ページに広告が含まれる場合があります。
隠れファンが多いTEDの動画を紹介している記事のまとめ、その11です。
2019年2月25日から、2020年の8月5日までにアップした25記事をリンクします。
TEDの動画の記事
One Second Every Day(毎日1秒間)、講演者はCeser Kuriyama(シーザー・クリヤマ)。
映像作家のシーザーさんは、日記代わりに毎日1秒間だけ、動画を撮影しました。
人生の美しい瞬間を残したいと思ったからです。
記録をしたら毎日が楽しくなったと彼は言います。たった1秒間でも、それを見ればその日のことを思い出すとも。
Self-Love, be Intentional (セルフラブ、意図的になること)、講演者はモデルの Caitlyn Roux(ケイトリン・ルー)さん。
ルーさんのセルフラブは、自分のことを知る努力をして、自分を大事にし、より成長するよう努めることです。
以前のルーさんは、自分を大事にするより、他人の機嫌をとることに意識を向けていました。失恋してから、生き方を改めたプロセスを話してくれます。
Why are we so attached to our things?(なぜ人はこんなに物に執着するのか?)
4分間のTED-EDの動画です。説明しているのは、Christian Jarrett(クリスチャン・ジャレット)さん。
所有した物の価値を高く感じてしまう授かり効果(endowment effect)について、アニメーションでわかりやすく説明しています。
One more reason to get a good night’s sleep(よりしっかり眠るべきもうひとつの理由)、神経科学者のジェフ・イリフ(Jeff Iliff)さんのスピーチ。
睡眠の大切さを教えてくれる講演です。脳は眠っているときに、老廃物を除去しています。
しっかり睡眠を取らないと、脳内の掃除が行き届かず、散らかったり、ガラクタだらけになったりします。
A New Plan for Anxious Feelings – Escape the Custard!(不安な気持ちに対する新しい計画、カスタードから脱出しろ!)。Neil Hughes(ニール・ヒューズ)さんのスピーチ。
カスタードはカスタードクリームのカスタードです。
不安な気持ちは、どんどん固まっていくカスタードみたいなものだとヒューズさんは言います。
ヒューズさんは、ものすごい心配性で、ネガティブなタイプでしたが、「心配はカスタードみたいなものだ」と気づいたときから考え方が変わります。
What You Can Do to Prevent Alzheimer’s (アルツハイマーを予防するためにできること)。脳科学者であり作家のLisa Genova(リサ・ジェノヴァ)さんの講演。
ジェノヴァさんは、Still Alice(邦題:アリスのままで)という、若年性アルツハイマーになったアリスを主人公にした小説を書いています。
治療法がないと言われているアルツハイマー病ですが、予防法はあります。睡眠不足だとリスクがあがります。
How to trick yourself into good behavior (よい行動をするように自分を仕向ける方法)。プレゼンターは、行動科学の専門家、Bob Nease(ボブ・ニース)さん。
私たちは、「片付けよう」「買い物しすぎをやめよう」「貯金しよう」と思っても、そのとおりに行動ができません。
その理由を説明し、自分が望む行動ができるようになるヒントを教えてくれます。
The gift and power of emotional courage (自分の気持ちに正直になる勇気のパワーと贈り物)。心理学者のSusan David(スーザン・ディヴィッド)さんのスピーチ。
いい、悪い、ポジティブ、ネガティブと自分の感情を決めつけず、そっくりそのまま受け入れることをすすめるプレゼンです。
ネガティブになりがちな人に特におすすめ。
Stop Trying So Hard. Achieve More by Doing Less(そんなにがんばろうとするのはやめなさい。やることを減らして、多くのことを達成しなさい)。
Bethany Butzer(ベサニー・ブッツァー)さんの講演。
水の流れにさからって努力するのではなく、流れと同じ方向で努力すれば、疲れすぎないし、結局は、いろいろなことを達成できる、という内容。
A More Human Approach to Productivity(生産性をあげるための、より人間的なアプローチ)。生産性を研究しているChris Bailey(クリス・ベイリー)さんのトーク。
生産性をあげるため、自分を使って実験してきた成果を伝えます。
クリスさんは、テッドトークを70時間視聴してみたり、1週間に35時間瞑想してみたり、生産的になれそうなことをいろいろやってみました。
Tiny surprises for happiness and health(幸せと健康のための小さな驚き)。行動科学者の BJ Fogg, PhD(B.J.フォッグ博士)の講演。
