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日々を楽しく過ごすために、言葉の使い方を変えるポイントを5つ紹介します。
「自分が使う言葉を変えれば人生が変わる」なんて、よく自己啓発の本に書いてあります。
実際、人の感情や行動は、言葉に影響を受けてしまうものです。同僚や近所の人の何気ない一言で、すごく幸せな気分になったり、不愉快になったりしたこと、誰しもありますよね?
人は言葉を使って他人とコミュニケーションしているし、自分に対しても、頭の中で、常に話しかけています。
いつ、どんな言葉を使うかは、心の持ち方に大きく影響があるもの。言葉遣いを変えると生活が変わります。
1.朝一番と夜寝る前に使う言葉
一日中、言葉遣いについて考えるのは大変です。まずは、朝、起きたときと、夜寝る前の言葉に注意を向けてはどうでしょうか?
朝一番になんて言っていますか?
当然のことながら、朝起きてすぐ、ネガティブなことを言わないほうがいいです。
こんな言葉から1日を始めてはいませんか?
「あ~、また今日も遅刻だ」「あ、もうこんな時間。なんでお母さん、起こしてくれなかったの?」「あー、きょうもかったるい」「あ~、また会社で上司に怒鳴られる」「あ~、会社、行きたくないな~」「は~(深いため息)」。
自分では無意識かもしれませんが、こんな言葉から1日を始めると、いきなりネガティブなエネルギーが増大します。
私は、目覚めたとき、何も感じていないことが多いのですが、「あ、朝だ!」と思って、わりといそいそと起きています。
無理に、「あ~、なんだかとっても気分がいい」「きょうも1日楽しみだな」「きょうは、あれして、これして、あれする日だ」なんて思わなくてもいいのです。目覚めたら、「おはよう、自分」と心の中で元気に挨拶するだけで、もっと明るい気分で1日を始められます。
寝る直前の言葉は何ですか?
夜寝る前の言葉も重要です。
寝る直前は、穏やかな気持ちでいられる言葉を使ってください。
何か楽しいことを思い出したり、感謝したりすると、穏やかな気分になれます。家族の幸せを願ってもいいでしょう。
感謝の効用⇒幸せになる最強の方法、感謝する気持ちがうむ7つの効果。
寝る前に、仕事やお金の心配をしたり、誰かとけんかするのはやめたほうがいいです。睡眠の質が落ちます⇒睡眠の質を改善する簡単な方法。より長く、ぐっすり眠る6つのコツ。
とてつもなく最悪なことがあって、とても穏やかな気分になれない時は、「明日はもっといいことあるよね」と言えばいいです。
2.コミュニケーションの最後に神経を使う
終わりよければすべてよし、ということわざがありますが、何ごとも、終わりの部分は重要です。
人は、出だしや中間がぐしゃぐしゃでも、最後がきれいに決まると、「うまくいった」と解釈します。
たぶん、一番最後のできごとに、もっともウエイトを置いて記憶するからだと思います。
最後のできごとを重要視する話⇒実際の体験とその体験の記憶の幸福度は違う:ダニエル・カーネマン(TED)
だから、人と別れ際に交わす言葉に気をつけてください。
誰かと別れるとき、捨て台詞を吐いたりしてはいけません。相手を気遣うやさしい言葉、ポジティブな言葉を使うべきです。
ごくふつうに、「じゃあ、元気でね」とか、「〇〇が、楽しみですね」「今度あったら、こんなこと(楽しいことです)をしようね」と言えばいいわけです。
仕事で会う人には、こういう言葉遣いができる人も、家族に対してはできないことがあります(私もそうです)。
家族やペット、自分自身に対しても、最後の言葉は、明るく前向きなものにしてください。
これは、手紙やメールでも同じです。最後は、「じゃ、元気でね」という線で終えたほうが、自分自身もハッピーでいられます。
人が死ぬドラマや映画で、「(死んだ人と)最後に言葉を交わしたとき、こんなことを言ってしまった」と、遺族が悔やむ場面が出てきます。
以前見た映画で、タイトルも内容も思い出せないのですが、同様のシーンがありました。第二次世界大戦中、ヨーロッパで、ユダヤ人のお姉さん(ティーンエイジャー)と弟(10歳ぐらい)だったと思いますが、2人がナチの強制収容所に向かう電車に乗っていました。
電車の中で、2人はささいなことでけんかをします。弟の靴ひもがほどけていたので、お姉さんが、「なんで、あんたはいつもだらしないの。もっとしゃんとしなさい」みたいなことを言って、弟をなじったのです。
この段階では、2人とも、強制収容所がどういうところか知らないし、そこで人がばたばた死ぬことも知りません。
結局、この直後に弟が亡くなり、お姉さんはすごく後悔します。「どうして、あんなどうでもいいことで、弟を叱ってしまったんだろう。どうして笑顔を向けてあげられなかったんだろう」と。
人生は別れの連続です。どんな時も、終わる箇所や別れ際で、明るい言葉を使える人になると、自分だけでなく、相手にも楽しい時間をプレゼントできます。
3.「大嫌い」という言葉を使わない
人やもの、状況に対して、「大嫌い」という言葉を使わないようにします。
「大嫌い!」と言うと、ごく自然に眉間にしわがより、般若のような顔になります。すると、当然、あたりはネガティブな雰囲気に包まれます。
「だいっきらい」と言ったところで、問題は何も解決しないし、気分だってすっきりしません。
ますます憎しみや怒りが増すのではないでしょうか?
