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汚部屋の片付けに疲れている人に、できるだけラクに片付ける方法を紹介しています。
これまで
1.先に処分先を決める
2.毎日少しずつ捨てる
3.考えながら捨てる
4.(未来の)ガラクタの置き場所を決める
5.どんどん寄付する
6.捨てにくい物の写真を撮る
以上の6つをおすすめしました。調子はどうでしょうか?
今回は、集中して行うすすめです。これはひじょうに重要です。
ダラダラやっていると疲れるので、毎日少しずつ、しかし、集中して片付けてください。
集中するコツを10個、紹介します。
1.短時間、作業する
初回の記事に書いたように、長々と行わず、1回15分ぐらいの短い片付けをおすすめします。
特に、「捨てる・捨てない」の判断で迷う人は、だらだらやっていると疲れる一方です。
決断疲れ⇒決断疲れを回避する方法。ミニマリストになるのが1番です
時間があって、「きょうはたくさん捨てたい」と思うときも、15分の片付けを休憩を入れながら繰り返したほうがいいですよ。
2.プライオリティの確認
開始する前に、これから何をするのか、この15分で、どうしても達成したいことやゴールを確認します。
なんとなく片付け始めるより、毎回、目標を明確にしたほうが、集中できますし、途中で、変な方向にそれにくくなります。
3.必要なものを手元に準備しておく
ゴミ袋を持たず、いきなり捨て始める人はいないと思いますが、ゴミ袋、ゴミ箱、その他片付けに必要な物は、スタンバイさせてから開始します。
途中で、必要な道具を取りに行ったり、探しにいったりしているその時に、気が散ります。
4.邪魔の入らない時間に行う
できれば、何ものにも邪魔されない時間帯に行ってください。
主婦なら、家族が寝ている早朝がおすすめです。
子供の世話があって、どうしても中断してしまう人は、意識的に邪魔されない時間を確保してください。
子供に邪魔される場合の対策
・家族(夫や、自分の両親、夫の両親)に、その時間だけ子供の面倒を見てもらう
・ベビーシッターを雇う
・託児所に連れていく
・ある程度子供が大きいなら、ほかのお母さんとプレイデートの約束をする
プレイデートは、親同士が約束して子供達を遊ばせることです。日本でも、交代して子供の面倒を見ることがあると思います。
考えてみると、いろいろ手はあります。
5.邪魔するものはすべて排除
ながら作業ではなく、シングルタスクをしてください。
集中しやすいよう、テレビやラジオ、スマホの通知音はすべて切ります。
その他、自分の集中を邪魔するものに心あたりがあったら排除しましょう。
お菓子がそばにあると、片付けそっちのけで、食べ始めてしまう、なんて人は、大人にはいないと思いますが、流しに汚れものがたまっていると、気になって、そちらを片付けたくなってしまう人はいるでしょう。
そんなときは、先に皿を洗っておくか、「皿洗いはあと!」としっかり決めましょう。
6.タイマーを使う
タイマーを使って、始まりと終わりをしっかり区切ると、集中でき、メリハリのある片付けになります。
タイマーの使い方⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
繰り返しますが、だらだらと片付けをしないように。
7.関係ない作業を切り離す
片付けに限らず、ある作業をしていて、集中できないのは、関係ない作業を始めてしまうからです。
片付け作業と並行してやってしまいがちだけど、捨てることには関係のない作業は、別の時間にやりましょう。
思わずやってしまいがちな作業
下記の作業は別枠でしたほうがいいです。
・ゴミの分別
・中身の確認
捨てている最中に、すごく大事そうなものが出てきて、中をじっくり見たくなることがあるかもしれません。
そのようなものは、別の場所に置いて、あとで中身を確認して捨ててください。
・掃除
片付けと掃除は切り離す⇒きれいな部屋にするために、不用品を捨てる作業と掃除をしっかり分けるススメ。
・いちいち思い出にひたる
・置き場所や並べ方を決める
物の置き場所が決まっているほうが、部屋はスッキリしますが、不用品を捨てたあとにやってください。
