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TEDの記事のまとめ、その12です。
2019年8月12日から、2020年1月27日までにアップした25本の記事をまとめました。
読みのがしていた記事があったら、読んでください。
2019年後半に書いたTEDの記事
3 Ways to Make Better Decisions – By Thinking Like a Computer(よりよい決断をする3つの方法-コンピュータのように考えることによって)
邦題は『コンピュータのように考えることで良い決断をする3つの方法』
心理学者/認知科学者のTom Griffiths(トム・グリフィス)さんのプレゼン。
コンピュータが問題を解決する方法は、意外に人間のやり方に似ている、という内容です。
まあ、コンピュータを作ったのは人間ですからね。
いくつか、問題解決法が紹介されますが、断捨離に苦労している人には、「どの服を残し、どの服を捨てるのかという問題」の解決法が参考になるでしょう。
Routines: The Unexpected Power of Habits, Practices, and Rituals (ルーティン:習慣、練習、儀式の意外なパワー)。
ライフコーチの、Jan Stanley(ジャン・スタンリー)さんのトーク。
タイトルにあるように、習慣と儀式をうまく使って、よりよい人生にしていく方法を説明しています。
地味だけど、とてもいい内容だと思います。
The Unstoppable Power of Letting Go(手放すことの止まらないパワー)。
ジャーナリストの Jill Sherer Murray(ジル・シェラー・マレー)さんの講演。
マレーさんが、10年以上つきあっているのに、いっこうに結婚しようとしない恋人を手放したら、とても自由になり、人生がいいほうに向かい始めました。
Life in the “digital now”(「デジタルの今」における人生)。
講演者は作家の、Abha Dawesar(アブハ・デウェザール)さん。
邦題は、「デジタルの今」を生きる
気が散ることが多い現代を、いかに生きていくか、という内容です。
「デジタルの今」とは、テクノロジーによってもたらされる細かく分断された瞬間のことで、人間が感じる「今」とは違うものです。
スマホ中毒気味の人や、スマホにおもりをしてもらうことが好きな人におすすめのプレゼン。
タイトルは、STUFFED: The Unintended Result of Our Attachment to Personal Belongings(物がいっぱい:所持品への執着の思いがけない結果)
片付けの専門家、Matt Paxton(マット・パクストン)さんのスピーチ。
パクストンさんは、Hoarders(ホーダーズ)という番組に出演しています。近藤麻理恵さんの同業者と言えましょう。
ホーダーズは、片付けられない人の家を、心理カウンセラー、片付けの専門家、清掃業者がタッグを組んできれいにするアメリカのリアリティーショー。
パクストンさんは、シニアが、物を片付ける(整理する)手伝いもしています。
シニアが集めた物を処分しようとするとき、一番問題になるのは、欲しがる人が誰もいないことだそうです。
How better tech could protect us from distraction (いかによりよい技術が、気を散らすことから私たちを守ってくれるか)。
講演者はデザイナー(オンライン上のサービスをデザインする人)の、Tristan Harris(トリスタン・ハリス)さん。
邦題は、『注意散漫を防ぐより良い技術』。
仕事の効率化を推進してくれるはずのテクノロジーによって、かえって邪魔されることがあります。
意味のないコミュニケーションに時間をさかず、もっと価値のある交流をうながしてくれる技術を使おう、という内容です。
Say your truths and seek them in others(真実を語り、ほかの人の真実を探し求めよ)。
ウエルネスの専門家、Elizabeth Lesser(エリザベス・レッサー)さんの講演。
邦題は、『真の自分を語り真の他者を見出すとは』。
自分を偽らず、本当の自分を見せれば、相手も、本音でつきあってくれるので、よりよい関係になる、という内容です。
真実を語ることが、自分を癒やしもします。
レッサーさんは、あまり仲のよくなかった妹に骨髄移植をすることになって、2人でセラピーを受け、移植を経て、仲のいい姉妹になりました。
Oranges versus bananas: The unforgiving mirror of comparison(オレンジ対バナナ:比較という許しがたい鏡)。
ソーシャルワーカーの、Laura Miles(ローラ・マイルズ)さんのトーク。
マイルズさんは、長い間、他人と比較して、自分という人間を測ってきました。いわゆる、他人軸で生きてきたのです。
その結果、心の中にひびだらけの鏡ができました。
自分らしさを大事にしたい人におすすめのプレゼンです。
Listen to the Monster in Your Closet (あなたのクローゼットの中の怪物の声を聞きなさい)。
認定プロオーガナイザー(Certified Professional Organizer)のStar Hansen(スター・ハンセン)さんのスピーチです。
