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この世界にはいろいろなものが十分すぎるほどあるんだ、と考える「たっぷりあるマインド」をもつと、身軽に暮らすことができます。
今の世の中は、どちらかというと、この逆の「足りないマインド」で動いています。
足りないから、競争してそれを手に入れなきゃいけない、勝たなきゃ幸せになれない、という考え方です。特に、お金や家、物資を手に入れたいとやっきになっている人が多いですね。
学歴が欲しいのも、お金や安定した未来(?)が欲しいからではないでしょうか。
ロシアがウクライナに侵攻したのも、今のままじゃ、ロシアはいろいろ足りていないから、ウクライナを手に入れなきゃだめだ、と思ったからでしょう。
この考え方でいると、ものもストレスも増えるので、シンプルライフから遠のきます。
本当に、スッキリ暮したいなら、たっぷりあるマインドに変換するのが近道です。
次の方法をお試しください。
1.自分で意識して変える(要努力)
何もしないと、足りないマインドになってしまうので、何かあるたびに、意識してたっぷりあるマインドに変えます。
人間の脳はサバイバルすることを、第一に考えているから、本能的に足りないマインドになります。
悲観的に考えてしまうのです⇒人はネガティブ思考を引きずるようにできている話と、そこから抜け出す方法(TED)
貯金がそこそこあっても、なかなか大丈夫とは思えません。
いっぱい服を持っているのに、足りないからまだ欲しい、買いたい、と思います。
一瞬、足りないマインドに陥ってしまうのは普通のことです。そのあと、自分で、たっぷりある方に、マインドセットを変える作業をしてください。
黙って流れに身を任せていても、たっぷりあるマインドには変わりません。特に最初のうちは、努力が必要です。
重度の足りないマインド人間が周りにいるときは、より努力を要します。
2.たっぷりあるマインドの良さを考えて紙に書く
人間は自分にとってメリットが感じられることしか行動しないので、たっぷりあるマインドのメリットを確認し、これがすばらしい考え方であることに心底納得してください。
たっぷりあるマインドのメリットは過去記事に書いています。
⇒「足りている」「充分」と思うと、本当に心身・経済ともに豊かになれるのか?←質問の回答。
たっぷりあるマインドは、可能性を見ますが、足りないマインドは限界を見ます。
自分や自分の生活はすでにかなりいいのだが、さらにいい方に変わることができる←可能性
自分も自分の生活はこれ以上よくならない。むしろどんどん悪くなる。だって他の人が、いろいろと取ってしまった(取りつつある)から。←限界
どちらを見たら、幸せに生きられるかは、一目瞭然です。
たっぷりあるマインドでいると、未来のことをむやみに恐れなくなるので、必死になってあれこれ物をかかえこむこともなくなります。
他にも、たっぷりあるマインドにはいいところがたくさんあります。この考え方が、自分の生活や人生にどんな恩恵をもたらすか、自分で考えて、紙に書き出し、読んでください。
1回書くだけでなく、あとになって気づいたことがあったら追加し、また読みます。何度も読みます。
私は足りないマインドとたっぷりあるマインドのことを、記事に何度か書いていますが、1回だけで終わりにしていないので、私のたっぷりあるマインドは、どんどん強化されました。
今でも、「あ~、しまった、損した!」と思うことはあります。
ですが、そのあとすぐに、「あ、足りないマインドになってたじゃん」と気づけるようになりました。
べつにブログを書く必要はありませんが、ノート(デジタルでもOK)に書き出すことは効果があるのでおすすめです。
なんとなく頭の中で考えているだけでは、ぼんやりしたメリットしか思いつきませんが、実際に紙に書いてみると、「ああ、こんなところもいいよね、あんなところもいいじゃないの」、としっかりわかります。
3.毎日3つ感謝する
6年ぐらい前でしょうか。毎日、モーニングページに感謝できることを3つ書いていました。
このプレゼンの影響です⇒成功すると幸せになるのではなく、幸せだから成功する~ショーン・エイカー(TED)
ふだん、感謝することが少ない人は、無理にでも、感謝できることを毎日3つ出してください。
まあ、そんなに無理しなくても、感謝できることは、あなたの身の回りにごろごろしているでしょう。
そちらに目を向けるクセをつけると、たっぷりある方に目を向けるようになります。
日記や家計簿の備考欄に書いたり、家族に話したりしてもいいです。
一定期間、3つ感謝を見つける練習を毎日続けてください。
すでに持っているものに満足する練習:感謝できるようになる方法(その2)
4.ほめられたら素直に喜ぶ
日本には、謙譲の美徳(自分はへりくだって相手を立てること)があるので、謙遜する人がたくさんいます。
最近の日本のことはわかりませんが、私が日本にいた、平成10年ぐらいまではありました。
誰かにほめられると、「いえいえ、私なんてまだまだです」と自分を下げて、返答するわけです。
「私なんてまだまだ」というのは、要するに、「私はまだ足りません」と言っているわけですから、こういう返答はなるべくしないでください。
ほめられたら、素直に、「ありがとうございます」と返します。そのほうが、言われたほうもいい感じがするのではないでしょうか?
