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週に1回書いているTEDトークを紹介する記事のまとめ、その10です。
2018年9月10日の記事から20本、リンクしました。
TEDの記事のまとめ:2018年9月10日~2019年2月18日
What I Learned From 100 Days of Rejection (100日間の拒絶チャレンジから私が学んだこと)。プレゼンターはアントレプレナーのJia Jang(ジア・ジアン)
さん。
人に拒否されることに慣れるために、ジアンさんは、いろいろな人にわざと断られそうなお願いをしてみました。
レストランで、バーガーのおかわりを頼んだり、見ず知らずの人に100ドル(1万円ちょっと)の借金を頼んだのです。
3ヶ月以上、この挑戦をした結果、彼が学んだことは何だったのでしょうか?
人に断られることに、必要以上に恐怖を感じている人におすすめのプレゼンです。
The Battle of Changing Your Behavior (自分の行動を変える戦い)。プレゼンターは、起業家で、ポッドキャスターのEric Zimmer(エリック・ジマー)さん。
ジマーさんは、二十歳の頃、薬物依存症で、ホームレスでした。どん底の生活から抜け出すために、彼はどんなことをしたのでしょうか?
彼は、日々の習慣を変えるのは、スキルの1つだと言っています。スキルなので、練習すれば身につきます。
The Surprising Way to Teach Your Kids to be Smart with Money(子供にお金とうまくつきあう方法を教える驚くべきやり方)。
プレゼンターは、公認会計士・ファイナンシャルプランナーの、Ellen Rogin(エレン・ローガン)さんです。
お金に対する価値観は、子供のころに身につきます。
ところが、親たちは、「小遣い帳をつけろ」とか、「無駄遣いするなよ」と言うぐらい(管理の仕方を教える)で、お金に対する考え方を教える人は多くありません。
親自身が、お金の使い方がまずかったりします。
ローガンさんは、お金に対する健全な価値観を子供に教える簡単な方法を伝えます。
3 ways to plan for the (very) long term(とても長期的な計画を立てる3つの方法)。プレゼンターは、フューチャリスト(未来学者)のAri Wallach(アリ・ワラック)さん。
邦題は、「(超)長期計画をする3つの方法」。
目先のことばかりにとらわれて、大事なことを先延ばしにしている人におすすめのプレゼンです。
「これを捨てたら、あとで買うことになって、そのときお金を使うのがいやだわ」と、未来のことを心配する人ほど、長期的なものの見方をする必要があります。
The Joy of Losing Everything(すべてを失うことの喜び)、プレゼンターは、Lia Grimanis(リア・グリマニス)。
グリマニスさんはピーク・パフォーマンス・スペシャリストです。人々が最高のパフォーマンスをできる手伝いをする人だと思われます。
いまは、人のサポートをしているグリマニスさんですが、10代のときはホームレスでした。
路上生活者は、たいてい、うつ状態にあり、過去のネガティブなできごとに意識を向け、現在のことを「運命だから仕方がない」とあきらめる傾向があるそうです。
たとえ家の中で生活していても、多少なりともこういう傾向がある人は、このプレゼンを見てください。
Inside the secret shipping industry (秘密の海運業界の内部)。邦題は、「あなたの知らない海運業界の内へ」。
プレゼンターは、ジャーナリストの Rose George(ローズ・ジョージ)さんです。
自分の家にある大半の物が、船に乗って、外国から運ばれてきました。
つまり、海運業界は消費文明を支えていて、日々の暮らしに密接につながっていますが、海運について興味を持つ人はあまり多くありません。
ジョージさんは、海運で起きていることを教えてくれます。
買いすぎない暮らしをめざしている人におすすめの講演です。
The Culture of Comparison (比較する文化)、プレゼンターは、起業家・セラピストの Bea Arthur(ビア・アーサー)さん。
アーサーさんが話題にしているのは、ソーシャルメディアです。
わざわざ嫌な気分になるために、SNSを使う人はいないはずですが、結果的にそうなる人が多いのはなぜでしょうか?
