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2023年の10月2日から2024年の2月12日までに投稿したTEDの記事、20本のまとめです。
さまざまなトピックのものを取り上げていますが、特に、テクノロジーと現代生活、心理学や脳科学、習慣に関するものを多く紹介しています。
どれも実践的なアドバイス満載なので、ぜひ読んでください。
2023年10月~2024年2月に書いたTEDの記事
タイトルは、How to Calm Your Anxiety, From a Neuroscientist (心配を鎮める方法、脳科学者より)。
脳科学者のWendy Suzuki(ウエンディ・スズキ)さんによるスピーチ。
不安はごく自然な防御反応ですが、過剰になると日常生活を妨げます。
このトークでは、不安を和らげる具体的な方法として呼吸法と身体を動かすことが紹介されています。
7分程度の短いトークで、親しみやすくわかりやすいプレゼンです。
タイトルは、If you want to achieve your goals, don’t focus on them(目標を達成したいなら、それにフォーカスするな)。
元アメリカンフットボールの選手の Reggie Rivers(レジー・リバーズ)さんの講演です。
目標を達成するにはゴールにこだわるよりも、自分がコントロールできる行動に焦点を当てるべきだという内容です。
重要なのは日々の小さな行動の積み重ね。
目標に向かって頑張っているのにうまくいかないと感じている人、やる気はあるけど何をすればいいのか迷っている人に特におすすめです。
タイトルは、Why is it so hard to break a bad habit? (悪習慣を断つのはなぜこんなに難しいのか?)
TED-EDの5分のアニメーション動画です。
習慣を理解し、悪い習慣を改善するための方法を探るトークです。
習慣とは何かということから説明されているので、習慣のメカニズムについてよく知らない人に特におすすめです。
タイトルは、Cell Phone Addiction(スマホ依存症)。
8年生(中学2年)の Tanner Welton(タナー・ウエルトン)さんの講演。
スマホ依存の問題を端的に語る内容です。
SNSでその瞬間だけ喜びを得ることや、スマホがリアルの人間関係の邪魔をすることが取り上げられています。
5年前にアップされたトークですが、すでにその頃に、スマホの問題を自覚していた中学生がいたのは心強いことです。
タイトルは、How to Make Learning as Addictive as Social Media(いかに学びを、ソーシャルメディアのように中毒性のあるものにするか?)
起業家でパソコンの専門家の、Luis Von Ahn(ルイス・フォン・アーン)さんのプレゼンです。
彼は、Duolingoを作った人としても有名です。
タイトル通りの内容で、Duolingoを開発した背景も盛り込まれたおもしろい講演です。
私も毎日使っている語学アプリが複数ありますが、いったん癖になると、絶対やってしまいますね。
1日15分でも、毎日行うことは、かなりの時間を投資することになるので、何をやるか、よく考えるべきです。
タイトルは、Here’s the real reason you procrastinate(これが先延ばしの本当の理由です)
健康・社会心理学者の Fuschia Sirois (フシア・シロア)さんのプレゼンです。
先延ばしをしないためには、自分の感情を知る必要があると伝えています。
私たちは、今、やらねばならないタスクにまつわるネガティブな感情から逃れたいので、他のことをしようとするそうです。
先延ばしをやめたいあなたにおすすめです。
タイトルは、Why Change Is So Scary — and How to Unlock Its Potential(なぜ変化はこんなに怖いのか? いかに変化の可能性を引き出せるか?)
