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TEDの記事のまとめ、その13です。
2020年の2月3日から 2020年7月20日までに書いた25本の記事を集めました。
この頃、思考や感情に関する質問をよくいただいていたらしく、脳の仕組みやその働きがトピックのものが多いです。
気になるプレゼンがあったらぜひごらんください。
2020年前半に書いたTEDの記事
Charly Haversat (チャーリー・ハヴァサット)さんによる Perfectionism holds us back. Here’s why (完璧主義は私たちが前に進むのを押しとどめる。これがその理由です)。
ハヴァサットさんは、元陸上競技選手。以前は完璧主義で、すごく順位にこだわっていたそうです。1位じゃなければだめ、というように。
しかし、あることをきっかけに、彼女は、完璧であることにこだわるのをやめました。
現在の完璧にこだわる文化や、その社会的影響について、よくわかるプレゼンです。
デザイナーの Clara Vuletich(クララ・ヴルティッチ)さんによる講演で、タイトルは How to Engage with Ethical Fashion(いかにエシカルファッションに従事するか)。
ヴルティッチさんは、持続可能なファッションをめざしてさまざまな活動をしています。
おしゃれ好きな人におすすめのプレゼンです。
神経心理学者の Dr. Rick Hanson(リック・ハンソン博士)によるスピーチで、タイトルは、Hardwiring Happiness(脳に幸せを組み込んでいく)。
ふだん考えていることが、脳内の神経回路の結びつきを変えるので、よいできごとについて考えると、幸せを感じやすい脳になる、という内容。
脳を変容させる方法が、4つのステップで紹介されているので、取り組みやすいと思います。
ファッション関係の仕事をしている Lucía González Schuett(ルシア・ゴンザレス・シュミット)さんによる、Think Twice Before Buying(買う前によく考えなさい)というトークです。
シュミットさんは、以前、ファストファッションの店で、商品をローテーションさせる仕事をしていました。
売れば売るほど給料が増えるコミッション制だったので、売る必要のないものをたくさん売っていたそうです。
シュミットさんが、このゆがんだ状況に気づいたのは、仕事を休んで1年間、ビジネススクールで学んでいたとき。彼女は、1年間、食べ物以外は買わない挑戦をしました。
人気の行動経済学者、Dan Ariely(ダン・アリエリー)さんの講演。
タイトルは、How to change your behavior for the better(いかに自分の行動をよい方に変えるか?)。邦題は、『人に行動を改善させるには』。
情報を知っているだけでは行動は変わらない。環境を変えるべきだ、という内容です。
片付けも、根性で乗り切ろうとするのではなく、環境を変えるほうが、うまくいきます。
心理学者の卵のPari Majd (パリ・マジド)さんによる、Can You Change Your Perception in Four Minutes? (ものの見方を4分で変えることができるか?)
ローカスオブコントロール(Locus of Control、LOC)というコンセプトが出てきます。
LOCは、自分の身におこったできごとを、自分のせいだと考えるか、外的要因のせいだと考えるかを表すものです。
自分の力でこうなったと考える人のほうが、人生がうまくいきます。
片付けもそうですね。
自分のせいで(夫や義理母のせいではなく)、物が増えてしまった、と考えるほうが、持たない暮らしになりやすいです。
俳優でコーチングもしている Frederik Imbo(フレデリック・インボ)さんの講演。
タイトルは、How not to take things personally? (物ごとを個人的に受け取らないためにはどうしたらいいか?)
