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週に1本ずつ書いているTEDの記事のまとめ、その8です。
2017年の12月に書いた記事から順番に20本、集めました。
すべて英語のプレゼンですが、抄訳を書いているので、英語が嫌いな人でも、大丈夫です。
TEDの記事、まとめ2017年12月4日~2018年4月16日
You are what you wear(着るものがあなたという人を表している)。プレゼンターは、ジャーナリストの Christina Dean(クリスティナ・ディーン)さん。
ディーンさんは、Redressという、持続可能なファッションを提唱しているNGOの創設者です。
いかにファッション産業が、環境汚染に加担しているかがわかるプレゼンです。
ディーンさんは、1年間、他人が捨てた服だけを着て過ごしました。
What I Discovered In New York City Trash (私がニューヨーク市のゴミの中で見つけたもの)。
プレゼンターは、人類学者のRobin Nagle(ロビン・ネーグル)さん。
ネーグルさんは、ゴミに関心を持っていて、ご自身で、NY市のゴミの収集を体験しました。
7分30秒と短いプレゼンで、日本語字幕もあります。
Got a wicked problem? First, tell me how you make toast (困難な問題があるのですか? まず、トーストの作り方を私に教えてください)
デザイナーの Tom Wujec(トム・ウージェック)さんによる講演。
このプレゼンも短くて9分です。
トーストの作り方を自分で描いてみると、じぶんの物の見方がわかるし、問題を整理することができます。
私も、読者の方から、前後関係がよくわからない複雑な質問をもらうとチャートにして回答しています。
誰それがこうしたから、それに対して、自分はこうしたら、こんなことが起きて、あれがこうして、こうなって、でも自分はこういううふうに思うから悩んでいます、という質問です。
こういう問題、頭の中でぐるぐる考えているだけでは解決できません
There’s more to life than being happy(人生には幸せになる以上のことがある)。邦題は「幸せを目指すだけが人生じゃない」。
作家の Emily Esfahani Smith(エミリー・エスファハニ・スミス)さんの講演。
人がむなしい気持ちになるのは、不幸せだからではなく、生きる意義を見出していないからだ、という内容です。
人生を意味あるものにする4つの柱が紹介されています。
3つめの柱の「超越」はフロー状態と似ています⇒人を幸せにするのはお金ではなくフロー状態。ミハイ・チクセントミハイ(TED)
Why you should define your fears instead of your goals(なぜゴールではなく、恐怖を明確にするのか?)
投資家であり作家の、Tim Ferriss(ティム・フェリス)さんのプレゼン。
ふだん自分が恐怖を感じてしないこと。恐ろしくてできないこと、人にたずねないこと、口にしないこと。
そういうことこそ、私たちがしなければならないことだ、という内容です。
わたしたちは、やるべきことはもうわかっているのです。
最悪なできごとを先に考えておくワークが参考になります。
Are you a giver or a taker?(あなたは与える人ですか、奪う人ですか?)
組織心理学者の Adam Grant(アダム・グラント)さんの講演。
どんな組織にも、ギバー(giver 与える人)、テイカー(taker)、マッチャー(matcher ギブアンドテイクのバランスをとる人)がいます。
テイカーが取りすぎない職場だと、仕事がうまくいくそうです。
日常生活でも言えることですね。
「何かをもらったら必ずお返ししているから、私はマッチャーです」と考える人もいるかもしれません。
しかし、お返しをする理由が、自分をよい人だと思ってほしいから、という理由なら、相手から承認を取ろうとしているテイカーです。
Is there a real you?(本当のあなたはいるのでしょうか?)