読者のお便りにも、「私、義理母が大嫌いなんです」「仕事が大嫌いなんです」「私、自分が大嫌いなんです」と何気なく書かれていますが、人や物を嫌うことにあまりエネルギーを使わないほうがいいです。
「大嫌い」と言う言葉が口癖になっていて、本人は何も感じていないのかもしれませんが、「大嫌い」と言ったところで、何も生み出されません。
なんでもかんでも、「大嫌い」と言う人は、もう少しマイルドに、「ちょっと苦手なんですよね」とか、「私には合わない感じです」と言ってみたり、逆に好きなものにスポットライトを当ててはどうでしょうか?
たとえば、義理のお母さんが、いらない物を押し付けるから、大嫌いだと感じていたとします。そんな時は、「お義母さんが大嫌い」とは言わず(思わず)、「私は、不用品を押し付けられない状態が好きだなあ」と言えばいいのです。
すると、「じゃあ、どうしたら、不用品を押し付けられなくなるかな?」と、事態を解決する方向に思考が向かいます。
4.嘘はつかない
嘘はできるだけつかないほうが、毎日が明るくなります。
「いらないプレゼントを断るとき、角の立たない言い方を教えてください」という相談メールをもらったことがあります⇒不用な贈り物を捨てられないのは、世の中の人全員に好かれたいと思っているから。
私は、「正直は最良の策」と考えていて、わりとなんでも正直に言っているし、他人にもそうおすすめしています。
「嘘も方便」という事態があることはわかっています。嘘をついたほうが、相手のためになる場合です。
ですが、基本的に、嘘はつかないほうがいいです。
嘘をつくのは、モラルに反しているし、嘘がばれたあと、他人の信頼をなくします。
それに、嘘をつくと、ストレスが増える、生活が複雑になります。1つ嘘をつくと、それがばれないように嘘の上塗りをしなければなりません。そのたびに、罪悪感や焦燥感にかられます。
嘘をついて、一時的に、その場しのぎができたとしても、それは現実から逃げているだけです。
早い段階で現実に直面したほうが、自分や周囲のためです。
見栄を張りすぎるのも、嘘をついているようなものですね⇒貯金できないのは見栄を張るから。よく見せようとすることの恐ろしさとは?
ないものを、あるように見せようとするのではなく、すでに持っているものに意識を向けたほうが、暮らしの質があがります。
5.否定的な言葉を使わない
否定的な言葉とは、「でも」「だって」「~なんだけどね(でも、本当は〇〇)」「どうせ」「私なんか」「~は何もできないんだね(子供に向かって)」「何度言ったらわかるの?(何度言ってもだめなのね)」「最低!」「最悪!」「無理に決まってるでしょ」「いつまでたっても~」「~できるわけない」といった言葉です。
何かを打ち消す言葉が、必ずしも否定的な言い方とは言えません。ノーと言うべきときは、はっきりノーと言ったほうがいいです。
否定的な言葉とは、それを言うことで、思考停止してしまい、前に進めなくなるような言葉です。
こういう言葉も、口癖になっていることが多いです。
自分は否定的な言葉をよく口にする、と思ったら、肯定的な言葉に言い換える練習をしてください。それが無理なら、ニュートラルな表現に変えてみてください。すると、もっと気力がわいてきて、前向きになれます。
たいていの場合、否定的なことは、自分の思い込みのせいで口から出てきます。言葉の言い換え練習していると、もっと別の見方がたくさんあることに気づきます。
関連記事⇒断捨離中に言ってはいけない12のNGワード。言葉が思考を作り現実を変える
☆言葉の重要性を扱った過去記事もどうぞ☆
人に話を聞いてもらいたいなら必見。人を惹きつける話し方(TED)
聞き上手になる。よく聞くための5つの方法・ジュリアン・トレジャー(TED)
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こんな口癖がある人は物を持ちすぎ。断捨離どきのサイン、6パターン。
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今回は、言葉遣いに意識を向けることをおすすめしました。
世の中、言葉で表せないこともたくさんありますが、ほとんどのコミュニケーションは言葉を使って行われているし、考えごとをするときも、言葉を使います。
自分が使う言葉をちょっと変えるだけで、思考と行動が変わり、その結果、生活も変わります。
必要なのは少しばかり意識を向けること。お金も特別な道具も不要です。