人の言動に振り回されて落ち込む人におすすめのプレゼンです。
人に何を言われても、言われなくても、自分の価値は変わらないのです。
脳の研究家、Ann Herrmann-Nehdi(アン・ハーマン・ネディ)さんによる、One Thing to Know About Your Brain That Will Change Your Life (脳について知っておきたい1つのこと、そしてそれはあなたの人生を変える)という講演。
このトークでは、もっと頭を使うことをすすめています。
テレビやスマホの画面をながめているときは、脳を使っているつもりでも、実はたいして使っていません。
行動心理学者のKelly Goldsmith(ケリー・ゴールドスミス)さんによる、How to Make the Most Out of Not Having Enough(足りない状況から最大限のものを引き出すには?)という講演。
「足りない」と思っているときに、いい結果を得られるケースが説明されています。
ものの見方によって、結果が変わることがよくわかるプレゼンです。
デザインを教えている Ralph Ammer (ラルフ・アマー)さんによる、How drawing helps you think(いかに、絵を描くことが考えることをを助けるか)という講演。
絵を描くと思考力がアップするという内容です。なぜなら、絵を描くのは考える手段の1つだから。
自分の持ち物を把握できていない人は、絵に描いてみるといいかもしれません。
しっかり見ないと描くことができませんからね。
レジリアンスの専門家、Lucy Hone(ルーシー・ホーン)さんによる、The Three Secrets of Resilient People(レジリアントな人々の3つの秘密)。
レジリアンスは、回復する力です。
ホーンさんは、レジリアンスを学んできたので、つらい体験から立ち直る方法を知っています。
しかし、自分の身に悲しいできごとが起きたとき、なかなか立ち直れませんでした。そんな彼女を立ち直らせたのは、希望をもつことと、これまで学んできたレジリアンスの理論でした。
打たれ弱い人におすすめのプレゼンです。
ライフコーチのSara Cameron(サラ・キャメロン)の講演。タイトルは、How to turn busy into balance (『忙しさ』を『バランス』に変えるには?)
忙しいのは、自分の選択だ、バランスを取るには、練習あるのみ、という内容。
ホワイトスペースと呼ばれる余白を、スケジュールに組み込むと、うまくバランスを取ることができます。
絵本作家のHans Wilhelm(ハンス・ウィルヘルム)さんのプレゼン。タイトルは、Boredom – A Source of Inspiration(退屈:インスピレーションの源)。
ウィルヘルムさんは、退屈や喪失、孤独感から物語が生まれると言います。
まあ、そうですよね。うまくいっているときは、意外と何も生まれません。
余白時間をスマホで埋めているのに、危機感を感じていない人におすすめの講演です。
作家のChristine Platt (クリスティーン・プラット)さんのトーク。タイトルは、You Can Be a Minimalist. Yes, You! (あなたはミニマリストになれる。そう、あなた!)
アフロミニマリストと自称するプラットさんは、「誰でもミニマリストになれる」と言っています。
私もそう思います。ミニマリストになるのはそんなに難しくありません。
意図的な生活をすればいいだけです。
心理学者でセラピストのGuy Winch(ガイ・ウィンチ)さんによる、How to turn off work thoughts during your free time (余暇に、仕事について考えるのをやめるには?)というトーク。
今、インターネットとスマホがあるため、1日中、仕事のことを考えている人が増えています。
しかし、オンとオフをしっかり切り替えないと、ストレスが増えるし、仕事のパフォーマンスも下がります。
脳神経学者で心理学者の Lisa Feldman Barrett(リサ・フェルドマン・バレット)さんによる、You aren’t at the mercy of your emotions — your brain creates them(あなたは感情のなすがままではない。あなたの脳がその感情を作っている)。
長年、感情の研究をしてきたバレットさんは、自分が思っている以上に、人は感情をコントロールできると語ります。
というのも、感情は推測であり、構成されるものだからです。
別のデータを脳に付け加えれば、同じ体験をしても、きのうと今日とでは感じることがかわります。
感情に振り回されっぱなしの人におすすめのプレゼンです。
医者の、Amit Sood(アミット・スード)さんによる、Happy Brain: How to Overcome Our Neural Predispositions to Suffering(幸せな脳:勝手に苦しむほうに向かう神経の傾向をいかに克服するか?)。
脳とうまく付き合うための具体的なワークが紹介されています。
脳は、恐ろしいことや不完全なことに目を向けがちで、楽しいことにはすぐに慣れてしまいます。
苦しみや悲しみを感じることが多い人におすすめのプレゼン。
