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ちゃんと着る服だけを買う人になる方法を5つ紹介します。
物理的なもので、女性が一番断捨離したいと思っているのは衣類です。
それだけ、家に着ない服をためこんでいる人がたくさんいます。
片付け本や雑誌には、着ない服の捨て方がたくさん紹介されていますし、このブログにもそういう記事があります。
しかし、一番いいのは、最初からこういう服を買わないことです。
1.着ていない服を全部出して観察する
まず、ここ1年ほど全然着ていない服をすべて引っぱりだします。
頭の中で、「私は服をいっぱい持っている気がする」とか、「家に着ない洋服がたくさんありそう」と思っているだけだと、また、新しい服を見ると、欲しくなって買ってしまいます。
特にいまはファストファッションがあって、全体的に服の値段が安いですから。
家の中に、どれだけ着ない服があるのか、しっかり目視して、現状を把握しないと、行動を変えることができません。
この段階で、そういう服を捨てる必要はありません。ただ、どれぐらいあるのか、思っていたより多いのか、意外とそうでもなかったのか、気づくことが必要です。
2.買ったときのことを思い出してみる
着ない服を1枚1枚見ながら、それを買ったときのことを思い出してください。ここで見極めたいのは、それを買う前、買っている時、買ったあとの自分の感情です。
理想は、買う前も、買っている時も、買ったあとも、いい気分、または、うれしい気持ちでいるか、少なくともネガティブな気持ちではないことです。
買う前は、みんなハッピーなはずだと思うかもしれません。
しかし、買う前に、みょうな焦りや不安を感じている人が少なからずいます。
特に、「買わなければならない」「買うべきだ」という義務感を感じて買い物することがあります。
- セールだから今買わないと損だ
- せっかくここまで出てきたから買っておこう
- あ、これインスタで話題の服だ、買っておかなければ
– どれも、ピンと来ないなあ。これ、安いし、買っておくか
– さんざん定員の手をわずらわしたし、買わないと悪いよね、これ買っておこう
- 職業上、こういう服も持っているべきだよね
義務感から買った服は、あまり着ないと思います。必要でも、欲しいわけでもなかったのですから。特に家にほかの服がたくさんある場合は。
着ない服を買うときの感情にパターンがあるはずなので、そのパターンを見つけて、手帳に書いておきます。
洋服ノートなど専用のノートに書いておいてもいいです⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
今度衣類を買うときは、服をレジに持っていく前に、いま、自分がどんな感情でいるか確認し、いつものパターンにはまっていないか調べてください。
自分の考えていることについて考えるのです(これをメタ認知といいます)。これができるようになれば、服の無駄買いを格段に減らせます。
3.財政の視点で過去の買い物を振り返る
すぐに着なくなる服をたくさん買っている人も、「もっとお金がほしいなあ」「もっと(自分や配偶者の)給料があがるといいなあ」と思っているでしょう。
「もっとお金がほしい」と思いながら、これまで着ない服にどれほどお金を費やしてきたか、具体的に数字にしてみましょう。
電卓を持ってきて(スマホにもついてます)、目の前にある服の山から、1枚ずつ取り出し、足し算していきます。1500円とか3000円など、きりのいいおおよその数字を入れていきましょう。
合計が出たら、どれぐらいの時間をかけて、それだけの無駄遣いをしたか、考えてみます。そして、1年あたりの無駄遣いの金額を出します。仮に着ない服に年間3万円のお金を使っていたとします。
今後10年、20年と、毎年3万円ずつ、着ない服を買い続けたら、自分の生計はどうなるのか、ちょっと想像してください。
それだけのお金があれば、ほかのことに使えるのではないか? 老後資金が増えるのではないか?