謙遜する言葉はほかにもあります。
「これ、つまらないものですけど、どうぞ」「粗茶ですけど」「お目汚しですけど」「不調法で~」など。
贈り物を渡すときは、「これ、心ばかりのものですけど」と言うか、「これ、社員旅行で買ってきたお菓子です」と具体的に言えばいいでしょう。
お茶もそうです。単に、「お茶をどうぞ」ですみますし、もし何か付け加えたいなら、「実家から送ってきたお茶です」とか、「私がいつも飲んでいるお茶です」などと、本当のことを言えばいいのです。
さらに、何もやっていないうちから、自分の行動や存在をわびないでください。
単に口癖になっているだけで、「不調法で~」と言ったからといって、「私はダメ人間」というメッセージを自分に送ってはいないかもしれません。
ですが、こういう言葉を使っていると、たっぷりあるマインドから離れていきます。
とりあえず、ほめられたら、「ありがとう」と返すことを徹底してください。
私も昔は、ほめられたら、「いえいえ、私なんか~」という流れの返答をしていました。持っている物をほめられたら、「安物だよ~(これは本当だけど)」などと言ってましたが、今は、そういう返答の仕方は極力しないようにし、まず、「ありがとう」から始めています。
5.あるものに目を向ける
胸にしみがついているので、もう外に着ていかない服だけど、部屋着にできるから捨てない。
こういう服をいっぱい持っている人は、一度、持っている服としっかり向き合ってください。
そんなふうにして集めた部屋着がいったい何着あることか?
すでに持っているものやあるものに目を向けると、バッグ、靴、食器、タッパー、化粧品、本、CD、おもちゃ、文房具、洗剤、タオル、どれもずいぶんたくさんあることに気がつきます。
買い物ばかりしている人は、すでに持っているものに、目を向けていません。
何かを買う前に、必ず、手持ちのものと対面するクセをつください。
関連⇒足りないマインドを手放す:本気で服の買いすぎをやめたいあなたがすべきこと(その4)
6.変な我慢をしない
嫌なことや自分らしくないことを無理してやるのはできるだけ避けてください。
意に染まないことを無理してやるのは、本来の自分を否定する行動であり、もともと自分がもっているものを見ること、つまり、あるものに目を向けることを妨げてしまいます。
すでにもっているものは、素直にそのまま受け入れましょう。
すると、人と自分を比べたり、人まねをしたりしなくなります。
たとえば、あなたがミニマリストになりたいと思っていたとします。ミニマルライフをめざして、洋服や本、食器など、ばんばん捨てました。
でも、どうしても捨てたくないものがあります。
趣味で集めている、フクロウのグッズです。ぬいぐるみ、置物、キーホルダー、いろいろなものにフクロウがついています。
このとき、無理にフクロウグッズを捨てることはありません。
それは、フクロウグッズを大好きな自分を否定する行動だから。
本来の自分を受け入れないと、自分と全然違うものに飛びついてしまうことがあります。
無理やり、フクロウグッズを捨てて、インスタグラムで見た、自分とは違う、あかの他人の「何もない部屋」みたいにしようとがんばってしまうのです。
ですが、このやり方は、足りないマインドを強化します。
「フクロウグッズを集めている私は、ミニマリストとしては不十分なので、捨てて、あの人みたいな部屋にしなきゃ!」と思うわけですから。
自分のよくないところを変えていかないと成長はありませんが、自分の持ち味みたいなものを全否定する必要はないです。
そんなことをすると、がまんしてミニマルに暮らすことになるので、せっかくミニマリストになっても、違和感が伴います。
たっぷりあるマインド・関連記事
たりないマインドやたっぷりあるマインドについて書いた過去記事です。
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自分軸で生きる方法(前編)~足りないマインドになりがちなあなたへ。
私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。
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たっぷりあるマインドになる練習を6つ紹介しました。
全部一度にやらなくてもいいですよ。
まずは、自分が足りないマインドをベースにして生きていないか考えてください。
少しでもたっぷりあるマインドに変えることができれば、状況は何も変わらないのに、幸福度があがります。