ほかの人の生活や標準、目標が、自分の生活、標準、目標にすり替わってしまうからです。
人と自分を比較することが多い人におすすめのプレゼンです。
Guiding difficult decisions from “monkey brain” to “wise mind” 「サルの脳(モンキーブレイン)を賢明な思考(ワイズマインド)へ導き、難しい決断をさせること」。
プレゼンターは、Lance Pendleton(ランス・ペンドルトン)さん。
ペンドルトンさんは、不動産の仲介業者に、顧客の満足度をあげる仕事の仕方を指導しています。
彼によれば、販売に本当に役立つスキルは2つあって、1つは、セールス心理学、もう1つは人間性仏教です。
感情的な思考(モンキーブレイン)を、ロジカルな思考に変える方法を教えてくれるプレゼン。
感情に流されて、望ましくない決断をすることが多い人に、おすすめです。
Know Your Inner Saboteurs(自分の心の中の妨害者を知りなさい)。講演者は、Shirzad Chamine(シャザド・チャミン)さん。
チャミンさんは、スタンフォード大学などで教えるかたわら、コーチングをする会社を経営しています。
こころの中に、自分の行動を邪魔する妨害者がいるから、人は本当の自分の素晴らしさを忘れてしまうんだ、という内容です。
妨害者には10種類あり、それぞれにラベリングすると、妨害者のパワーを押さえることができます。
自分の敵は自分ですね。
Let’s get honest about our money problems (私たちの金銭問題に関して、正直になりましょう)。講演者は、Tammy Lally(タミー・ラリー)さん。
ラリーさんはマネーコーチです。マネーコーチは、ファイナンシャル・プランナーと似ていますが、お金の管理についてアドバイスをする前に、クライアントのマネー・シェイム(money shame 直訳:お金に関する恥)をチェックします。
望ましくないお金に対する価値観を持っていると、どんなにお金の管理方法を学んでも、金銭にまつわるトラブルやストレスから自由になれません。
片付けもそうですね。どんなに捨て方を雑誌やブログで読んでも、物に対する考え方が、物をためる方向付けをしていると、「もったいない」「そのうち使う」と判断し、不用品を捨てずに終わります。
捨て方を学ぶより、考え方を変えるほうが断捨離の近道です。
How to declutter your mind — keep a journal (心の中を片付ける方法、ジャーナルをつけなさい)。プレゼンターは、Ryder Carrol(ライダー・キャロル)さん。
キャロルさんは、ちょっと前に日本でもはやっていた、Bullet Journal (ブレット・ジャーナル)を考案した人です。
頭の中にあることを紙に書き出すと、頭の中が片付くから、自分のゴールに向かうことに時間やエネルギーをつかえる、という内容です。
まあ、私がブログによく書いていることです。
彼は、子供のころ、ADD(注意欠陥多動性障害)だったので、手帳にいろいろ書き出して、自分の集中力をうまく使うようにしたそうです。
The art of focus – a crucial ability (集中する技術 – きわめて重要な能力)。プレゼンターは、Christina Bengtsson (クリスティナ・ベントソン)さん。
ベントソンさんは、精密射撃の元世界チャンピオンです。
世界チャンピオンを決める競技に出る人は、みな、すごく練習してきているため、技術的にはたいして差がなく、集中力が勝敗を決めるそうです。
目の前のことに集中する方法を学べるプレゼンです。
集中を妨げるものが3つあります。1.自分は充分ではないという気持ち、2.これから手に入れるだろうものへの意識、3.時間がないという焦りです。
The power of vulnerability (ザ・パワー・オブ・ヴァルネラビリティ)。邦題は「傷つく心の力」。
講演者は、Brené Brown(ブレネー・ブラウン)。
ブラウンさんは、恥(シェイム)や、ヴァルネラビリティ(ヴァルネラビリティ、不安や心配)を研究しています。
不完全さや自分自身を受け入れて、怖くても、前に進むことが人を成長させます。
How to multiply your time (どうやって自分の時間を増殖させるか?)。プレゼンターは、セルフコントロール戦略家(Self-Discipline Strategist)のRory Vaden(ロリー・バーデン)さん。
時間の使い方に関する講演です。
「私は忙しいから、不用品を捨てることができません」というメールをよくもらうので、取り上げました。
「タイムマネジメントをするのではなく、セルフマネジメントをしろ」という内容です。
というのも、多くの人が、罪悪感や恐怖、心配、不安、不満のような感情をベースに、時間の使い方を決めるからです。
時間を倍増させる、最初のステップは、やらなくていいことを除外することです。
忙しい人は、やらなくてもいいことをいっぱいやっています。