哲学者の Julian Baggini(ジュリアン・バジーニ)のプレゼン。
自分を自分たらしめるコアみたいなものがあると思われているが、それは違う。
実際は、自分は、いろいろな要素が合わさったものであり、それは常に変化している。
自分とは、探すものではなく、作り出すものである、という内容です。
中高生向けのプレゼンなので、一般向けよりはわかりやすいかもしれません。
Radical Self Love(ラディカル・セルフ・ラブ)。女性に自分の素晴らしさを知ってもらう活動をしている Gala Darling(ガラ・ダーリン)さんの講演です。
プレゼンの後半で語られる、ラディカル・セルフ・ラブの始め方と、ラディカル・セルフ・ラブ宣言は、なかなかいいと思います。
他人の悪口を言ったり、愚痴を言ったり、人の足をひっぱろうとしたりすることに時間とエネルギーを費やしている人は、自分のことを大事にしていません。
Food for thought :How Your Belly Controls Your Brain(思考の糧:どのようにお腹が脳をコントロールしているか?)
プレゼンターは、栄養、微生物学、神経科学の専門家の Ruairi Robertson(ローリ・ロバートソン)さん。
お腹の状態が脳の働きに大きな影響を与えている、という内容です。
”Good” and “bad” are incomplete stories we tell ourselves(「よい」と「悪い」は私達が自分に言い聞かせている不完全な物語)。
プレゼンターは、詩人でエッセイストの Heather Lanier(ヘザー・ラニエ)さん。
ラニエさんのお嬢さんはウォルフ・ヒルシュホーン症候群という発達障害をもっています。
Strange answers to the psychopath test (サイコパステストに対する奇妙な回答)。
ジャーナリストの Jon Ronson(ジョン・ロンスン)さんのプレゼン。
サイコパス(精神病質者)は、反社会的な人格を持っている人のことです。
口がうまく、自己中心的で冷酷。一見、魅力的な人ですが、病的に嘘をつき、人をだまし、あやつろうとします。
サイコパスとふつうの人の境界線はあいまいである、という内容です。
How your “working memory” makes sense of the world(ワーキングメモリはいかにこの世界を認識しているか?)
邦題は「脳の作業記憶野による認識とは?」
教育心理学者の Peter Doolittle(ピーター・ドゥーリトル)さんのトークです。
人がいろいろな行動ができるのはワーキングメモリ(作業記憶)があるから。
記憶容量の限界とうまくつきあっていくと、より効果的にワーキングメモリを使えます。
The linguistic genius of babies(赤ん坊の言語にかかわる非凡な才能)。
プレゼンターは、Patricia Kuhl(パトリシア・クール)。クールさんは、言語と聴覚科学を研究しています。
なぜ、子供は大人より、外国語を身につけるのがうまいのか?
赤ちゃんが言葉を覚えていくプロセスをひもときながら、その理由を説明します。
赤ちゃんは、周囲の人のしゃべる言葉の統計(音の統計)をとりながら、1つの言葉を使う脳にチューニングしています。
この統計をきっちりとれるのは生後10ヶ月ごろまでだそうです。
音の統計には、生身の人間(社会的なかかわり)が必要で、ビデオを見せたり、CDを聞かせたりしているだけでは、統計がとれません。
大人の脳は、もう統計をとれないので、母語の体系を使って外国語を解釈します。
赤ちゃんって何も考えてないように見えますが、脳は忙しく動いているのですね。
AIが発達すると、そのうちロボットのナニー(母親に変わって子育てをする女性)が出てくるのかなあ、と思っていますが、ロボットに育てられると、人間らしい言葉を話す大人にはならないでしょう。
すでに、テレビやタブレットに子守りさせすぎている親がいますが、やめたほうがいいです。
うろ覚えなんですが、テレビばかり見ていたせいで、あまりしゃべらない(無口というのではなくて、人とかかわれない)男の子のニュースを見たことがあります。
親は「この子は自閉症なのかなあ」と思っていたら、実は違っていました。
テレビを見せるのをやめ、人とのかかわりを増やしたら、ふつうにコミュニケーションをとれる子供に戻ったのです。