この方も、近藤麻理恵さんの同業者です。
クローゼットの中にあるガラクタは、怪物のようなもの。この怪物たちは、声を出しているから、その声をじっくり聞いてみましょう、という内容です。
確かに、不用品を見ると、自分の生活態度や、物に対する考え方が見えてきますね。
ガラクタは、自分を映し出す鏡なのです。
This is your brain on sugar (砂糖を摂ると脳の中で何が起きるか)。
プレゼンターは、神経科学者のエイミー・ライヒェルト(Amy Reichelt)さん。
甘いものが、脳の機能にどんなふうに影響を与えるかわかりやすく教えてくれるプレゼンです。
ジャンクフードを食べることをやめられない人におすすめ。
Cultivating resilience(レジリアンスを養うこと)。
心理学者のGreg Eells(グレッグ・イールス)さんの講演。
レジリアンス(日本語ではレジリエンスということが多いかもしれません)は、弾力性、回復力、復元力。
ダメージを受けたとき、もとの状態に戻る力です。
不運なことがあったとき、ほどなく立ち直れる人と、そうでない人がいます。レジリアンスはスキルなので、練習をすれば、立ち直るのがうまくなります。
Quit social media(ソーシャルメディアはやめなさい)。
コンピュータ科学者のCal Newport(カル・ニューポート)さんのプレゼン。
ニューポートさんは、仕事に集中できるかどうかは、現代の職場でとても重要だと言っています。
確かにそうですね。
私も、ほとんどSNSは使いませんが、生活がシンプルになっていいですよ。
毎日忙しくて、片付ける時間がない、という人は、テレビとSNSの利用をやめてみてください。必ず、時間ができます。
3 Kinds of Bias That Shape Your Worldview(あなたの世界観を形作る3つの偏見)。
気象学者でジャーナリストの、J. Marshall Shepherd(J・マーシャル・シェファード)さんのスピーチ。
科学的に実証されている事実を、人はなかなか信じないときがあります。
それは、3つの偏見があるから、という内容です。
思い込みの強い人に見てほしいプレゼンです。
Create more space for the things that matter(大事なもののためにもっとスペースを作りなさい)。
企業の給与アナリスト、Ashley Wrencher(アシュレー・レンチャー)さんのスピーチ。5分ちょっとの短いトークです。
レンチャーさんは、思い出の品や、いつか整理しようとためこんでいた物を大量に持っていました。
しかし、あるとき竜巻の被害にあい、たくさんの物をだめにしてしまったのです。
このとき、彼女は、「明日、整理しよう」とずっと先延ばしをしてきたことを後悔しました。
そういえば、火事にあった読者の方も、使わずにしまっていたもののことを後悔していましたね。
異常気象により、今後、ますます天災が増えるので、物はさっさと使ったほうがいいと思います。
Nothing to Regret – Small Bad Habits Cause Lifelong Regrets(心残りのないように - 小さな悪習慣が生涯の後悔をつくる)
起業家のIman Aghay(イマン・アゲイ)さんの講演。
言いたいことを言わなかったとか、やりたいことをやらなかったと、後悔することがありますが、こうした後悔は、日々の小さな悪習慣のせいで生まれるのだ、という内容です。
たとえば、SNSやテレビを見るのに時間を使いすぎるとか、セールで物を買ってばかりいる、とか。
1つひとつは、ささいなことかもしれませんが、何回も繰り返すと、大きな後悔につながります。
アゲイさんは、20代のとき、病気で死にそうになったことがあり、死の床で「今日死んだら、何を後悔するんだろう?」と考えました。
幸い、死なずにすんだ彼は「自分に正直に生きること」を選択しました。
The Power of Mindfulness:What You Practice Grows Stronger(マインドフルネスのパワー:実践していることが育っていく)
心理学者でマインドフルネスの専門家、Shauna Shapiro (ショウナ・シャピロ)さんの講演。
シャピロさんによると、マインドフルネスは、「今、ここにいることを学ぶこと」です。
よりよい人間に変わるために、マインドフルネスはとても助けになるという内容。
How changing your story can change your life(自分の物語を変えることが、いかに人生を変えるか)。
セラピストの、Lori Gottlieb(ローリー・ゴットリーブ)さんのスピーチ。
自分の人生は、自分が心の中で筋書きを書いている物語だから、筋書きを変えれば、人生も変わるのだ、という内容です。
読者の方から、悩み相談をもらうことがありますが、そこに書かれているストーリーも1つの物語にすぎず、べつの観点から見た物語が、同時に無数に存在します。
The Science of Sleep (and the Art of Productivity) 睡眠の科学(と生産性の技術)。
生物学者のMatthew Carter(マシュー・カーター)博士のスピーチ。
このプレゼンを見ると、
・睡眠の重要性
・なぜ、睡眠をないがしろにするのか?