もっとお金がほしいと思っていたけど、自分は思ったより金持ちだった。
そんなことに気づくかもしれません。本当にもっとお金が欲しいなら、着ない服を買うのをいますぐやめるはずです。
以前、楽天市場やアマゾンの買い物履歴を見て、服に使ったお金の総額を出すことをおすすめしましたが、読者の方から、「怖くてできません」というメールをもらいました。
いったい、何が怖いんでしょうか? だって、もうお金は支払ってしまったのです。現実に向き合わず、このまま突っ走ってしまうほうが、よほど怖いです。
今日行動しないと、将来は変わりません。
4.ファストファッションについて学んでみる
次におすすめなのは、ファストファッションの現状について、調べることです。
着ない服をたくさん買って、たんすの肥やしにしてしまう理由の1つに、ファストファッションの存在があります。
値段が安いし、猫の目のようにトレンドが変わるから、毎年/毎シーズン服を買わなければならないような気がするのです。
しかし、服が安いのには、理由があり、消費者があまりお金を出していない分(数を買って無駄にしていたらそれなりにお金を出していますが)、代償を払っている人たちがいます。
環境にもずいぶん負担がかかっています。
そういうことを知ると、多少は、買うスピードがにぶるかもしれません。
当ブログにも、ファストファッションについて書いた記事があります。
死ぬほど素敵なファッション(TED)おしゃれで安い服の大きな代償。
「真の代償」The True Costはファストファッションの真実を暴く映画 ~これでもあなたは安い服を買い続けますか?
『ザ・トゥルー・コスト ~ファストファッション 真の代償~』11月日本で公開。服を買い過ぎる人は必見です
服を使い捨ててはいけない。着ているものがあなたの生き方を表している(TED)
1回読んだだけだと、すぐに忘れるので、安い服をどんどん買うクセがなくなるまで、月に1回は読んで、記憶をリフレッシュしてください。
以前もブログに書きましたが、すでに、私がOLだった1980年代はじめごろ、「服は毎年買うもの」と考えている人たちがいました。
まあ、私は、1年に1回どころか、もっと高い頻度で購入していましたが。
ですが、服はくさったりしないので、毎年買う必要なんてありません。傷んで着られなくなり、着る服がなくなったら、買えばいいのです。
5.買い物の頻度を落とす
1から4までやれば、「今後は買いすぎないようにしよう」「ちゃんと自分が着るつもりの服を買おう」という気になるでしょう。
最後は、その決意を実践に移します。
ファッション関係のもの(服、靴、バッグ、アクセサリー、人によっては化粧品)を買う頻度を落としてください。
月に1回買っているなら、2ヶ月に1回にするなど、50%ずつスローダウンしていくといいでしょう。
服の予算を立てている人は、予算を半分にするのもいいですね。
クレジットカードを使うのをやめて、現金で買うようにすると、買う頻度を落とせるのはないでしょうか?
服の購入に関する理想のサイクルは
1.)着ている服がだめになる/特定の服が必要になる(ハワイからカナダに引っ越したからダウンジャケットが必要になった、など)
2.)新しい服を買う予算を設定する/足りない場合は、その分のお金をためる
3.)店に買いに行く
4.)買った服を着る(1着最低30回)←ここ重要。
5.)服がだめになったら捨てる/ウエスにする⇒1にもどる
30回という数字は、上でリンクした、「死ぬほど素敵なファッション」というTEDトークで、ジャーナリストのルーシー・シーゲルさんが、「30回着るつもりの服を買いましょう」と言っているところからとりました。
しかし、普段着は、もっと着ることができます。数えたことはありませんが、私が普段身につけている、Tシャツやレギンスは、300回前後は着ていると思います。ものによっては、もっと回数を着ています。
私は持っている服の数が少ないので、消耗が激しいから、4着ぐらいをローテーションすればもっと長く着ることができるでしょう。
理想のサイクルは、その人によって違います。服を買うことが楽しくて、それが人生の豊かさの源泉になっている人もいるでしょう。
購入から、その服がだめになるまでの、自分の理想のサイクルを1度、考えてください。そして、その理想に近づく買い方を心がけるのです。
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すぐに着なくなる服を買わない生活に切り替えるヒントをお伝えしました。
いま、お盆休みの人も多いと思うので、時間の余裕のあるときに、着ていない服をひっぱりだして、その内容を調べてください。
無理に捨てる必要はありませんが、買い物の仕方を変えたいなら、現状の把握は絶対しなければなりません。