自分の感情(やらないと不安だから、やらないと「できる人」に見てもらえないから、すべてをコントロールしたいから)という気持ちがあるからです。
The Power of belief — mindset and success(信じる力–マインドセットと成功)。講演者は、Eduardo Briceño (エドアルド・ブリセーニョ)さん。
以前、キャロル・ドゥエックさんのプレゼンを紹介しましたが⇒自分の能力を自分で見限ることの恐ろしさ、できると信じることの素晴らしさ(TED)、ドゥエックさんの本に書いてある成長型マインドセットと固定型マインドセットを説明しているプレゼンです。
「人の能力は変わらない」という考え方が固定型マインドセットで、「変わる、成長する」と考えるのが成長型マインドセットです。
物事に対する考え方が違うだけで、能力が開花したり、しなかったりします。
もちろん、成長型マインドセットをもっていたほうが、伸びます。
ドゥエックさんの本は、特に子供を育てている人におすすめです。
興味があれば、お読みください(興味がなかったら、読まなくてもいいです)。
When Money Isn’t Real: The $10,000 Experiment(お金が本物じゃないとき:1万ドルを使った実験)。
組織改革のトレーナーをしているAdam Carroll(アダム・キャロル)さんの講演。
いかに子供にお金の使い方を教えるか、というのがテーマです。
キャロルさんは、自分の子供と本物のお金をつかってモノポリー(ボードゲーム)をしてみました。
いまは、キャッシュレスの時代で、お金の抽象化が起きているからです。
生まれたときからデジタル社会で生きている若い人は、お金は制限なく出てくると思いがちで、痛い目に合わない限り、使いすぎたあとの結果が想像できないそうです。
そうかもしれませんね。
べつに若くなくても、クレジットカードを使うとお金を使いすぎますから。
Texting is killing language, JK!!!(テキストのやりとりが言葉を殺す、な~んちゃって)。プレゼンターは言語学者の、John McWhorter(ジョン・マクウォーター)さん。
テキストのやりとりは、ちゃんんとした文章じゃないから、読み書きの能力を損なう、という意見があるけれど、これは単に新しい様式が生まれているだけであり、素晴らしいことなのだ、という内容です。
言葉や言語に興味のある人におすすめのプレゼンです。
Ending The Pursuit of Perfection(完璧を追い求めることをやめること)。講演者は、Iskra Lawrence(イスクラ・ローレンス)さん。
ローレンスさんは大きなサイズの服のモデルです。
メディアに出てくるモデルみたいに、無理にやせるのはやめ、あるがままの自分を受け入れて、ポジティブに生きていこう、という内容です。
最近は、ボディポジティブというムーブメントがあり、肌の色や、体型は関係ない、と言う人が増えていますね。
Say No To Say Yes (イエスと言うためにノーと言いなさい)。プレゼンターは社会学者の Caryn Aviv(カリン・アヴィヴ)さんです。
アヴィヴさんは、長年、ノーと言わないタイプで、安請け合いした結果、忙しくなり、あとで文句を言う・怒るということがよくあったそうです。
ストレスもたくさんかかえていました。
そこで、この問題について研究したところ、頼まれごとに、やたらとイエスと言っていたのは、「他人を喜ばせたい気持ち」「相手の機嫌をとりたい気持ち」が強かったからだとわかりました。
外側に承認を求める気持ちが強いと、ノーと言えないのです。
特に、女性は、小さいときから、まわりの人を喜ばせるよう教育され、そうするように社会的プレッシャーを受けているそうです。
ノーと言えない人は、『ノーというための10のコミットメント』が参考になるでしょう。
Get rid of the unnecessary to get down to basics (いらないものを手放して基本に戻れ)。プレゼンターは、アメリカの有名なミニマリスト、Colin Wright(コリン・ライト)さんです。
ライトさんは旅好きで、4ヶ月毎に違う国に住んでいました。しかも、次に住む国は、フォロワーの投票で決めていました。
今は、そんなに自由に旅行できないから、どこかに定住していると思いますが。
過去のまとめ記事
これまでに書いたTEDのまとめ記事です。
もっと充実した毎日をおくりたいあなたに:TEDの記事のまとめ、その(4)
シンプルに心軽やかに生きていきたい人のためのTEDの記事のまとめ(5)
過剰な思い込みをなくしたいあなたへ。TEDの記事のまとめ(7)
自分で問題を解決する力をつけたい人へ:TEDの記事のまとめ(8)
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TEDのまとめ記事、あと4つぐらい書けば、追いつきそうです。
できるだけ早く書きますね。
ほかにもまとめて欲しいテーマがあったら、お気軽にリクエストしてください。
お待ちしています。