していることは、時間にして30秒から1分の一手間をかけることもできないほど、自分にとってどうでもいいことなのでしょうか?

その都度30秒の手間をかけておけば、3ヶ月に1度大々的に断捨離をしなくてもすむのですが。





5.これ以上物を増やさない

何らかの理由で、使った物を元の場所に戻すことができない人は、物の絶対数を減らすことを意識してください。

要するに引き続き断捨離をするわけです。

ただ、今回は前よりもっとたくさん捨ててください。

ダイニングテーブルの上にのっているものをどかすとき、どこかに収納するのではなく、捨てることを検討します。

収納することが、いつまでたっても片付かない理由の一つです⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

「え~、捨てるなんて、できません。これ、みんなまだいる物なんです」という声が聞こえてきそうです。

でも、ちょっと考えてほしいのです。「まだいる大事な物」が、なぜ何日もダイニングテーブルの上に放置され、ガラクタの吹き溜まりの構成要員となってしまうのか、ということを。

本当は、テーブルの上にたまっている物はもういらない物なのかもしれません。

まだ使えるものを捨てるのはもったいない、値段が高かったから捨てるのはもったいない、メルカリで売ればいいお金になるから取っておく、などなど、捨てたくない理由はいろいろあるでしょう。

ですが、そういう「もったいないから捨てない」という決断の積み重ねが、断捨離してはリバウンドを繰り返し、自己嫌悪に陥る現実を作っているのではないでしょうか?

6.これ以上余計な物を買わない

物を増やしてしまう大きな要因は、買い物にあります。

ある程度、部屋がきれいになるまでは、買い物を控えてください。

これは別に、「何も買うな」という話ではありません。必要な物は買えばいいのです。ただ、すでに家にあるものをダブって買うのはやめてください。

それと安易に収納グッズや収納雑貨を買うのもやめたほうがいいです。

収納するための物を買うのは、中身はキープするという意思表示の表れです。下手するとかえって物が増えます。

多くの場合、作り付けの収納スペース(押し入れなど)が満杯だから、外に物があふれているのです。もうそれ以上収納場所を増やしたり、収納を工夫しようと思わないほうがいいです。

物を買えば買うほど、片付けなければならない物の数が増えます。現時点でいくつ物を持っているのか知りませんが(家全体で、1万個ぐらいでしょうか?)、数を減らすことを意識してください。

「ぐしゃぐしゃの部屋問題」は、物を減らすことで解決できます。

私の経験では、物は「ちょっと足りないかな」ぐらいでちょうどいいです。そんなに何もかも揃える必要はありません。

物を揃える傾向があるなら、発想を変えてください。こちらの記事が参考になります⇒こんな人の家にはガラクタがいっぱい。物をためこんでしまう5つの性格

7.小さな良い習慣を一つひとつ身につける

娘の汚部屋

習慣が汚部屋を作る。

すぐに汚部屋になってしまう人は、そういう生活習慣を持っています。

つまり

●出したらしまわない

●すでにたくさん物があるのに、まだ買う

●もう使わない物があるのに捨てない

こうした生活習慣を改善するために、小さな習慣を一つひとつ定着させていくようにします。

こんなことから始めてはどうでしょうか?

●冷蔵庫やフリーザーの中に古い食べ物を放置しない

●食べ物をコンロやカウンターに落としたら、すぐに拭く

●洗面所の鏡が汚れたら、すぐに拭く

●流しに洗い物を溜めない⇒汚れた食器をシンクにためこまない4つの方法。洗い物が嫌いでも大丈夫。

●郵便物は決まった場所に置き、週に1度は処理する

●鍵、定期券、財布、メガネなどは決まった場所に置く

●買ったものはすぐに使う(包装したまま放置しない)⇒物をためないコツ。「買ったらすぐに使おうルール」のすすめ

●メールの受信箱は毎日カラにする

●洗濯物をためない

●取り込んだ洗濯物を部屋に放置しない

●こわれたもの、修理が必要なものはすぐに修理する

●買い物には買い物リストを持っていく

●値引き商品に飛びつかない⇒バーゲンセール依存症のせいでガラクタをため続ける人の処方箋

●本は1冊読み、読んだら次の本を買う

●消耗品をストックしすぎない⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。

●用済みになったものはすぐに捨てる、「何かに使えるかも?」と思わない⇒リサイクルの落とし穴、再利用願望がシンプルライフを遠ざける理由とは?

どれも小さなことですし、実践が難しかったり、お金がかかることでもありません。

どれか1つだけ選んで、30日間チャレンジなどを利用し、良い習慣を身につけるようにしてください。

30日間チャレンジとは?⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)

部屋が散らかる大元の原因を考え、その原因を解消できるような習慣を選んでくださいね。

番外:過去記事を繰り返し読む

断捨離や片付けのリバウンド防止法として、すでにいくつか記事を書いているので、そういう記事を何度も読んでください。

たとえば、

ごく自然に断捨離できるようになる方法⇒これならもうリバウンドしない、断捨離習慣を身につける7つの秘訣

出したらちゃんとしまう人になる工夫⇒実はとても簡単なこと。出したら片付ける人になって汚部屋を脱出

物が増殖する理由を知って増やさない生活をするには?⇒これを知らないと永遠に断捨離するはめに。家の中にガラクタがたまる7つの理由

読むのは私の記事でなくてもかまいません。手持ちの片付け本を読んでください。

やましたひでこさんの「断捨離」、近藤麻理恵さんの「人生がときめく片づけの魔法」、カレン・キングストンの「ガラクタ捨てれば自分が見える」など、いろいろありますので、「これだ!」と思う本を1~2冊選び、繰り返し読んでください。

ポイントは繰り返し読む、というところ。1回読んだだけではすぐに忘れてしまいますから。

結局、考え方や発想が変わらない限り、ちょい起きする癖は直らないのです。

思考を変えるために、繰り返し読み、時にはメモを取り、時間をかけて、物を溜め込まない考え方や、すぐに片付ける意義を頭の中に染み込ませてください。

*****

今回は、断捨離後、逆戻りしない方法をお伝えしました。

どれか1つでも実行に移せば、もうリバウンドしないと思います。一番効果的なのは、物の絶対量を減らすことです。私も物を減らしたあとは、リバウンドに悩むことがなくなりました。





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