・もっと睡眠を大事にする方法
この3つがわかります。
Change Your Closet, Change Your Life クローゼットを変えて、人生を変えなさい。
看護師のGillian Dunn(ジリアン・ダン)さんのスピーチ。
「私は十分持っていない」という思考のせいで、人は、物をためこむとダンさんは言っています。
まさしく、「足りないマインド」ですね。
What makes us feel good about our work?(何が仕事に対していい気分にさせるのか?)。邦題は、『仕事のやりがいとは何か?」
行動経済学者の、Dan Ariely(ダン・アリエリー)さんのスピーチ。
仕事に意義を見出すことができれば、やる気がでます。
家事や仕事にやる気が出ない人におすすめのプレゼン。
Settle Down, Pay Attention, Say Thank You: A How-To(落ち着いて、意識を向けて、ありがとうと言う、その方法)
神経科学者で、マインドフルネスの専門家の、Kristen Race(クリスティン・レース)さんの講演。
落ち着いて、目の前のことに意識を向け、ありがとうと言うと、イライラがおさまります。
ストレスを感じる仕組みがわかりやすく説明されているトーク。
How craving attention makes you less creative(注目を切望すると、よりクリエイティブでなくなる)。
俳優の、Joseph Gordon-Levitt(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)さんのトーク。
邦題は、『注目されたいという欲求は創造性を削ぐ』
ソーシャルメディアで、どれだけ注目されても、幸せにならないし、クリエイティビティがなくなる。注目されることを追い求めるより、自分がやっていることに目を向けたほうがいい、という内容。
確かに、一般受けを狙うと、エッジがなくなって、だんだんおもしろくなくなっていきます。
How to ask for help — and get a “yes” (邦題:イエスと言ってもらえる助けの求め方)。
社会心理学者のHeidi Grant(ハイディ・グラント)さんのトーク。
たいていの人は、頼み事をするのが苦手だし、相手が、察して助けてくれることを待つことが多いけれど、さっさと頼んだほうがいい、という内容。
なんでも自分でやろうとして苦しくなる人におすすめのプレゼンです。
My journey to thank all the people responsible for my morning coffee(私の朝のコーヒーを可能にしてくれたすべての人に感謝する旅)。
作家のAJ Jacobs (A・J・ジェイコブズ)さんのスピーチ。
ジェイコブスさんは、自分が毎朝飲むコーヒーに関わった人全員に、直接会ってお礼を言うというプロジェクトをしました。
感謝することの重要性がわかるプレゼンです。
3 creative ways to fix fashion’s waste problem(ファッションのゴミの問題を解決する3つの独創的な方法)。
おしゃれが好きな、Amit Kalra(アミット・カルラ)さんの講演。
彼は自分の服は自分で作っているそうです。
過去のTEDのまとめ
これまでに11本、まとめを書いています。
もっと充実した毎日をおくりたいあなたに:TEDの記事のまとめ、その(4)
シンプルに心軽やかに生きていきたい人のためのTEDの記事のまとめ(5)
過剰な思い込みをなくしたいあなたへ。TEDの記事のまとめ(7)
自分で問題を解決する力をつけたい人へ:TEDの記事のまとめ(8)
マインドセットを変えるヒントにどうぞ:TEDの記事のまとめ(10)
欲張るだけの人生をやめたいあなたへ:TEDの記事のまとめ(11)
記事を書いたときは日本語字幕がなかったものも、あとになってつくことがありますので、お気に入りのトークは何度も見てください。
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文字だらけだと、読むのがつらいかな、と思って、途中に画像を入れてみましたが、どうでしょうか?
画像、ないほうがいいですかね? 感想などありましたら、また送ってください。
前回、TEDのまとめ記事を書いたのは、今年の3月。
それから半年以上たってしまいました。
私も先延ばしせず、さくさくまとめ記事を作っていきたいと思っています。