失意のどん底にいる人を変えるちいさな習慣、マウイ習慣(Maui habit マウイハビット)を教えてくれます。
わりと簡単で、習慣づけしやすい習慣です。
The brain-changing benefits of exercise (脳を変える運動のメリット)。神経科学者のWendy Suzuki(ウェンディー・スズキ)さんのスピーチ。
タイトルどおり、運動の効能を伝える講演。
スズキさんは、とてもにこやかで明るい人なので、見ているだけで、ご利益(ごりやく)がありそうなプレゼンです。
運動は、脳にとってもいいので、ふだん運動をしない人は、ぜひ見て、運動を始めてください。
Emotional Mastery: The Gifted Wisdom of Unpleasant Feelings (感情をうまく扱う:いやな気分は天がくれた知恵)。
心理学者のJoan Rosenberg(ジョーン・ローゼンバーグ)さんの講演。
生きているなら、よく感じる「いやな気分」をうまく扱う方法を教えてくれるプレゼンです。
マイナス感情を無視したり、無理に押し込めようとするのは逆効果で、受け止めることが重要です。
いやな気分になりたくないのは、そういう気分になったときに感じる肉体的感覚がいやだからであり、その感覚は90秒しか続かないそうです。
私の好きなプレゼンです。
The Upside of Anger(怒りのよいところ)。プレゼンターは怒りの研究者の Ryan Martin(ライアン・マーティン)さん。
怒りにもいいことがある、と伝える講演。
なぜ人は怒るのか、怒りのメカニズムの説明もあります。
怒りもいやな気分の1つですね。まあ、怒っているその渦中にいるときは、「いやだわね」とは思っていませんが。
How to Achieve Your Most Ambitious Goals(とても野心的なゴールを達成する方法)。Stephen Duneier(スティーブン・ドゥニエ)さんの講演。
ドゥニエさんの専門は金融業ですが、目標を立てて達成する戦略の研究もしています。
達成するコツは1つだけです。
ここに書いてしまいましょう。
それは……
小さなことを積み重ねることです。
このブログをよく読んでいる人は、すでに知っていることでしょうね。
ただ、「知っている」、と「実際にやっている」は大きく違います。
The Science of Taking Action(行動を起こす科学)、講演者はSteve Garguilo(スティーブ・ガルジロ)さん。
ガルジロさんは、アイデアを形に変えることを人に教えています。アイデアは形にしてはじめて生きます。
ガルジロさんによれば、アイデアや情報を集めることだけがんばってしまう人がたくさんいます。
行動力をつけたい人におすすめの動画です。
How Many Towels Do You Need?(タオルは何枚必要か?)。Rose Lounsbury(ローズ・ラウンズベリー)さんのスピーチ。
ラウンズベリーさんは、Less: Minimalism for Real(レス:本物のミニマリズム)という本を書いています。
物を減らしたい人におすすめのプレゼン。
Choose yourself (自分で選べ)、James Altuche(ジェームス・アルトチャー)さんの講演。
アルトチャーさんは、作家で起業家。いろいろなことをしています。ジョークがいっぱいのおもしろいトークです。
The secret to self control (セルフ・コントロールの秘訣)、心理学者で禁煙の研究をしている Jonathan Bricker (ジョナサン・ブリッカー)さんのプレゼン。
心のなかにむくむくとわいてくる渇望を受け入れるとうまく禁煙できるそうです。
渇望を悪とみなすのではなく、それが自分の中にあることを許して渇望と和解します。
やめたい習慣がある人におすすめ。
How Mindfulness Transforms Us(どんなふうにマインドルフネスが私たちを変えるか)。Jo Pang (ジョー・パン)さんのスピーチ。
パンさんは、マインドフルの専門家で、主に企業にマインドフルネスを指導しています。
マインドフルネスは、いま、この瞬間に意識を向けること。
「マインドフルネスって最近、よく聞くけど、何のこと?」と思う人に、特におすすめ。
Let’s end agism (年齢差別を終わらせよう)。エイジズムに反対する活動家の Ashton Applewhite(アシュトン・アップルホワイト)さんのスピーチ。
邦題は『エイジズム(高齢者差別)に終止符を!』
エイジズムは、年齢で人を差別することですが、特に高齢者を差別する意味で使われます。
年をとることはごく自然なプロセスで、そのプロセスを問題視するべきではないとアップルホワイトさんは言います。
年齢に対する偏見は誰にでもありますね。
「うちの親父はもう年だから」とか言ったりしませんか?