How to Control Emotion and Influence Behavior(感情をコントロールし、行動に影響を与える方法)。
香水のスペシャリスト、Dawn Goldworm(ドーン・ゴールドワーム)さんのトークです。
香りが人の行動に大きな影響を与えていることを伝えるプレゼンです。
嗅覚は、人間が最初に獲得する感覚だそうです。妊娠初期をすぎると、すでに胎児は、お母さんが食べているものの匂いが、羊水からわかるとか。
すごいですね。
Scarcity drives creativity (足りない状態は創造性を生み出す)。
マーケッターの Gautam Ramdurai(ゴータム・ラムドゥラ)さんのトークです。
ラムドゥラさんはインド出身。手持ちのもので、なんとか間に合わせるジュガード精神について話しています。
先回りして、たくさんの物を買い込み、結局、使わない人に見ていただきたいです。
Sugar…it’s not so sweet (砂糖…実はそんなに甘くない)。
邦題は『なかなか甘くない「砂糖」の話』。
健康的なライフスタイルを提唱している Calgary Avansino (カルガリー・アヴァンシーノ)さんのトークです。
砂糖のとりすぎはよくない、ということを知らない人に見ていただきたいプレゼンです。
How to live to be 100+ (100歳以上まで生きる方法)。邦題は「100歳を超えて生きるには」。
Dan Bettner(ダン・ベットナー)さんの講演。
ベットナーさんは、元気で長生きしている人がたくさんいる場所(ブルーゾーン)を研究しています。
100歳を越えて生きるための食事法やライフスタイルを教えてくれる内容です。
人の寿命の9割は生活習慣で決まる、とのこと。
今のところ(このプレゼンが行われた2009年当時)、アメリカで100歳まで生きる人は、5000人に1人だそうです。
生活習慣だけでなく、遺伝的な要素も適していないと、そう簡単には100歳を越えられません。
しかし、90歳なら、もっとハードルが下がります。
Embrace the shake (震えを抱きしめる)。邦題は「震えを受け入れる」。
アーティストの Phil Hansen(フィル・ハンセン)さんによるトーク。
彼は、点描画が得意で、点々を打ちすぎて、手に震えがでるようになりました。
点描画を極めるために長年がんばってきたハンセンさんは、この障害に対してどんな行動をとったのでしょうか?
What Makes Some Technology So Habit-Forming? (なぜ、あるの種テクノロジーを使うことが、すっかり習慣になってしまうのか?)
プレゼンターは、Nir Eyal(ニール・イヤール)さん。
イヤールさんは、ビデオゲームを販売する業界に長くいた人で、人が、はまってしまう商品について研究してきました。
多くの人が習慣になってしまう商品やサービスの秘密をときあかすプレゼンです。
商品を企画、開発する側にむけた内容ですが、習慣ができる仕組みは、スマホを使いすぎたくない、と思っている人の参考になります。
とても聞き取りやすい英語です。
My No Spend Year(私の、お金を使わなかった年)。
プレゼンターはパーソナルファイナンスのジャーナリスト、Michelle McGagh(ミシェル・マガー)さん。
マガーさんは、仕事では、家計のことやお金の貯め方についてリサーチし、書いてきましたが、無意識のうちにお金を使いすぎる生活をしていたそうです。
まずは、所持品の8割を捨て、次に、1年間、お金を使わないことにしました。
買わない1年を過ごしてみたら、思ったより楽しかったし、すごくお金が残ったと話しています。
これまで書いたTEDのまとめ記事
古いものから20本ずつまとめています。
もっと充実した毎日をおくりたいあなたに:TEDの記事のまとめ、その(4)
シンプルに心軽やかに生きていきたい人のためのTEDの記事のまとめ(5)
過剰な思い込みをなくしたいあなたへ。TEDの記事のまとめ(7)
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TEDの記事は全部で200本以上あるので、まとめは10個あるべきなのですが、作るのが遅れており、すみません。
少しずつキャッチアップしていきます。
TEDの記事以外でも、「こんなまとめを作ってほしい」といったご要望がありましたら、お気軽にリクエストしてください。