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きょうは、忙しい人生をやめる方法をお伝えします。
忙しいから片付けられない。こういうお便りをよくもらいます。
乳飲み子を何人もかかえていたり、残業が多かったり、いくつか仕事をかけもちしていたりすると忙しいので、なかなか片付けまで手が回りませんよね?
でも、忙しさにかまけて、汚部屋にしておくと、もっと時間を取られます。
部屋を片付けなくても、死にはしませんが、ストレスが増えるし、何か作業するたびに、まずはそのへんのものをどける、はしに寄せるという作業をしなければならないので、よけいに時間がかかるのです。
私は1日15分の片付けをおすすめしていますが、15分すら取れないほど忙しいなら、暮らし方を見直したほうがいいです。
そのまま突き進むと、あるとき、にっちもさっちもいかない状態になります。
忙しい生活をやめる方法を3つのステップにわけて紹介しますね。
ステップ1:現状を調べる
まず、どんなふうに忙しいのか、ふだんのスケジュールを調べてください。
アナログ方式で紙に書き出してもいいし、アプリを使ってもいいです。
まあ、手書きが一番簡単です。
忙しい人は、振り返ったり、何かを書いたりする時間を惜しみますが、忙しい人ほど、戦略的に時間を使う必要があるため、今、自分が時間をどんなふうに使っているか可視化して調べるべきです。
日々のスケジュールの記録をとり、平日と休日の両方のパターンを調べてみましょう。
必ず1度は調べてくださいね。
ログを取るだけで、「自分がやっている活動はすべて大事なことで、時間の余裕は全然ないと思っていたが、実は、こんなところで、無駄なことにすごく時間を取られている」と発見することはよくあります。
家の中にあるものだって、全部大事だと思っていますが、いざ、向き合ってみると、そうじゃないものたくさんあるのと同じです。
無駄に時間を奪う活動は、そうそうに見切りをつけてやめましょう。
ステップ2.忙しくさせている大きな要因を3つ発見する
スケジュールを確認したら、毎日忙しくなる3大要因を見つけてください。
よくある忙しさの元を書いてみますね。
・仕事
残業が多い、本業のほかに副業をいくつもしている、自営業で24時間仕事だ、ビジネスを立ち上げたばかりでやることがたくさんある…こんなふうに仕事そのものが忙しいときもあれば、仕事で大きな野心があるため人一倍働いているといった事情も考えられます。
・家庭
家事にすごく時間がかかる、育児で長時間拘束される
・学び
家事、仕事、学校の3足のわらじをはいている、課題がたくさんあるクラスを受けている、難しくて、予習、復習、宿題、課題のすべてに時間がかかっている
・マインドセット
どんなことも、完璧にしないと気がすまないので時間がかかる
人に仕事を頼むことができない、何もかも自分でやろうとする
人に仕事や用事を頼まれたとき断れない
分不相応でも、子どもにはお金のかかる生活や教育を与えたい
生活するため/浪費を支えるため/借金を返すため、お金が必要(だから長時間働く)
・取り組み方
集中せずだらだら行っているので人一倍時間がかかる
ばか丁寧にやりすぎて時間がかかる
ステップ3:大きな要因をなんとかする
ステップ2で、自分を忙しくさせる3大要因を見つけたら、それぞれ対策を講じます。
忙しくならないように、付き合い方を変えてください。
仕事のせいで忙しいなら
仕事が一番大きな要因なら、どうしてそんなに長々と働いているのか自問してください。
会社から求められている分だけ働いた結果、1日15分の断捨離時間も取れないとしたら働きすぎです。
自分のところに仕事が集中しすぎているわけですから、上司に言って、仕事の分担を再考してもらいましょう。
パートをいくつもやっているならば、1つやめてください。
きっと「やめるなんて無理よ」と思うかもしれません。でも、「無理だ・無理じゃない、大丈夫だ」というのは自分の考え方次第です。
お金がなくても、ないなりに暮らしていけます。
家事や育児が忙しいなら
家事にものすごく時間を取られている場合、やりすぎている可能性があります。
家事はそこまで時間はかかりません。
私なんて、最低限しかやっていませんが、汚部屋になることもないし、食事を食いっぱぐれることもないし、毎日ちゃんとお風呂に入っています。
時間をやりくりするための家事の見直し術~やみくもに時短家事をするべきじゃない(前編)。