私も、ちょっと前に、「筆子さんは、60才をすぎてるし、政治のことは何も知らないみたいだから教えてあげようと思った」と書かれたメールをいただきました。
一瞬、この人に、この記事のリンクを送ろうと思いましたが、やめました。
他人を年齢で差別する人は、自分のことも、年齢で差別します。それは自分の可能性を閉じる思考なので、自分のためになりません。
Poverty isn’t a lack of character. It’s a lack of cash (貧困は人格の欠如ではなく、現金がたりないこと)。歴史学者のRutger Bregman(ルトガー・ブレグマン)さんの講演。
邦題は、 貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」。
貧しい人は、scarcity mindset(スケアシティ・マインドセット。これを私は『足りないマインド』と呼んでいます)を持っているので、次々とまずい決断をして、ますます貧しくなります。
だから、ベーシックインカムというシステムを導入して、収入を保障すれば、貧困の問題は解決するという内容です。
The economics of enough(充分あるという経済)。経済学者の、Dan O’Neill(ダン・オニール)さんの講演。
可能な限り、GDPを伸ばそうと努力する時代はもう終わった、経済成長より、人の生活が向上する社会をめざすべきだ、という内容です。
How much is enough? (どれだけあれば充分か?)。Kevin Cavenaughl(ケヴィン・キャブノー)さんのスピーチ。
キャブノーさんは建築家で、不動産開発の仕事もしています。
どれだけあれば充分なのか、富、家賃、平等の3つについて伝えているプレゼン。
欲張る人生をやめたいあなたへおすすめ。
Humanizing Hoarding(強迫的ホーディングを人間らしく扱うこと)。講演者は Jennifer Hanzlick(ジェニファー・ハンズリック)さんです。
邦題は『溜め込み障害への思いやりを持とう』。
ハンズリックさんはゴミ屋敷の片付けを生業としています。
hording (ホーディング)は、病的にため込むこと。hoarder (ホーダー)はため込む人です。
ホーダーの家には物がありすぎて、スムーズに日常生活を送ることができません。
しかし、病気のせいでため込んでいるのだから、批判的な目を向けるだけでは、ホーディングの問題は解決しません。
過去のまとめ記事
もっと充実した毎日をおくりたいあなたに:TEDの記事のまとめ、その(4)
シンプルに心軽やかに生きていきたい人のためのTEDの記事のまとめ(5)
過剰な思い込みをなくしたいあなたへ。TEDの記事のまとめ(7)
自分で問題を解決する力をつけたい人へ:TEDの記事のまとめ(8)
マインドセットを変えるヒントにどうぞ:TEDの記事のまとめ(10)
☆次のまとめはこちら⇒いろいろと気づきをもらえるTEDの記事のまとめ(12)
*****
断捨離や片付けは全然興味がないが、TEDの記事だけは読んでいる、という人もいます。
講演の内容を訳すのは時間がかかるのですが、これからも続ける予定です。