8.捨てるルールを決めておく
捨てるか捨てないかで迷うことが多い人は、自分なりに捨てるルールを決めておくと、さっさと作業できます。
捨てるルールの例
・忘れていた物は捨てる
・気持ちの負担になっている物は捨てる
・義理で持っている物は捨てる
・1年使っていない物は捨てる
・使いみちを思いつかない物は捨てる
・同じ物が2つある物は、片方捨てる
・新しい物を買ったのに、古い物をまだ持っているなら、古いほうを捨てる
ほかにもいろいろ考えられます。
捨てる、それとも捨てない? 迷って身動きできないときの決め方のヒント。
9.気がかりなことは頭の外に出しておく
ここまで(1番から8番まで)を徹底しているにもかかわらず、片付け中に、関係ないことが頭に浮かんできて集中できない人は、開始前に気がかりなことはすべて紙に書き出してください。
リストアップにおすすめの方法⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方
全部書き出したら、いくら考えてもどうにもならないことは、線で引っ張って消します。
そのような、「どうしようもないこと」を考えて、悲劇のヒロインになったりすることが、好きな人もいますが、それはある意味、贅沢な時間の使い方なので、片付けをしていない別の時間でやりましょう。
考えたり、行動したりすることで、結果を変えられそうなことについては、「このことについては、片付けが終わったあとに考えよう。今は、15分だけ、片付け作業に集中だ!」と決めてしまえば、片付けている最中に、頭の中に浮かんでこないでしょう。
たった15分ですから。
片付け中に、新たな考え事(やらなければいけないこと)を思いついたら、そのへんの紙にメモ書きして、すぐに片付けに戻ってください。
10.どんな作業もメリハリをつけて行う
集中するのはスキルですから、毎日、集中して片付けをしていると、だんだん集中力がついてきます。
さらに、日常生活のほかの分野でも、メリハリをつけて行動することを心がけておけば、集中力が強化されます。
現代は、気を散らすものがたくさんあるので、集中しにくい環境です。
休暇で海に行き、浜辺でぼーっと寝転がっていても、スマホが気になったり、仕事をことを考えてしまったりする人はいます。
このプレゼンで話していたように⇒どんより気分から抜け出し、フローを見つけるには?(TED)
せっかく、のんびり骨休めできる時間があるのに、スマホを使って、あれこれチェックし、時間の紙吹雪(time confettism、タイム・コンフェッティ) を作ってしまうのです。
意味のあることができる時間を切り刻むと時間の紙吹雪ができます。
仕事、家事、休憩。そのときのプライオリティにしっかり集中できるよう、時間を切り刻むのを意識してやめてください。
■これまで書いた記事
処分方法を決めてしまう~家の片付けをもっとラクにする工夫(その1)
ガラクタ予備軍の置き場所を決めてしまう~家の片付けをもっとラクにする工夫(その2)
集中関連記事
片付け作業に全神経を集中する7つのコツ~片付かないのは集中していないから。
今やっていることに集中するコツ~筆子の気を散らさない7つの工夫。
プライベートで気になることがあり、仕事に集中できず困っています。
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片付けがつらい、大変だ、と感じるとしたら、その作業に集中していないからだと私は思います。
同じ15分を片付けに費やしても、集中しているときとしていないときでは、達成できるものに大きな差が出ます。
それに、集中して片付けないと、変な疲れが残ります。
人間はよくばりなので、「いろいろなことをたくさんやりたい」という気持ちから、マルチタスクをしてしまいがちです。
雑誌やネットにある家事の時短法を紹介する記事にも、マルチタスクをすすめているものが多いと思いますが、1つずつやったほうが、集中できる脳になりますよ。
マルチタスクが脳に負担をかけ仕事の効率を落とす理由。1つのことに集中しよう
マルチタスクをするのが普通になっている人も、1日15分の片付け作業だけは、シングルタスクをやってみてください。
大きな達成感を得られると思います。