認知科学者の、Maya Shankar(マヤ・シャンカー)さんのトークです。
予期せぬ変化は怖いけれど、変化は私たちの能力、価値観、自己定義を広げるチャンスになると伝えています。
シャンカーさんは、プロのバイオリニストを目指していましたが、怪我をしたため、結局、認知科学者になりました。
怪我によって、キャリアを絶たれるようなつらい体験でも、自分の成長のために役立ちます。
どんなにがんばっても変化は避けられないので、変化をポジティブに捉えられるようにしておきたいですね。
現在、転換期にある人、今の状況に悩んでいる人、変化することそのものが苦手な人におすすめのプレゼンです。
タイトルは、Deathbed Confessions by an Emergency Medical Technician! (ある救急救命士による死の床での告白)。
弁護士の Robert Bianchi(ロバート・ビアンキ)さんの講演です。
ビアンキさんが、救急救命士と検察官をやっていたときの体験から学んだことを教えてくれます。
人生の終わりに自分は何を言いたいか。これを考えることで、今日の生き方が決まります。
タイトルは、Rethinking thinking (考えていることを再び考えること)。語り手は Trevor Maber(トレヴァー・メイバー)さんです。
TED-EDの5分のアニメーション動画。
「推論のはしご」という、私たちが無意識に行っている思考プロセスをはしごに見立てたモデルが紹介されています。
私たちの思考は、推測や思い込みに大きく左右されます。
何も考えていないと、感情的な反応をしてしまうので、いったん立ち止まって自分の思い込みを見直すことが重要です。
すぐにイライラする人、他人ともっとうまくやりたい人、もっと柔軟に生きていきたい人におすすめのプレゼン。
The Battle for Your Time: Exposing the Costs of Social Media(あなたの時間を奪う争い:ソーシャルメディアのコストをあばく)。
コンサルタントの、Dino Ambrosi(ディノ・アンブロージ)さんのスピーチ。
アンブロージさんは、若者に、テクノロジーとの上手な付き合い方を教えています。
人生の残り時間を表したチャートを使って、私たちが、貴重な時間を思いのほかたくさんSNSに費やしていることを見せてくれます。
私のことを、「アンチSNS」だと思っている人もいるかもしれませんが、SNSが悪いのではなく、使い方が問題です。
特に、忙しい人は、何に時間を使うか、よく考えたほうが望む人生に近づきます。
タイトルは The Simple Secret of Being Happier (もっと幸せになるシンプルな秘訣)。
講演者は、ポジティブサイコロジーをベースに、コンサルティングをしている Tia Graham(ティア・グラハム)さんです。
ポジティブ心理学は、人間の持つ「幸福感」や「強み」といった、より良い状態に焦点を当てて研究する心理学の分野です。
健康な状態や幸福な人生をいかに築くか、そのメカニズムを科学的に解き明かそうとするもので、幸福を定義することを試みます。
幸せになるために、4つの活動が提案されていますが、買い物やSNSは入っていません。
グラハムさんは、非常にゆっくり明確にしゃべっているので、英語の勉強にもおすすめです。
タイトルは、Mindset is more important than strategy (マインドセットは戦略よりも重要だ)。
ライフコーチの、Preston Pugmire(プレストン・パグマイヤ)さんの講演です。
パグマイヤは、この講演をする2年前は、破産していたそうです。
成功に必要なのは、戦略ではなく、「できる」と信じるマインドセットを持つこと。
これは、断捨離や汚部屋の片付けも同じです。でも、多くの人は、よりよい戦略を手に入れるために、情報を探してしまいますね。
マインドセットを強化するための4つのステップも紹介されています。
How to Ikigai (いかに生きがいするか?)ミュージシャンで「生きがいスピーカー」でもある、Tim Tamashiro(ティム・タマシロ)さんの講演です。
「生きがい」という言葉は、英語圏では、そのまま ikigaiとして、「何のために生きるか」という問いの答えとして使われることがあります。
Tamashiroさんによれば、Ikigaiには4つの要素があります。
生きがいを見失っている人におすすめのプレゼンです。
タイトルは、Optimising the Performance of the Human Mind(人の心のパフォーマンスを最適化すること。
精神科医の、Steve Peters(スティーブ・ピーターズ)さんの講演です。
チンプパラドックスは、人間の心を、理性的な「人間」と感情的な「チンパンジー」という2つの存在に分けて考える心理モデルです。
私たちの心の中には、理性的な思考をする部分と、感情的な衝動を感じる部分がありますが、衝動的な部分がチンパンジーです。
自分の中にあるチンパンジーがどんなときに活発になるのか知っておくと、感情にコントロールされっぱなしの人生を送らなくてもすみます。
ものを手放すときも、チンパンジーが暴れます。
私はこのトークが好きで、ピーターズさんの本もオーディオブックで聞きました。
感情に振り回されがちな人、ストレスを減らしたい人、自分の行動をもっとコントロールしたい人におすすめします。
タイトルは、How to make space in a world with too much technology (テクノロジーがありすぎる世界で、いかにスペースを作るか?)