やらなくていい家事はやめてしまう~時間をやりくりするための家事の見直し術(後編)。
育児には時間がかかるし、大事なタスクなので手を抜くべきではありません。
しかし、自分1人でやる必要もありません。パートナーや家族、友人に手伝いを頼んだり、ベビーシッターをやとったり、託児所を利用したり、地域のサポートセンターを活用したり、使えるものはすべて使ってください。
自分のマインドにしばられているなら
完璧主義すぎる人は、仕事も家事も育児も何一つ手を抜きたくないので、ものすごく時間がかかります。
この場合は、完璧主義を手放しましょう。
方法は何度か過去記事に書いています。
タスクを人に任せることができないなら、なぜ任せるのが嫌なのか考えてください。
完璧主義の人は、他人にやってもらうのは好まないと思います。
状況をなんでも自分の思い通りにしたいという欲望(コントロール欲)が強いと、人に任せたくありません。相手は自分ではないので、自分の思い通りには仕上げてくれないからです。
責任感が強すぎても、任せられないでしょう。責任感が強いのはよいことですが、ほどほどのところでやめておかないと過度のストレスと疲労に見舞われます。
何かを人に頼まれたとき、断れないため、他人の仕事をいっぱいやって時間がないなら、断れる人になりましょう。
断るコツも、過去記事にたくさん書いています。
断ることが苦手な人は、他人の機嫌を損ねることが嫌なんだと思いますが、「人の機嫌のよしあしはその人の責任である」と思ってください。
実際、そうですよね?
自分の機嫌の管理なんて、自分にしかできません、というか、自分にもできないときがたくさんあります。
人がどんな機嫌でいようとも、それはその人が管理・解決すべき問題だから、ほっておけばいいのです。
自分を守るために、ここはしっかり断ってください。
取り組み方がまずいときは
スマホを見ながらだらだらタスクを行っているため、すごく時間がかかっている。
そんなときは、スマホを隣の部屋において集中して行ってください。
何度も書いていますが、タイマーをかけて時間をくぎって、取り組むと、自分でもびっくりするほど生産性があがります。
いつも、テレビやラジオをBGMにして作業をしている人は、一度、余計な音のない世界でやってみてください。
シングルタスクもおすすめです⇒1つずつ仕事を片付けよう。シングルタスクをする7つのコツ。
1度に複数のタスクをこなそうとするより、1つずつやったほうが、生産性があがります。
仕事がていねいすぎて、ものすごく時間がかかっているなら、大事なところだけしっかり行い、さほど大事でないところは簡単に済ませるようにしましょう。
以前、パレートの法則を紹介しましたが⇒これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です
あるプロジェクトを完成させるために、100の仕事があるとき、100個すべてが同じように重要である、ということはありません。
そのプロジェクトの生死を決める大事なタスクは、100個のうち、ほんの一部です。
このように、これまで自分の時間を奪っていたタスクとのかかわり方を変えると、1日15分の片付けタイムも捻出できるでしょう。
「そんなことできっこない!」と思ったら、「できないことにばかりフォーカスするな!」と自分に言い聞かせてください。まず、できることから、少しずつ始めてください。
そうしないと、いつまでたっても、忙しい状態や汚部屋が続きます。
忙しさを手放す。関連記事もどうぞ
時間がないんじゃなくてやる気がないだけ。大事なことに時間を使う方法(TED)
忙しいから片付ける時間がない:着ない服を捨てない理由と、それを克服して捨てる方法(その14)
仕事や家事に追われないコツ10選~時間の使い方を見直すすすめ
メリハリをつけて短時間に集中して行う~家の片付けをもっとラクにする工夫(その3)
もっと自分の時間を作る5つの方法~ミニマリストのアプローチを使ってみよう。
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片付けタイムを捻出できない人に、忙しい暮らしから抜け出す方法を紹介しました。
もっとお金がほしい、もっとあんなものやこんなものが欲しい、もっとあんなことやこんなこともしたい。
こんなふうに欲張っていると、時間が足りなくなります。
忙しい人は、欲張るのをやめてみてください。気持ちも楽になりますよ。