医師の Neal Barnard(ニール・バーナード)さんによる、Power Foods for the Brain (脳のためになるパワーフード)。
とてもわかりやすいプレゼンです。
ナッツはビタミンEが豊富で脳にいい食べ物ですが、そのまま食べると、止まらなくなって食べ過ぎるから、くだいて調味料として食べろ、と言っています。
本当に、そのままだと食べ過ぎるんですよね。
しかし、調味料として食べても、私はナッツを食べた気がしません。
精神科医の Shyam Bhat(シャム・バット)さんの、Meditation – The Single most important skill needed today (瞑想、今日必要とされるもっとも重要なたったひとつのスキル)。
瞑想だけでなく、脳についてもいろいろ語られています。
脳が興味のあることは、サバイバルすることと、自分が重要であると思うことだけ、とか、私たちが体験しているのは、願い、夢、希望、恐怖であるとか、いろいろと興味深い話が出てきます。
人は、自己重要感をキープするのにこだわっているから、所持品をとおして、自分の重要さを認識している人は、なかなか物を捨てられないのでしょう。
元ブロガーの Hannah Brencher(ハナ・ブランチャー)さんによる、Love letters to strangers(他人へのラブレター)。
邦題は『他人に綴る愛のこもった手紙』。
ブランチャーさんは、うつになったとき、知らない人にたくさん手紙を書いて、街のいろいろなところに置きました。
手紙によるコミュニケーションのすばらしさがよくわかるプレゼン。
手書きの手紙なんて何年も書いていない、そんなあなたにおすすめのトークです。
人気ユーチューバーのMark Rober(マーク・ローバー)さんのThe Super Mario Effect – Tricking Your Brain into Learning More(スーパー・マリオ効果 – より学べるように、脳をうまくだますこと)。
人生をビデオゲームだと考えると、より多くのことを学べ、成功につながるという内容です。
スーパーマリオ効果は、失敗ではなく学ぶことに意識を向ければ、たくさん学べるというもの。
失敗してもいちいち落ち込まず、そこから学べばいいのです。
物をたくさん持っていると、無駄に時間を使ってしまうという内容です。
タイトルはHow Stuff Robs Our Time(いかに物が私たちの時間を奪うか)。
プレゼンターは、オーガナイザーのAndrew Mellen(アンドリュー・メラン)さん。
オーガナイザーは、片付けのサポートをする人で、日本で言えば、近藤麻理恵さんのような仕事をする方です。
不用品を潔く捨てることができない人におすすめの講演です。
Tamara Jones(タマラ・ジョーンズ)さんによるLife in the Slow Lane: Sustainable Fashion 101 (スローな道を行く生活:サステイナブルファッション101)。
持続可能なファッションについて基本的なことがわかるプレゼンです。
洋服やファッション業界が、環境に大きな影響を与えているなんて、考えたこともなかった人におすすめ。
消費を見直すヒントを得られます。
心理学者のThijs Launspach(タイス・ロンスパック)さんのプレゼン。
タイトルは、How Stress is Killing Us & How You Can Stop It(いかにストレスが私たちを殺しているか、そして、どうやってそれを止めるか?)
現代社会にストレスが多い理由や、多すぎるストレスが引き起こす問題について、わかりやすく説明されています。
ジャーナリストの、 Manoush Zomorodi(マヌーシュ・ゾモロディ)さんの講演。
タイトルは、How boredom can lead to your most brilliant ideas(いかに退屈が、もっともすばらしいアイデアにつながるか?)
ゾモロディさんは、iPhoneを使い始めたとき、多くの人と同じように、すきま時間をiPhoneの使用で消費していました。
すると、アイデアが浮かばなくなってしまったのです。
というのも、退屈する時間がなかったから。
退屈してぼーっとしているとき、脳の中で、顕在意識を超えたところで思考が始まり、これがアイデアを生み出します。
これまで書いたまとめ記事
これまで12本、まとめ記事を書いています。
もっと充実した毎日をおくりたいあなたに:TEDの記事のまとめ、その(4)
シンプルに心軽やかに生きていきたい人のためのTEDの記事のまとめ(5)
過剰な思い込みをなくしたいあなたへ。TEDの記事のまとめ(7)
自分で問題を解決する力をつけたい人へ:TEDの記事のまとめ(8)
マインドセットを変えるヒントにどうぞ:TEDの記事のまとめ(10)
欲張るだけの人生をやめたいあなたへ:TEDの記事のまとめ(11)
執筆時点では、日本語字幕がついていなかったものも、あとになってつくことがありますので、お気に入りのプレゼンは何度も見てください。
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しばらくまとめ記事を書いていなかったので、まとめるべき記事がたまってしまいました。
TED以外にも、まとめてほしいテーマがありましたら、リクエストしてください。