生産性のコーチの Daniel Sih (ダニエル・シー)さんの講演です。
デジタル技術は、ある一定のところまでは生産性をあげるのに役立ちますが、それ以上になると、逆に生産性を落とします。
したがって、デジタルなものから距離を置き、スペースを取ることが必要になります。
タイトルは、How Stress Drains Your Brain — and What To Do About It(ストレスがどんなふうに脳を疲れさせるか、そしてその現象にどう対処するか?)
神経心理学者の、Nicole Byers(ニコール・バイヤース)さんの講演です。
ストレスが多いと、脳のリソースが奪われ、記憶を邪魔するので、物忘れがひどくなる、という内容。
よく、「思い出の品を捨てられません」という相談をいただきますが、思い出の品をたくさん押入れにためている人は、何かを思い出したいから持っているのだと思います。
しかし、思い出品が多すぎて、視覚的ノイズが増え、ものの管理に疲れる毎日を送っていると、ストレスが増えるので、昔を懐かしむ心の余裕が失われてしまうかもしれません。
タイトルは、How books can open your mind(本がどんなふうに心を開いてくれうるか?)邦題は「読書で心が広がる」。
作家のLisa Bu(リサ・ブー)さんのプレゼンです。
体操選手になる夢がやぶれたとき、ブーさんは、本を読んで新しい夢を見つけました。
本に関する個人的で、温かいプレゼン。
読書の秋にふさわしい内容です。
タイトルは、Here’s Why You’re Addicted to Ultra-Processed Food (超加工食品に中毒になってしまう理由はこれです)。
医者の Chris van Tulleken(クリス・ヴァン・トゥレケン) さんのトークです。
タイトル通りの内容です。
超加工食品に依存している人々の脳をスキャンして調べると、薬物やタバコに依存している時と同じ部分が活性化されるそうです。
薬物やアルコールなどに人を依存させてしまう危険因子は、ストレス、貧困、トラウマの3つで、これは超加工食品も同じとのこと。
高度に加工された食品は、人が、食べ続けてしまうようにデザインされているので、最初から手を出さないほうがいいと思います。
特に、ストレスが多いときは。
タイトルは、The Healing Power of Writing (書くことの癒やしのパワー)。
ヨガの先生で、日記を利用したセルフケアを推奨している Kerstin Pilz(カースティン・ピルツ)さんのプレゼンです。
ピルツさんは、とても悲しいことがあったとき、押し寄せてくる感情の波を乗り切るために、水泳、ランニング、お酒に頼っていたそうですが、日記を書くことが一番助けになるとわかりました。
「気持ちを書き出すだけで問題が解決するとは思えない」。そんな思い込みのある人に見ていただきたいプレゼンです。
タイトルは、The Power of Practice: Lessons From 10 Years of Pushups (練習のパワー:腕立て伏せを10年続けて得た教訓)
スポーツ心理学とパフォーマンスのコーチ、Emily Saul (エミリー・ソール)さんのトークです。
ソールさんは、1日に100回腕立て伏せをするのを10年続けましたが、その体験から見つけた5つの教訓をシェアしています。
練習を続けると、練習していることがうまくなるだけでなく、自分を成長させることもできます。
これまで書いたTEDの記事のまとめ
過剰な思い込みをなくしたいあなたへ。TEDの記事のまとめ(7)
自分で問題を解決する力をつけたい人へ:TEDの記事のまとめ(8)
マインドセットを変えるヒントにどうぞ:TEDの記事のまとめ(10)
欲張るだけの人生をやめたいあなたへ:TEDの記事のまとめ(11)
脳の仕組みを知って、充実した人生を送る~TEDの記事のまとめ(13)
行動を変える秘訣を知りたいなら:TEDの記事のまとめ(15)
変化を恐れない! 常に成長したいあなたへ~TEDの記事のまとめ(19)
シンプルライフと自己成長に効く~TEDの記事のまとめ(20)
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TEDトークで英語を勉強したいと思っている人も多いと思います。実際、英語の勉強にとてもいい素材です。
TEDトークは短いものもありますが、基本は15分です。
TED-EDの動画は、5分で終わるので、忙しい人や、15分英語を聞き続けることがきつい人は、まず、こちらから慣れていくといいかもしれません。